Koji's Classroom II

ボルチモア・オリオールズと上原浩治投手の応援ブログ。スポナビ+から引っ越してきました。

和田、チェン、キャンプイン

上原は、ここ1週間ばかり、明日にもアスレチックスにトレードかという報道が日米両国でなされるなか、アリゾナのレンジャースキャンプ地入り。

正直、落ちつかないだろうとは思うけれど、「やることは一緒」と、余裕のあるコメントをしているし、体の状態もよさそうなので大丈夫でしょう。今日はNBAの試合を見に行ったもよう。アスレチックスに移籍したら、またシーズン終盤には別のチームで投げている可能性は十分にあるので、どこへ行っても(もちろん残留しても)楽しむ気持ちを忘れずに今シーズンもがんばってほしいです。

さて、オリオールズも今日がバッテリー組の集合日。キャンプ地サラソタに続々と選手が集結中。

そのなかからチェンと和田、そしてショウォルター監督のコメントを紹介しておきます。いつもながら、わたしが英語から翻訳したものなので元発言とは違ってると思います。(てか、チェンは中国語ですね。)

チェン・ウェイン(ティム・リン通訳)

すばらしい施設で、ここに来られてとてもうれしい。

フロリダの気候もすばらしい。日本は今の時期とても寒いですからね。

アメリカの野球は日本とまったく違うので、オフにアリゾナでかなり(ウェート系の)トレーニングを積んできました。

しっかりシーズンの準備をして、ローテーションに入れるようにしたい。少なくとも10年はメジャーでやりたいと思っています。高校生のころ、アメリカに野球をしに渡った同級生やチームメートがたくさんいて、MLBでプレーすることはぼくの長年の夢でしたから。

和田毅(ダニー・マクリース通訳)

メジャーで初めてのキャンプなので少し緊張していますが、楽しいです。

(大リーグのキャンプは)練習と練習の合間が短くて忙しいですが、効率的なやり方ですね。

チーム内での役割については、まだ何も言われていませんが、自分では先発をやりたいと思っているし、そのつもりで準備します。

(中4日については)

日本で中5日で投げているころから、意識はしていました。心構えはできてていますから、あとは慣れるしかないです。

ボルチモアの暑さについて)

いつも1月2月に多めに食べるようにしていて、この2、3年は夏に屋外の球場で投げても体重が減るようなことはありませんでした。だからスタミナには自信があります。

ショウォルター監督

(チェンと和田、ふたりの外国人投手を受け入れることについて)

大切なのは、彼らのこれまでの経験と、これから直面する変化をよく理解して、それに共感すること。同時に162試合というシーズンに向けて準備をさせることだ。

ひとくちに外国人選手といってもひとりひとりみんなちがう。コウジは和田とちがうし、和田もチェンとはちがう。だからまずはよく話しあうことだ。ボールもちがえば、ストライクゾーンも、球場もちがう。それに日本では屋内の球場がほとんどだ。留意すべきポイントはたくさんあるからね。

(和田について)

先発として見ている。彼はいいね。いい顔つきをしている。ベテランだし、日本での実績は非常にりっぱだ。それは尊重したいと思う。

和田とは月曜日にゆっくり話をするつもりだよ。今日は健康診断やミーティングであわただしかったからね。明日は少し楽な日だから話しあいをして、わたしが彼について事前に下調べしたことも聞いてほしいし、お互いの考えを交換したいと思う。

いいですね。和田はいいチームに入ったんじゃないかな。ショウォルター監督とはたぶん馬が合うと思います。

今季からピッチング・デベロップメント担当としてリック・ピーターソンコーチが招聘され、今日はさっそく屋内で投手陣の投球フォームを撮影し、動作解析が行われたもよう。フォームをどうこうするというよりも、ケガの予防などに活かすとのこと。毎年のようにケガ人に泣かされるオリオールズにとって福音となるか。

ケガといえば、左肩に痛みがあると報じられたザック・ブリトンは、MRIの結果、骨や筋肉の損傷ではなく炎症であると判明し、投薬でだいぶよくなったとのこと。投球プログラムですでに遠投なども行っています。たぶんほかの選手に比べて1~2週間の遅れ。

またジム・ジョンソンは腰に軽い張りがあるそうで、こちらも1週間程度のスロー調整。

あせってもしょうがないので、慎重に進めてほしいです。そこらへん、ショウォルター監督はちゃんと見てくれる人なので大丈夫だと思うけど。

オリオールズキャンプには現時点で、マイナーの招待選手も含め投手が30人。和田が32歳だけど、あとはみんな若くて、ガスリーとのトレードで加入したジェイソン・ハメルが29歳でベテランの部類に。「質より量」とか、さんざん陰口をたたかれるオリオールズではあるけれども、おおぜいで競い合うのは悪いことじゃありません。昨年、ジャスティン・デュークシャー(ケガで一度も登板できず)がローテ入りするかどうかと言われていたことを考えると、今年の陣容は、まだましなのかもと思います。(写真:左からブリトン、マトゥス、バーケン)

あ、ちなみにジェイソン・ハメルはすごいナイス・ガイのようで、さっそく記者たちのあいだでも評判になっているもよう。

みな、ケガをせずに万全な状態でシーズンを迎えてほしいです。

【追記】

今、NHKのニュース9でわりとくわしくオリオールズキャンプをとりあげてくれました。ショウォルター監督にもお目にかかれてうれしー。わたしゃやっぱりただのミーハーなショウォルターファンなのかも。

その中で、投手陣が内野の各ポジションについて守備練習を行い、内野の動き全体を頭に入れる、というのが「メジャー独自の練習」という形で紹介されていたけれど、あれは「ショウォルター監督独自の練習」かもしれません。少なくともオリオールズでは昨年から取り入れられて、地元記者たちにも「新機軸」と報じられていました。今年もちゃんと続いていることがわかってうれしかった。オリオールズ、たしかにレノルズのエラーが多かったりと、穴はまだまだありますが、わたしが初めて見た2009年と比べたらずいぶんぬけめなくなってるんですよ。今年もさらなる向上を望みたいところです。

【追記2】

あ、なんだくわしい一問一答出てるじゃん。ということでリンク貼っておきます。

ニッカンの記事です。和田・チェン