Koji's Classroom II

ボルチモア・オリオールズと上原浩治投手の応援ブログ。スポナビ+から引っ越してきました。

満塁で三振斬り

今日は上原が久々に登板。前エントリに追記という形で書いていましたが、その後あちこちにコメントや記事があがりはじめたので、上原の登板関係の記事だけこちらに独立させます。それ以外は(といっても、ベルトレのHRの動画ぐらいしかないけど)前エントリをご参照ください。

9月18日(Sun) レンジャーズ3-マリナーズ0 ○

レンジャーズは6回までに、ベルトレの2ランなどで3-0とリード。

7回ウラ、ここまで好投のマット・ハリソンが四球とイチローの内野安打などで二死満塁とされます。今日最大のピンチ。

ここで、ワシントン監督は上原にスイッチ。上原にとっては1週間ぶりの登板です。相手は今日2打数2安打のルイス・ロドリゲス。

長打は絶対にダメという場面で、初球、みごとなカウント球のフォークでワンストライク。さすがです。これで安心しました。

2球めストレートでボール、3球めはフォークでタイミングをずらしてファウル、これで1-2。最後はキレのあるストレートで空振り三振! みごとにピンチを脱しました(動画)。よかったあ。

まずは本人のコメントを:

3点あったので一発だけは、という思いで投げた。最高の形で終わりました。8月は野球だけでなくトレードとかいろんな疲れが重なったが、9月はだいぶ落ち着いてきた。(共同)

8月の不調を完全に脱し、キレのある投球が戻ってきました。8回はマイク・アダムズが投げたので、どうやらワシントン監督はこういうピンチの局面でコウジを使おうとしている模様。解説の人も「この登板はコウジにとっても大きなチャンス」と言っていました。回の頭から行くリリーフに比べて非常にきついポジションではありますが、今日のように出ていって何食わぬ顔で押さえて帰ってこられれば、プレーオフロスター・スポットも確保できるでしょう。きょうの登板は、このところ煮え切らない思いの続いていた上原にとって、大きなターニングポイントになりそうな気がします。

ESPNのレンジャーズ番、リチャード・ダレット記者も上原の登板に関するブログ記事をアップしていたので、簡単にご紹介しておきます。元記事はこちら。

まずはスイッチ・ヒッターのルイス・ロドリゲスのところで上原を投入したベンチの決断について。ロドリゲスは、本来は左打席のほうが打率がいいそうな (左.216 右.120)。しかし今日は、先発左腕のハリソンに対して、右打席で2打数2安打(うち二塁打1)と当たっていたので、あえて左打席に立たせたかった。それで右腕の上原を投入したのだそう。

「満塁でマウンドにあがって、ふだんどおりの仕事をしてくれたね。厳しい状況だったが、うまくやってくれた」(ワシントン監督)

上原のコメント:

「アウトをとれてよかったです」

(「これでだいぶ調子が出てきましたか"Did it get your juices flowing?"」の問いに、にっこりしながら。)

「今日は寒かったので、もうひと息ですね」

(こちらのコメントは英語の記事から日本語に直したものなので、本人の発言どおりではありません。念のため。)

それでもベンチに帰るといつもどおりにハイタッチをした上原。(画像)

きょうはTVではベンチの中までは映してくれなかったのですが、このダレット記者は上原のハイタッチ攻撃が大好きみたいで、試合中にも"Nothing like a high-5 attack after Koji Uehara gets out of a jam. Love watching the dugout after that.(ピンチを切りぬけたあとの、上原のハイタッチ攻撃は最高。ベンチの様子を見ていると楽しい。)とツイートしてました。

うずうず、イライラ、いろいろな思いがうずまく中での1週間ぶりの登板。しかも今日でマジック6となって、地区優勝決定まではあといくらもないという状況。正直、もどかしい思いもたくさんあると思います。でももう、あれこれ考えたり悩んだりしてるヒマはありません。これからは(も)毎日投げるつもりで向かっていってほしいです。どんな状況で登板がふってくるかわからないのがキツイけれど、上原が上原らしく準備を重ねていけばぜったいに大丈夫。――今日の登板はそう確信させてくれるものでした。がんばれ!