Koji's Classroom II

ボルチモア・オリオールズと上原浩治投手の応援ブログ。スポナビ+から引っ越してきました。

ガスリー、ロッキーズにトレード

コメント欄にメモの形で書こうと思ったのですが、長くなってきたのでいちおうエントリとしてあげておきます。(言い訳すると、いまちょっと〆切前のシュラバ中なのであまりくわしく書けず。じゃあそもそもブログ書いてるんじゃねえ、っていう話なのですが……。)

本日(現地2/6)オリオールズのジェレミー・ガスリー対ロッキーズのJason Hammel+Matt Lindstromという1対2のトレードが成立。ガスリーは年俸調停中だったけれど、トレードによりロッキーズとの契約を飲んで、1年$8.2 millionで決着するとのこと。

ハメルはRHPの先発、リンドストロームも右腕でブルペンロスターの空きをつくるため、オリオールズは対左専門のクレイ・ラパダをDFA。先発陣にはチェン、和田、ブリトン、(マティス)と左腕が豊富だけど、ブルペンは右ばかりといういびつな構成に……。(だれかいたっけ、左。思い出せん。)

これで、少なくとも現時点でオリオールズが上原を取る可能性は消滅したかなと思います。

今朝、ケン・ローゼンタール記者が、アスレチックスが上原に興味とツイートしていたけれど、それも続報がないし、A's的にも微妙な感じがするのであまり現実味はなさそうな。このままキャンプインするのか、あるいはまだサプライズがあるのか……。

ところでガスリーは、数字的には実に凡庸に見えるでしょうが、いちばんの取り柄はとにかく丈夫なこと。2年だか3年だか忘れましたが【3年でした】連続して200イニング投げながら、肩ひじが痛いという話をきいたことがありません。また昨シーズン、肺炎で入院するアクシデントがあったときも翌週にはもう投げてたし(2011.4のエントリ)、勝っても負けても明るくて淡々と投げ続ける、オリオールズのようなチームには欠かせない投手でした。

ナショナル・ライターたちからは「遅きに失したトレード。遅くとも昨年のデッドラインまでにトレードしていれば、もっといい見返りがもらえたはず。オリオールズに必要なのはプロスペクトであって、中途半端なメジャーリーガーではない」とさんざん酷評されている今日のトレードですが、ガスリーにしがみついてきたのは、ほんとに欠かせなかったからなんですよ(^_^;; まあ、それがいけないといわれればそれまでなんだけど。

イニングイーターというだけでなく、環境保護のため自転車で球場に通ったり、まわりじゅうからバカにされながらジャスティン・ビーバーを登場曲に使ったりと、とにかくユニークでおちゃめなガスリー。そういえば日本の血が4分の1ぐらい混じっているはずで、上原とも仲よくしてくれたっけ。【日系四世でした。なんだろう1/16?こちらの記事をどうぞ)

昨日の朝からなぜかツイッターのアイコンをジョン・デンバーにしていて、「どうした、ガスリー??」と思っていたら、コロラドにトレードだったのね。ほんと、おもしろい。

そしてファンにトレードを伝える第一声のツイートがこちら。

"Toto, I have a feeling we're not in Baltimore anymore."(トト、ぼくたちもうボルチモアにいるんじゃないみたい。)

トトというのは、オズの魔法使いに出てくるドロシーの愛犬。おそらくたつまきでカンザスからとばされたドロシーのせりふをもじっているんでしょう。今、ちょうどそのオズの魔法使いシリーズの翻訳と格闘中なので、なんだかじーんときてしまったのでした。

ガスリー、新天地でもがんばって。空気の薄いクアーズ・フィールドは心配だけど、もう少し援護点がもらえるといいなと思います。