TEX:17連戦終了
この週末、レンジャーズは2ゲーム差で迎えた首位攻防戦を激戦のすえどうにか勝ち越し。
8/26 TEX11 - LAA7 ○
8/27 TEX4 - LAA9 ●
8/27 TEX9 - LAA5 ○
初戦は、打撃不振ぎみで7番に下がったネルソン・クルーズが、2HR6打点の働き。采配的中――なんですが、クルーズ、きのうの3戦めでふくらはぎを傷めて、向こう3週間離脱という状況に(痛)。
かわりにレオニス・マーティン(Leonys Martin)がメジャーデビューと、さきほど(8/30 7:30AM)ツイッターで報じられたところ。
ちょっと調べたら、なんですか、この人キューバから亡命した選手なのね。今春、レンジャーズと5年15.5 milで契約。右投げ左打ち。1988年3月生まれ。23歳。
AA .348 .435 .571 1.007 4 24 (29試合)
AAA .263 .316 .314 .630 0 17 (40試合)
クルーズのパワーには比ぶべくもないので、そこは他のメンバーで補うしかないけれど、肩も足も「平均以上」で、元々9月には呼ばれるんじゃないかと言われていたようなので、少し早まったということでしょうかね。
2戦め、3戦めはエンジェルスがそれぞれサンタナ、ウィーバーを中3日でぶつけてきて必勝のかまえ。3戦めはその意地がまさり(って、帰省してたからこの試合は見てないのですが)、きのうの4戦めも3回までにルイスが4点とられてあわや同じ轍を踏みそうに。
それでもちびちびと反撃し、3回裏にハミルトンの2ランで同点。
すぐさまケンドリックのHRでまたエンジェルスが勝ち越し。シーソーゲーム。
そして中3日と暑さのためか、ウィーバーに疲れが見えはじめた7回、テキサスは4者連続初球打ちで一気に逆点。もっともアンドルースのは送りバントがライン上でピタッと止まったというものなのですが。不思議なもので、ダメなときはどんなすごい打球も正面に飛ぶのに、勢いが出てくるとこういうのが全部いいほうにころぶんですよね。そんなこんなでの、9対5の勝利。レンジャーズの試合を見始めてから一番興奮したかな~。らしさのよく出たいい試合だったと思います。
(ハイライト動画)
このハイライトには出てこないけど、逆転後の8回を抑えたマイク・アダムズの投球もすごかった。こういう流れだと、9回よりもむしろ8回が難しいものだけれど、低めの球がすごい威力で2奪三振。
そこで気になるのが本人も「8月は最悪」という上原の状態。
このLAA戦でも2戦めに投げてケンドリックにHR、ハンターに2ベース、ウェルズに3ベースで2失点。通算のERAは2.38だけれど、テキサスに来てからは5.59。
本人も「不本意」なんて言葉じゃ言い表せないくらいくやしいでしょう。でも見まもる側から言わせてもらうと、もちろんくやしくて気がかりではあるけど、故障じゃないからつらくはない。メジャーに渡ってから常に故障との戦いで、「マウンドに立ちさえすれば」と思う時期が長かったので、「不調との戦い」というのは逆に新鮮かも(コラコラッ!)。
移籍前までは「超」がつくほど絶好調だったので、もちろん不調のきっかけは、あわただしい移動、慣れない環境、新たな起用法、ホテル住まい、すべるボール(なぜか本拠地のボールが手に馴染まないらしい)、などなどなど、もろもろのファクターからくる体と心の疲労なんでしょう。そのこまごまとした要素にひとつひとつ対策を立てることも必要なのかもしれないけど、案外、どこかひとつ歯車がはまったら、全部がぴたっとおさまるような気もします。今、必要なのは時間と、我慢。そして自分を信じること。
「対応力の鬼」とわたしが信じてやまない上原浩治でも、シーズン半ばに請われて優勝争いのただ中に飛びこむのはこんなに大変なことなのだなと思い知らされつつ(今まで日本人メジャーリーガーでこれを味わった人はいませんからね……)、しっかり見まもらせていただきます。(でもやっぱりドキドキするんだよね。)
さてレンジャーズは厳しい17連戦をどうにか10勝7敗と勝ち越しで終了。今日は1日疲労を癒せたでしょうか。
で、このあとも好調のレイズ、それからまたBOSOX、レイズと厳しい日程は続きます。その間エンジェルスはマリナーズと7試合か。まあそこで星勘定するのはマリナーズファンに対して失礼っちゅうものですが(コホン)。
正直、日程的にはエンジェルス優利とも言われますが、まあレンジャーズの選手たちが言うように、目の前の1試合1試合を必死に戦っていくしかないんでしょう。9月の1か月は短いようで長い。上原にも必ず出番が来ます。シーズン終了まで家に帰れないのはつらいけど、ホテルでも住み慣れれば家みたいになるかも(?!)
体調を整えてがんばってほしいです。