Koji's Classroom II

ボルチモア・オリオールズと上原浩治投手の応援ブログ。スポナビ+から引っ越してきました。

転入生たち

きのうのレンジャーズはDETに6-5と惜敗。追いついた直後に加入したばかりのマイク・アダムズが被弾して負け投手になってしまった。

一見して「緊張してる!」とわかる顔つき。本人も試合前から「緊張している」とコメントしていたみたい。前日、上原の初登板はユニフォーム以外はまったく普段どおりの落ちつきようだったけれど、アダムズの緊張ぶりを見ると上原のほうが珍しいのかもと思えます。

ま、場面も同点直後というきびしい場面でしたしね。これからです。LAAと1ゲーム差になったし、これから血みどろの闘いが展開されていくでしょう。(どんなんや)

この日の朝、建山の運命が気になってましたが、無事にサバイバルをはたし、左腕、かつてマリナーズの116勝に貢献し、昨年はレッズでオールスターにも出場した41歳のアーサー・ローズがDFAに。今季成績は32回登板で3勝3敗、4.81 ERAだった。アダムズも上原もともに右腕ながら、左打者との対戦成績が非常にいいためことさらに左腕をかかえる必要がないのも決め手になったもよう。

かくして上原と建山 は隣同士のロッカーに。さすがにHighschool team mate でメジャーのチームメート同士というのはちょっとめずらしい(皆無ではないでしょうけど)らしく、現地の記事や放送でもたびたび言及されています。

そういえばその同級生コンビにからめて、フォックス・スポーツのモロシ記者がこんな記事を書いてました。

Will star righty Darvish opt for Rangers? 

(エースダルビッシュはレンジャーズを選ぶ?)

上原の入団でレンジャーズに日本人選手がふたり、という環境ができたことを受けて、もしダルビッシュがポスティングするならレンジャーズは本気でとりに行くだろう、という記事。FA市場では「ヒッターズパーク(やっぱりそうなのか……)」であることをきらって、なかなか大物が来てくれない(クリフ・リーに逃げられたのもそのせいだとしている)から、ポスティングこそがTEXのチャンス。GMが日本まで日ハムの試合を見に行った際の写真は世界に配信された。ヤンキースとBOSは井川、松坂で懲りてポスティングには手を出さない可能性もあるし……などと、とりあえずダルビッシュが今季末でポスティングすることを前提に書かれています。

建山の英語は進境著しいらしく、日常生活には不自由しないほどだとか。でもちょっと長めのコメント(「ダルビッシュはシーズンに集中する男だから、今はメジャーのことは考えていないと思いますよ」)は、上原の通訳であるJo Bang さんが通訳していたのでおもしろかった。これまで通訳いなかったんですもんね>建山。すごいなあ。あと、Bang さんって"Obviously"で文章を始めるのが口ぐせらしく、よく〈ボルチモア・サン〉でもそういうコメントを読んだのだけど、建山がしゃべっていても同じ始まりかたをしてるのが笑えました。

そうそう、建山の英語の師匠はコルビー・ルイスらしいです。そう考えると、「慣れないなあ」とブログに書いている上原も、新天地にあって日本のことをよく知っているふたりがいてくれることは、本当に心強いことでありましょう。

オリオールズ

オリオールズへの気持ちがこれからどう変化していくか自分でもわかりませんが、なんかワンクッション置いて見られるようになったら、今まで以上にいとおしくなりました(笑)。ロスターひとつとっても、おっそろしいほど入れ替えがはげしくてバタバタしてますしね(^_^;; でも、ショウォルター監督もコメントしてましたけど、テキサスだって4、5年前はそうだったわけです。

きのうはカンザスシティでの初戦に8-2と快勝。マーク・レノルズが5打数3安打(うちHR1)5打点の活躍。この人、エラーは多いけど昨オフにとった選手の中ではハーディーに次ぐ成功だと思います。

そして上原との交換で来たクリス・デイヴィスが移籍後初安打、初打点。+9回にダメ押しソロで2安打2打点。さすがに「クラッシュ・デイヴィス」というニックネームがあるだけあって、パワーはありますな。最後のHRは、打ちそこないの平凡なフライかと思ったらぐんぐん伸びてスタンドイン。25歳にしては落ちつきを感じさせるし、守備も悪くなさそうなので、オリオールズで花開くかも……というか、花開いてほしいなと思います。

ほかに、トミー・ハンターも1イニングなげて1失点。この人はパワー系ですね。制球もそんなにめちゃくちゃじゃないけど、逆にヘタすると単調になってポンポン打たれそうな気も。こまかいこと気にせずガンガン行くタイプに見えるので、やはりブルペンより先発が向いていそう。きのうはサイドセッション代わりの投球だったので、おそらく金曜日に先発デビューするものと思われます。

投げる方では先発のシモンがよかった! 7回1失点。投げるたびによくなっていて、今やガスリーにつぐ2番手に成長。この人の敵は相手打者よりもドミニカの司法手続きだったりするのですが(汗)それもあって、投げられる喜びを感じながら必死にやっているというところでしょうか。しかしシーズン当初、こんな状況だれも想像しなかったよなあ。マトゥス、帰ってこーい。そして明日投げるブリトンくんもがんばってよ。

ほかの情報をいくつか。

ブルージェイズからDFAされていたJo Jo レイエスウェーバーで獲得。今日合流して背番号は45。代わりにマーク・ヘンドリクソンが3Aへ。

・股関節痛に悩まされつづけたデュークシャーをついに解雇。手術を受けて現役復帰をめざすとのこと。

・ジェイク・アリエッタが右ひじの骨棘(とはまたちがうのかな?)手術を(たぶん)受けることになり、今季終了。昨年から言われていて、今年は痛みを感じながらの投球だった。(だから去年手術しておけばよかったのに、とも思う。)制球ままならないのも痛みのせいという部分が多々あるようで、早めに治療を受けて来季万全な状態で戻ってきてほしいです。

今日の先発はトレードトレードと言われながらけっきょく残ったジェレミー・ガスリー。期限前の2、3試合は「オーディション」とか言われながらすばらしい投球をしてたけど、気持ちを切り替えて好調を持続できるか。がんばってほしいです。