Koji's Classroom II

ボルチモア・オリオールズと上原浩治投手の応援ブログ。スポナビ+から引っ越してきました。

トロント行きはなくなったがトレード話は消えず

朝起きたらフィルダーがDETと9年契約! 9年て。しかもDETとは誰も予想だにせず。V-Martのケガがあったとはいえ、昨日までひとかけらも名前があがっておらず、さすがにツイッターでも記者たちの驚きの声が並んでいました。毎朝何かしらサプライズがあるMLB、オフでもホントに退屈しません。(てか、仕事にさしつかえます(^_^;;)

上原のその後の展開をメモっておきます。

昨日のエントリの最初に現地ソースがない、と書きましたが、あのあと立て続けにMLB Trade Rumor やESPN電子版に記事が出ました。

一番先にでたMLBTRの記事はFOXのローゼンタール記者のツイートが元ネタ。ブルージェイズとトレード話がある他、オフの初期にBOSとBALからも引き合いがあったことを紹介し、「上原本人はBALに戻りたがっている」というあのガセネタ(^_^;;をしつこく記載。おかげでコメント欄には「だったらとっとと送りかえせば」みたいなTEXファンからのコメントも殺到して炎上気味。かんべんしてよ、本人はそんなことひとことも言ってないのに。(うわさっつーもののおそろしさがよ~くわかります。こうなるともう既成事実化しちゃって消しようがない。)

つぎに出たのがESPNダラスの記事。こちらは"Reports surfaced earlier in the evening from Japan"とあるように、報知新聞の記事が元ネタ。ただし「球団が上原のトレードに動いていることは驚きではない」として、今季$4 millionのサラリーや、上原が昨年トレードされてから不調に陥り、WSのロスターからはずされたことなどを挙げています。

このESPNの記事を受けて、時事通信が「米大リーグ・レンジャーズ、上原をトレードで放出も=ESPNが報道」という記事を打電。ちょっとお。「ESPNが報道」つっても、その元ネタは報知なんだから「報知新聞が報道」っていうのが真相では?(^_^;; ESPNって書けばいかにも現地に取材しているかのような印象を与えますけどね。読み手のリテラシーをためすつもりなのかい? やや憤然となるわたくし。

その後、昨日も記したようにトロント地元記者から、交渉は実際に行われたが進展しなかったというツイートがあり、それを裏づけるかのように今朝起きてみたらブルージェイズフランシスコ・コルデロを獲得。右腕のリリーバーというだけでなく、生まれ年も1975年で上原といっしょなんですね。(wiki) へー、コルデロって西武と巨人にいたあのマルちゃんのいとこなんだ! そういえば上原、マルちゃんとなかよしだったな。なつかしい……。

今日の報知は、ブルージェイズとのトレードが破談になったのは、直接的には上原が断ったため、と報じています。おもしろいのは「ブ軍の本拠地はカナダ・トロントで、米国との往来には常に出入国の審査が必要。オ軍時代の本拠地の米メリーランド州ボルティモアに住み続ける家族の移動負担を考慮したことも、十分に考えられる。」という部分。そういえば去年、レンジャーズへのトレードが決まったとき、最初の行く先がトロントで、その直前にトロントからニューヨークに移動してきたばかりだった上原が「またトロントか」とため息をつくシーンがありましたっけ。

もちろん、それだけでなく、ブルージェイズの側にもTEXから要求された交換要員などの面で今ひとつ乗り気になれない要素もあったのかもしれませんが真相は不明。

しかし、こうしていろいろ見ていくと、報知も指摘しているように、トロントが消えてもトレード自体はなくならないような気がしてきました。ダルを獲得し、オガンドが中継ぎに回るとすれば、ブルペンが人員過剰なのは明らかですし、ウィンターミーティング以来あちらこちらから声のかかる上原なら動かしやすいでしょう。

ダラスモーニングニュースの23日づけの記事もリンクしておきます。

こちらは「トロントボルチモアがいちばん乗り気」であるとし、「交換相手はローレベル(AとかAAとか?)のプロスペクトで給与も相手が一部負担することになるだろう」と予測。"Uehara did not have the same success as he had with Baltimore. "(上原はボルチモアにいたときのような好成績を残せなかった)という一文が突き刺さります。たったの2か月じゃん(T_T) もう一度チャンスをくれよと叫びたいですが、常勝チームにおいて「助っ人」に与えられるチャンスは少ない。また朝イチにどんなサプライズがあってもうろたえないように、心構えだけはしておこう……。(残留の可能性だって皆無じゃないですよ。アダムズだってオフの手術――スポーツヘルニアだっけ?――明けなんだし。)

そして心穏やかではないであろう上原も、どんな状況でも自分の力を出せるように、淡々と、しかしめらめらと、準備を続けてほしいと願っています。