Koji's Classroom II

ボルチモア・オリオールズと上原浩治投手の応援ブログ。スポナビ+から引っ越してきました。

上原苦いデビューもチームが勝ってよかった!

レンジャーズ8-レイズ6 ○

ふぅぅ、勝ってよかった! これでタイになりました。

hitotsuboshiさんがすばらしいブログを立ち上げてくださったので、試合の詳細はそちらでご覧いただくとして(プレッシャーかけてるわけじゃないですよ)こちらは上原中心で。

きょうの先発はデレク・ホランド。レイズはきのうの勢いそのままに、押し出しとマット・ジョイスの2ランで4回までにいきなり3点リード。対するレンジャーズは音無のかまえ。

いやーな雰囲気がただよい始めたところでしたが、4回の裏、ベルトレへの死球を足がかりに一挙5点で逆転! いやー、さすがに底力を見せてくれました。8月から見始めて、わたしが目を見張ったレンジャーズの本当の強さが今日は出てきたかな。

その次の5回、先頭のアプトンにツーベースを打たれて、またいやな雰囲気になりかけたあとのナポリの盗塁阻止も大きかったですね。シーズン終盤からの好調をバッティングでも守備でも持続中。

さらに6回にはキンズラー兄さんの2点タイムリーで加点して7-3。理想的な展開で7回に上原登場。

先頭ジェニングズへの初球はアウトローへのストレートでストライク。

これが決まれば大丈夫、とホッとひと息。次もストライクで簡単に追いこみます。

が、そのあとフォークがボールになったのを皮切りにとつぜんコントロールを乱し、四球。いつ以来だろう(あとで調べます)。

さらにアプトンには三球目のフォークをレフト前へ運ばれ一、三塁。

そして怖いロンゴリアに、力通りの働きをされて2球めの甘く入ったフォークをスタンドへ。7ー6。おそろしい……。

ということでここで降板になってしまいました。悔しい悔しいポストシーズン初登板です。

試合はこのあとダレン・オリバーが7回の後続を完璧に押さえ(これは非常に大きかった。感謝!)、8回もアダムズがぴしゃり。するとその裏、ミッチ・モアランドの大きなソロホームランで追加点! これはほんとに大きかったですね。最後はフェリスがしっかりしめました。

さて上原。初球のストレートはとてもよかったしキレもあったので、調子は悪くないと思います。あとはフォークのコントロールですね。移籍以来テキサスのマウンドではボールのすべりやマウンドとの相性にちょっと苦労してきたようでしたが、9月は完璧だったので、調整はきくはず。

実は上原、意外と初物に弱いところがあります。ちょっと今手もとに記録がないのですが、2000年の巨人での初の開幕投手でやられてますし、第一回WBC、あの韓国戦で大活躍した大会でも初戦の中国戦では4回に同点ツーランを浴びて周りをひやりとさせました。その試合はわたしもスタンドで見ていましたが、場内がしーんと静まりかえったのをおぼえています。

「まだ気持ちの高ぶりはありません」と試合前にはいいつつも、やはり人間だからそんなわけないのです。5万の大観衆、初のプレーオフ。上原ほどの経験豊富な投手でも、影響を受けなかったはずはありません。

でも誰よりも修正能力が高いのが、上原の最大の武器。

もし次のチャンスをもらえれば、こんどは自分らしいピッチングができると信じています。がんばれ!

そして移動日をはさんで舞台はタンパへ。

レンジャーズもバットが振れてきましたので、らしい戦いをしてレイズを正面突破してほしいです。Go, Rangers!

【追記】

コメント欄で教えていただいたように、上原の四球は8月6日の本拠地デビュー戦(あのけん制アウトでしのいだ試合)以来でした。やっぱりアーリントン。しかし本拠地である以上なんとか乗り越えないと。

ワシントン監督の言葉。8月中の不振の際にはあくまでも上原を信じるという発言を続けていたけど、今日はちょっときびしめ。

「マイク・アダムズと上原をトレードで獲得したのはまさに今日のような場面で投げてもらうためだった。でも今日は、上原はその仕事ができなかった」

上原の言葉(サンスポより)

「何も言い訳できない。(四球を与えた)先頭打者がすべて。自分が少し逃げていたというか、もったいない投球だった。全部が空回りした。チームが勝ったのが唯一の救い。僕以外はみんな楽しそうにしているので。反省します」

このほかオフィシャルサイトには「もう一度チャンスをもらえることを願ってます。(I hope I will get another chance.)」という言葉もありました。

9月は10登板、7回1/3でわずか1失点だっただけに、非常にもったいない登板だったのは事実。 失点がHRだったのも痛かった。2日朝付けのESPNのレンジャーズブログによれば、ワシントン監督はアレクシ・オガンドに7回を任せることが増えるだろうと述べたとのこと。上原はしばらくワンポイントの役回りになりそう。(もっとも、9月もそうだった気がするけど ^_^;;)

でも、登板機会があるかないかというのは、自分ではコントロールできない事柄なので、気に病んでもしょうがない。比較的登板の読みやすかったオリオールズとちがって、レンジャーズでは試合展開によってサプライズ登板もままありますし、ましてや力の拮抗しているレイズ相手ですから、熾烈な延長戦なんてこともあるかもしれません。

調子は悪くないのだから自分を信じて次の登板に備えてほしいです。あと、レイズに対して若干の苦手意識があるように見受けられるので、そういうものも一切とっぱらって、開き直りの精神で向かっていってほしい。今こそ雑草魂発動のときです!