Koji's Classroom II

ボルチモア・オリオールズと上原浩治投手の応援ブログ。スポナビ+から引っ越してきました。

目の前の敵を倒す:BOSとの初戦に快勝

レンジャーズは17連戦まっただなか。11戦を消化してあと6試合。先週アナハイムで試合を終えたあと、シカゴに飛んでのホワイトソックス3連戦はさすがにみんなお疲れだったか1勝2敗。東に飛ぶと時間を損するからなおさらきついんですよね。現地に着いたときはもう夜が明けていたみたいだし。3連戦の最後、8/21(日)の試合は10対0の完敗で、約20日ぶりの連敗。でもこの試合、ピッチャーふたりでまかなったし、ハミルトンは休養だったし、連戦中の一コマとしてある意味必要な試合だったのかもしれません。

今日からはホームに帰って6連戦。そのあと1日休みをはさんでさらにホームで3戦。相変わらず強敵続きで厳しいけれど、まずはレッドソックスとの初戦に快勝しました。

レンジャーズ4-レッドソックス0 ○

C.J.ウィルソンが6回2/3を無失点。2回までに40球ぐらい投げていたけど、後半ぐんぐん調子をあげた。

6回2死一、三塁となったところで上原に交代。サルタラマキアを2球で二ゴロに打ち取り、8回はマイク・アダムズ。9回はフェリスが四球でランナーを出しながらも、最後はキンズラーのファインプレーでしのいで完封リレーという試合だった。キンズラーのプレーはこちら。ついでに6回のハミルトンのダイビングキャッチも。ハミルトン、守備うまいなー。あと、マウンドのウィルソンがハミルトンにむけてコブラのかま首みたいなハンドサインをしてますが、これ、ヒット打ったりナイスプレーが出たりすると、みんなでやり合ってる。なんか明るいですね、TEXは。日本のプロ野球でいうと、ロッテっぽい? いつも楽しそう。(まあ、これだけ勝ってりゃ楽しいか。)

打つ方では1ー0のじりじりする展開のなか、6回ツーアウトからナポリが3ラン!(動画)

ランナーが出て、でもクルーズが打ち取られて2アウトになり、あーあと思ったところでの3ランは大きかった……ていうか、こういうのあまり見なれてないというか。(比べまいとしてもオリオールズと比べる人。)

こういう場面に接するたびに、レンジャーズつえぇ、と思ってしまいます。

相手先発はベダード。オリオールズにアダム・ジョーンズをもたらしたベダード、お噂はかねがね……だったけれど、ゆっくり見たのは今日が初めて。

投球テンポがゆるいのね。

日本だったらちっとも珍しくないけど、アメリカ人にはとてつもなくじれったく感じられるらしく、テキサス側の実況もツイートもslow!を連発。

実際にはTVでつけていたオリオールズ戦と進み具合はほとんど変わらなかったんですけどね。でも、みんなをじりじりさせることができるなら、それはそれで武器じゃないかと思う。

上原のここ最近の投球もまとめておきます。

◎08/17 @LAA 1回   1安打 1失点 無四球 1三振 ERA 1.98

4-2とリードの8回裏に登板。イズトゥリスをライトフライ、ボージャスをセンターフライに打ち取ったあと、ケンドリックにHR(9号)。

HRのあと、バランスの悪さに気づきセットポジションに変えて、ハンターは、直、直、フォークで空振り三振に。しめて13球。

◎08/20 @CWS 2/3回 2安打 1失点 無四球 三振0 ERA 2.11 ●

2-2同点の8回裏に登板。1死後コネルコに初球をレフト前ヒット。

つづくリオスは見逃しとファウルで0-2と追いこんだが、そのあと直、直、フォークと外の球がすべてはずれて3-2。しとめにかかってしとめられず、6球目が真ん中に入ったところを痛打されて二塁打。1失点。ここでダレン・オリバーに交代という不本意な登板だった。

けっきょくチームもこの1失点を返せずに、移籍後2敗め。

移籍後は8回1/3で7安打、4失点。ERA4.32。

ここまでが完全無欠だっただけに、誰よりも本人がくやしい思いをしているでしょう。

7月30日、遠征先のヤンキースタジアムで移籍を告げられてから、家に荷物をとりに帰る間もなくトロント→テキサス→カリフォルニア→シカゴとホテル暮らし。このシカゴ遠征では疲労の色が濃くて、自分でもストレートに威力がないと感じていたもよう。

まさに胸突き八丁。がんばってほしい。

◎08/22 BOS  1/3回 無安打 無失点 無四球 三振0 ERA 2.10

4-0の7回、先発のウィルソンがツーアウトまで投げ、一、三塁にランナーを残して、拍手を浴びながら降板したあとを受け、サルタラマッキアと対戦。

初球、フォークで見逃しストライク。以前、ムネリン(あ、婚約したんですね)がツイッターで、上原さんのいいところは「純情、もみあげ、カウント球のフォーク」と書いていて、言い得て妙!と思ったのだけど、その「カウント球のフォーク」でした(笑)(話が長い。)

そして、2球めのフォークでゴロを打たせてチェンジ。よかった!

本人も記しているように、2球でも重たい場面だったし、内容のある登板。地道にこういう実績を積み重ねていけばいいのだと思う。

優勝請負人としての移籍、という意識が強すぎると、自分に必要以上のプレッシャーをかけてしまいそう。そうは言っても意識せざるを得ないのだろうけれど、これまで以上に「目の前の敵を倒す」という、ルーキー時代の原点に立ち返って、1戦1戦たたかってほしいと思います。がんばれ!