Koji's Classroom II

ボルチモア・オリオールズと上原浩治投手の応援ブログ。スポナビ+から引っ越してきました。

Spoiler:上位いじめ

9/12 オリオールズ2-5レイズ ●

9/13 オリオールズ4-2レイズ○

この時期になるとどうしても登場する spoiler という単語。「大物食い;上位の相手に対して番狂わせを演じる人[チーム]」(『ランダムハウス』)とちゃんと辞書にものってるんだ(発見)。

オリオールズはこの時期にくるとどうしてもspoilerの役まわりを演じることになる。でも、昨年も書いた気がするけれど、ショウォルター監督はこの spoiler ということばがきらい。spoil という単語はもともと「そこねる」とか「だめにする」という意味ですからね。「相手をいじめてやろうとか、つらさを味わわせてやろうとか、そういうモチベーションではなく、自分たちのために戦っているのだ」というわけで、昨日の記者会見でも頑としてspoilerという言葉は使おうとしませんでした(^_^;;

でも結果的にはそうなっていて、12日の段階でBOSにワイルドカード争いで3ゲームまで迫ったレイズが、きのうのオリオールズへの敗戦とBOSの勝利(ウェイクフィールドがようやく200勝しましたね)で、また4ゲーム差へ。そのダメージの大きさは2対2の8回に、マット・ウィーターズが決勝の19号2ランを放ったときの、リリーバーハウエル投手のがっくりぶりを見ればよくわかる。(動画)もっとよく見ると、実は投球後にバランスを崩してころがっているので、その流れで膝をついていたのだけれど、それにしてもすぐには立ち上がれないほどに打ちのめされたのでしょう。アメリカの選手はあまり人前で落胆をあらわにしたりしないので、ちょっと珍しい光景だと思いました。

じつはこのHRには布石が。ゲレロが2アウトからヒットで出たあと、右手親指痛でベンチスタートのアダム・ジョーンズが代走に。リードを大きくとり、走るぞオーラを全開にしていたので、ハウエルはそれが気になって3球連続牽制を入れたのでした。1回ごとに高まるブーイング、そがれるハウエルの集中力。いっぽうウィーターズは「走られるのがいやだから、ワンバンするような低めは来ないだろう」(試合後のインタビュー)と読んでいた。そして4球め、ジョーンズがスタート、ウィーターズはおあつらえ向きの高めの球をフルスイングし、スタンドイン!……という流れでした。

で、このあと2点差の9回表。相手打線が左のジョイスから始まることもあって、ショウォルター監督は、8回2アウトから登板した左腕のトロイ・パットンを続投。ケヴィン・グレッグではなく! そしてパットンが危なげなく2アウトをとると、こんどはジム・ジョンソン(JJ)で試合終了。

JJは先発に回すという声もずっとあるわけだけど、けっきょくここまで来てもそれは実現しておらず。コウジを放出した今、JJのいないブルペンというのもなかなか考えにくいわけで、むしろクローザーに回したほうがいいのでは……。たしかにJJも、8回から9回にまわると、ややプレッシャーにつぶされがちなところもあるのだけど、本来強気の人だし、今季5セーブあげているし、残り試合はJJをクローザーにしてほしいものです。

今日はガスリー。この人も波があるからなあ……。前回のようなすばらしい投球をしてくれますように。(わたしはこれから出勤なので見られない。)

そしてこのあとオリオールズは、対エンゼルス×3、対BOS×4、対DET×4、対BOS×3で終了。どうせいっちゅーの(苦笑)。

希望をいわせていただければ、エンゼルス戦は今季まだ一度も勝ってないし、前回アナハイムでひどい試合をしてしまったので、なんとしても最低1つは(弱気)勝っていただきたい。相手はまたウィーバー中3日で日程あわせをするそうですので……でも打てなそう(-_-;;……いやいや、ガツンといってほしいです。

そしてレイズに苦渋を味わわせたからにはなんとしてもBOSにもふたつや3つは勝たないと(またも弱気)。9月に入って、負けるときでも最後まで食いさがる戦いはできているので、spoilerは嫌とかいわずに開き直って上位いじめにてっしてほしいものです。