Koji's Classroom II

ボルチモア・オリオールズと上原浩治投手の応援ブログ。スポナビ+から引っ越してきました。

上原、レンジャーズデビュー

TEX3-TOR7 ● うわー、まだなんだか慣れないな(^_^;;

デーゲームだったので上原の登板の場面しか見ていません。先発の C. J.ウィルソンが4回7失点でノックアウトされたあと、建山が4回ツーアウトから登板して1回1/3を無失点に抑え、アーサー・ローズをはさんで7回に上原が登板しました。

実はオリオールズ、今日までのヤンキース戦の前がトロントでのブルージェイズ戦だったんですよね。

だから上原にしてみれば、トロント→NY→トロントという移動だったわけで。きのうのインタビューのとき、「またトロント」と、記者団といっしょになって笑っていたのがおかしかったです。激動の1日で、たいていのことには動じない上原も、きのうはさすがに眠れなかったもよう。

ユニフォームはふつうに似合っておりました。オリオールズのより少しルースに見えるのはそういうデザインなのかあるいは少しサイズが大きい(?)のか。背番号は19。そして上原の抜けたオリオールズでは、今日、一塁手としてデビューしたクリス・デイヴィスが19番をつけていました。巨人のときもそうだったけど、別の選手がその番号をつけているところを見ると、なんともさびしいんですよね。

ピッチングのほうはラジャイ・デイヴィスを4球めのフォークで空振り三振。ちょうど放送席で「球種はストレートとスプリッター」と話しているところにスプリッター投げました(笑)。

ラスムスは初球をサードゴロ。

そしてバティスタはストレートで三球三振! これも放送席で「スピードガンでは90マイルほどですが、打者は空振りします」と話しているところにオールストレートで三振。

まさに「名刺代わりの投球」で、ユニフォームは替わってもまったくいつも通りの上原だったので、安堵しました。動画はこちら。

「投げた後、ベンチでみんなとハイタッチしたときに周りの顔が違うのでオリオールズではないなと思った」という、上原の試合後のコメントが泣かせます。わたし、まだ気持ち切り替えられてないな……。

レンジャーズは今日になって、パドレスから、ずっと噂されていたヒース・ベルではなくセットアッパーのマイク・アダムズを獲得。当面は上原7回、アダムズ8回で行くらしいです。このアダムズもすばらしい成績で、ふたりの成績を合わせると95 イニングで四球17、三振111、防御率1.42なのだとか。このアダムズを取るためにアーリン、ウィーランドというふたりの投手のプロスペクトを放出したので、もちろんファンのなかにも「なにもそこまでして」と言う人もいるようですが、そんな声をかるがると凌駕するほどの、プレーオフ進出への本気度がすごいです。やばいです。

舞台が大きければ大きいほど燃える上原にとっては、まさに願ってもないチャレンジなのではないでしょうか。

ひとつだけ気がかりなのは、明日アダムズが合流したら、ひとりロースターからはずさなければいけないということ。リリーバーの中では、オプションを持ってるのは建山だけらしいのです。

でも建山はずっといい投球をしていて、ファンもそのことをよくわかっているみたい。オフィシャルサイトには「たのむから建山を降格しないでくれ」という声がずいぶんたくさんありました。せっかく運命のいたずらでチームメートになれた元同級生コンビなので、なんとかこの熱い8月をいっしょに戦えるよう願ってやみません。

さて、古巣オリオールズの動向も少し。

NYY戦、初戦にはガスリーの好投で勝ったものの、トレードのどさくさまぎれに(?)行われたきのうのダブルはどちらもおそろしい大差で落とし、今日の4戦めもアリエッタが持ちこたえきれずに4-2で負け。

あまりいい材料がないのが悲しいんだけど、TEXからもらったクリス・デイヴィスがなんと5番ファーストで先発。5番とはまた思いきったことを……。4の0でしたが、しばらくは根気強く使い続けてほしいです。

トミー・ハンターは明日合流の予定。3Aではマトゥスが7回3失点。でもまだ格闘中のもよう。2戦連続1回もたなかったザック・ブリトンとあわせてチームの一番の心配の種。何をどうすればいいのかわからないけど、ふたりとも間違いなく才能はあるんだから、今はひたすら壁を乗り越えるべくがんばってほしいです。

最後にお礼とお願いを。

上原のトレードというすごい節目のドタバタの中で、当ブログはひっそりと50万ヒットを越えました! MLB通でもなく、セイバーもわからぬ、ただの野球好きの女(笑)のブログをご愛顧いただきまして、こんなにうれしいことはありません。2年半で50万というのは、このブログサイトのなかではぜんぜん多いほうじゃないんですけど、わたしにしてみれば驚異の数字なんですね。というのも、わたしは翻訳業の末端にたずさわっておりまして、だいたい初版部数が5千程度、1万部売れたら大喜び、という世界にいるもので。50万なんてアンリアルなのです。多謝。

で、お礼に便乗するのもいかがなものか、なのですが、世の中が夏休みなのでひとつだけ訳書を紹介させてください。野球とはまったく関係ない本なのですが(あ、でも、NYが舞台なのでヤンキースのジャンパーを着た男の子が出てきます(笑))、少しSFが入ってておもしろい物語です。身の回りにお子さんや中高生ぐらいの若者がいる方、夏休みの感想文を書かなくちゃいけない人、どこかで見つけたら手に取っていただけるとうれしいです。紹介文へのリンクを貼っておきますね。