Koji's Classroom II

ボルチモア・オリオールズと上原浩治投手の応援ブログ。スポナビ+から引っ越してきました。

1勝1敗でホームへ & Uehara wants to go home のウワサ

1981年の8月から82年の5月末までミズーリ州セントルイス近く(バスで2時間ぐらい)のコロンビアという町に住んでいたことがあります。

あんまり昔でよくおぼえていないけど、秋が異常に短い、と思った記憶が。いきなり燃え立つような紅葉が始まったかと思うと、2週間もたたないうちにバッと散って冬になるという内陸性の気候。いかにも寒そうな昨日今日のセントルイスを見ていて、そのころのことを思いだした次第。

ちなみにカージナルスは82年にワールドチャンピオンになっている。ということは、わたしの帰ったすぐあとだったんだなあ。でも、あのころメジャーには興味がなかったのでした。もったいない。(プロ野球高校野球はどっぷり見てたけど。)

ワールドシリーズ、1、2戦、どちらも仕事と研修で出かけていてリアルタイムでは見られず。明日は家にいられると思ったら試合がなく、明後日はまた用事で外出。どうにも縁がない……。でも、今日の緊迫の1戦をスルーするのも惜しいので、先ほどMLBTVで全編視聴しました。リアルタイムの楽しみには及ばないけど、いい試合でした。

コルビー・ルイスが6回2/3、1失点。ようやく、今ポストシーズン初のクオリティスタート。これまでQSが1試合もなくてWSチャンピオンになったチームはなかったそうなのでまずはよかったです。ルイスは、わたしが見始めた後半戦には、けっこう打たれて打線の助けで勝つ試合が多かったのですが、やはりポストシーズンには強いなという印象。いいコースに決まってました。

打撃陣ではジョシュ・ハミルトンが足のつけ根の痛みを押しての出場で、思うようにバットが振れないとのこと。原因は不明。(今はやり(?)のスポーツヘルニアか、あるいは靱帯系か。)今日の試合前練習では、下半身を使わずにバットを振る方法を練習していたそうな。すっぱり割りきって「今このときを乗り切る」ための打ち方を模索するあたりが、きわめて現実的なアメリカンだなあと、ある意味感心しました。同点の犠牲フライは手打ち打法の賜のようにも見えました。

その9回の攻撃はこちら(動画)。

・先頭キンズラーの、正真正銘テキサスヒット(って今も言うのかな?) 長打警戒で深く守っていたのがSTLには災い。

・そのあとの盗塁。これはよく決めたなー! 間一髪。

・アンドルースのセンター前で、キンズラー、サードへ。このとき、センターの送球をプホールスがカットしそこねてはじく間に、アンドルースが二塁へ。これが決勝点のランナーになった。このプレーはあとから何度もスロー再生していたけど、キンズラーがオーバーランしかけたのが目に入って、プホールズが送球から目を切ったのではないかというのがコメンテーターの見解でした。(しかし、試合後、プホールズは会見拒否だったようで、ESPNのバスター記者がツイッターで怒っていた。)

・そしてハミルトンとヤングの犠飛。レンジャーズとしてはかなり地味な点のとり方だけど、全体としてかっちりしたいいプレーができてるので、地元に帰ったら爆発しそうな気がします。

・他に気になったのは、アダムスかな。8回に投げて、プホールズにはフェンスぎりぎりの大飛球。クルーズが好捕したけどあぶなかった。そのあとヒットと四球で二死一、二塁まで行き、打ち取ったセカンドゴロも一瞬抜けるかなというコース。「トレードが意味のあるものだったと証明したくてどうしても力んでしまっていた」と本人も語っていたけど、ポストシーズンに入って若干、不安定に見えます。

・2日連続タイムリーを打たれたオガンドーは、球自体より配球の問題? 明日は休みがはさまるし、リフレッシュすれば大丈夫じゃないかな。

・一方、「ラルーサ・スイッチ」は、今日はうまくいかず。クローザーがマウンドにあがったと思ったら一、二塁でいきなり登板を命じられるアーサー・ローズも楽じゃないよなあ。犠飛でしのいだのだから、まあ頑張ったといえるかも。

8月までテキサスにいて、上原、アダムズの加入によって戦力外になったアーサー・ローズ。(建山が3Aにオプションされる可能性もあったけど、あのころ建山は調子よかったので、生き残ったのでした。)その後カージナルスに拾われて、メジャー人生初のワールドシリーズへ。そして上原と建山はWSの登録をはずれ……なんとも皮肉なものです。

ローズはどちらが勝ってもチャンピオンリングをもらえるので話題になっているけれど、当然のことながらカージナルスで勝ってリングをもらいたいと語っていたそうです。(あたりまえだし。)

・上原も試合に入りこんで応援しているようで、まあよかった。割り切れるものではないだろうし、ベンチ前まで飛びだして応援している建山に比べると、やはりまだ遠慮がちに見えるけれど。

その上原について、オリオールズ番記者のブリタニー・ジローリ(Brittany Ghiroli.)がちょっと気になることを書いていた。10/20日づけのブログ。ソースはこちら。

「コウジ・ウエハラはオリオールズに戻ってくるだろうとわたしは思っている。レンジャーズにトレードされてからウエハラはひどい不調に苦しみ、ワールドシリーズロスターからはずされた。7月にトレードが決まったとき、ヤンキースタジアムでけんめいに涙をこらえるウエハラの姿をおぼえているだけに、気の毒でならない。マイク・ゴンザレス(こちらはテキサス移籍後絶好調)は、さんざんオリオールズファンの怒りを買ったが、ウエハラはオリオールズで大きく花開いたので、別れが心底つらそうだった。ゴンザレス(今冬FA)がボルチモアに戻ることはないだろうが、ウエハラはまだこちらに自宅があり、親しい人には、戻りたいともらしているらしい」

この最後のセンテンス(and has talked with people close to him about wanting to return.)はきわめてあいまい。オリオールズにもどりたいとはひとことも書いてなくて、ただ家に帰りたいだけなんじゃないかと思うのだけど、この一文をとらえて、こんどは「MLBトレード・ルーモア」のマーク・ポリシャンク記者がこんな記事を。

「コウジ・ウエハラが親しい人たちに、オリオールズに戻りたいと話していると、MLB.comのブリタニー・ジローリが報じている。7月にテキサスにトレードされてからウエハラはプレーオフの最初の2ラウンドで不調に陥り、ワールドシリーズロスターからはずされた。今季、ウエハラは契約で定められた登板数を果たして来季の四百万ドルのオプションが自動的に発動しているので、もしオリオールズにウエハラと再契約する意志があれば、テキサスは喜んで手放すだろう」

「家に帰りたい」と言っただけかもしれないのに、いつの間にか「オリオールズに帰りたい」って言ったことになってる(^_^;;(^_^;; しかもどんどん話をあおってるし……。さらにこれを受けてMASNのサイトでは、来季のオリオールズブルペン構想に上原を組みこむ人続出。おいおい……。

おそらく上原本人は、レンジャーズでもう一度きちんと自分の力を示したいだろうとわたしは思ってます。でも、ボルチモアのファンがまだこんなに上原のことを親身に考えてくれているのがうれしくて、少しほろっとしてしまうのでした。(やっぱり愛は大切ですよ、愛は。)