Koji's Classroom II

ボルチモア・オリオールズと上原浩治投手の応援ブログ。スポナビ+から引っ越してきました。

Game2は順延&マクフェイル退任

ディビジョンシリーズは、レンジャーズが一抜けしたあとすっかりもつれて、残る3地区とも第5戦まで行き、しかも本命視されていたNYYとフィリーズが敗れるという意外な展開に。ほんとにポストシーズンにはデータとか計算以外の要素が大きく作用しますねえ。あと、ブルワーズとダイヤモンドバックスの対決もブルワーズ2連勝からダイヤモンドバックスが盛り返し、第5戦もシリーズの流れそのままに延長戦での決着、と、まったく知らないままに見ていてもおもしろかった。超・問題児のトニー・プラッシュことナイジャー・モーガンのサヨナラ打もおみごとでした。土地柄やチームカラーによって、あっちでは捨てられてもこっちでは拾われる余地がある、というのが米国の物理的な広さだし、懐の深さでもあるんでしょう。

そんなわけでレンジャーズは、3日間試合がなく、8日土曜日にホーム、アーリントンでタイガースとALCSの初戦を戦い3-2で勝利しました○。

5回に雨で水入りし、再度マウンドに上がったCJウィルソンが2点返されてなおも2死満塁というところでまたどしゃぶり。ピンチをこさえたり、またじらせたりというすごく微妙な雨の降り方に翻弄されながらも、2度めの再開後にCJに代わってマウンドにあがったマイケル・ゴンザレスが2球でアヴィラを打ち取ったのが地味に大きかった。(動画)難しい登板だったと思うけど、7月ごろからの好調を持続しているのと、あんまり空気を読まないずぶとさみたいなのがいいほうに出ている気がします(笑)。

そのあとのオガンドー、オリバー、アダムズ、フェリス、みんなすごかった……。オガンドーのストレートは見ていて惚れ惚れします。先発だと5回ぐらいで燃料切れになることもあるけど、このポストシーズンでうしろに回ってから、どの試合も「オレに投げさせろ!」という強烈なオーラを発しながら投げているような。

そういえば、そのオガンドーの直球を見ながら現地の放送のアナウンサーがゲスト解説のテリー・フランコーナに「いいファストボールのことを"cheese"といいますが、なぜだかご存じですか?」ってクイズ出してました。特にびっくりするような答えが用意されていたわけではなく、「"cheese"という言葉は、その分野での最高のものを指すときに使われることがあり、それが野球にも応用された」というだけだったのですが、なんとなく耳ダンボになりました(笑)。ちなみにフランコーナさんの解説、なかなか評判がよかったらしいですが、けっこう早口で聞き取れないことも多々。まだまだだわー(涙)。でもなんだか重荷を下ろしてさっぱりしたようで、ベンチでの表情から比べるとずいぶん饒舌で楽しそうな印象を受けました。

そして今日は2戦目を戦うはずだったのだけど、昨日と同様雨の予報が出ていたため、早々に中止が決定。日中から夕方にかけてはちっとも降らなかったみたいだけど、夜になってアーリントン周辺では予報どおりに降ったようで、一応、「ほらね、中止にしてよかったでしょう」という面目も保てたようです。

レンジャーズとしてはホームで1日オフができ、きのう2イニング投げたオガンドーがまた使えるのは大きいところ。

一方タイガースは、ディビジョンシリーズで脇腹を痛めたデルモン・ヤングに続いて、なんとマグリオ・オルドニェスが、以前に痛めた足首をひねり、骨折が判明して戦線離脱ということに。ポストシーズンの激戦にケガはつきものとはいえ、こういうニュースはつらいですね。

明日はデーゲーム。午後3時すぎということは、こちらだと朝の5時すぎぐらいから? 明日は朝方から外出なので、試合が佳境にさしかかったところで家を出るイメージか……。後ろ髪ひかれそう。

一方、ナショナルリーグのチャンピオンシップのほうも今日から開幕。グリンキーが逆転打を浴びてあらら、と思ったのもつかの間、ブラウンとフィルダーの打撃でドカンドカンとあっという間に再逆転。洗濯しながら見てたので、打った瞬間は全部見のがしましたが(苦笑)、斎藤隆の好投もあり、いい試合でした。自分の応援するチームが出てるとうれしいんだけど、関係ない試合の方が気楽に楽しめるというこのジレンマ……。(あ、そういえばブルワーズのベンチでリック・クラニッツ投手コーチの姿を見て懐かしかった。オリオールズの若手投手たちがなついていて、マトゥスの今季の不調はクラニッツが解任されたせいとまで言われたほどでした。オリオールズをやめてすぐ、どこかのマイナー組織に就職が決まりかけ、そのあとまたすぐブルワーズから話があって投手コーチに就任したはず。引く手あまたの人です。)

さて、と、最後にポストシーズンとは早々に関係なくなってしまったオリオールズの話題を久しぶりに。かねてから噂されていたように、アンディ・マクフェイル球団社長が退任する(契約更新をしない)ことが8日土曜日に正式に発表されました。後任は未定。

一時期、ショウォルター監督がフロント入りするのではという観測もありましたが、それはない模様。やればできると思いますが、監督としてあまりにも貴重な人材であり、ぜひ来季もダグアウトで指揮を執ってほしいというのがアンジェロスオーナーや地元メディア、さらには選手や多くのファンも含めての共通見解のようです。ショウォルターが監督にとどまるというツイートが流れた直後、ジェレミー・ガスリーがこんな反応を。

"Glad to have Buck in dugout, he has been a great manager & leader & I think I speak for most in saying he is fun to play for."

(バックがダグアウトに留まってくれてうれしい。すばらしい監督で指揮官だし、大方の選手が、バックのもとで戦うのは楽しいと思っているはずだ。)

となると、バック・ショウォルターともオーナーのピーター・アンジェロスともうまくやれるGMをどこから見つけてくるかという問題に。MASNのブログではトロントGM補佐であるトニー・ラカバ(スカウトと育成に長けているそうな)の名前があがったりしていますが、まだまったく分からない状態。

というわけで、これから戦いの佳境に入ろうかというチームと、オフの佳境に入ろうかというチームをそれぞれフォローしていると、同じ世界のできごととは思えなくて不思議な感じです(笑)。