Koji's Classroom II

ボルチモア・オリオールズと上原浩治投手の応援ブログ。スポナビ+から引っ越してきました。

上原、チェンなどなど

首都圏、大雪です……なんて書いたら雪国の方にこの程度で大雪なんていうなと怒られるでしょうが、このぐらい降ると夕方のラッシュ時にかなり混乱がありそうでこわいです。

そんな日本を尻目に、陽光さんさんのアリゾナ州サプライズ。

毎日NHKの中継が入っているのに、たぶんカメラと日本の記者を避けている上原はん。建やんはちょくちょく画面で見かけるけど、上原は背景にもまったく映りこんでません(笑)。

そんななか、ESPN Dallasに、久しぶりに上原のトレード話以外の記事が載っていました。ソースはこちら: Koji Uehara works on slider。

本人も今日のブログで書いてましたが、スライダーに取り組んでいるとのこと。以下、抜粋です。

トレード話のただ中でキャンプ地に到着した上原は、明るい表情で自分の仕事に取り組んでいる。

「話しあいをして、当面はレンジャーズでがんばることになりました。今はまだ結果を気にする段階じゃありませんから、リラックスしてやっています」

ワシントン監督は上原のここまでの調整について、ファストボールがよく動くし、スライダーへの取り組みもいいと賛辞を送っている。

上原自身も、スライダーをキャンプの優先課題ととらえ、スプリットやファストボール同様、使える球にしたいと考えている。

「今週、バッティング練習でも何度か打者相手に試してみました。このリーグで、決め球ふたつでやっていくのはむずかしいですから。去年の終盤は苦戦しましたからね」

さらにBPで打者の真うしろに立ち、上原のスプリッターのキレを見ていたというワシントン監督の「あれじゃ、打てないわけだ("No wonder guys can't hit it,")」というコメントも紹介されていました。(スライダーじゃなくスプリッターなんだ(^_^;;)

学生のころはスライダーが決め球だったという上原も、プロ入りしてストレートとフォークが代名詞になり、そのフォークも浅い握り、深い握り、シュート回転で右打者のふところを攻めるフォークなど使い分けるようになると、スライダーは「投げ方を忘れた」とたびたび口にするように。

でも実は昨年の春も取り組んでいますし、ここ何年か課題にして磨きをかけようとしている球なんですね。フォーク同様、浮くとこわい球でもあるので、どう低めにコントロールできるか。でもバリエーションを増やして打者を悩ませることができるだけでも有効ですから、楽しみに実戦を待ちたいと思います。

いっぽう、サラソタのオリオールズキャンプでは、昨日、バッティング練習に初登板したチェンの評価が引き続き上昇中。まだ4シーム中心で、打者もスイングせずに目ならしだけ。(ここらへん、初日からいきなりBPがあったレンジャーズキャンプと比べると、投手にやさしいスケジュールですね。レンジャーズキャンプ初参加の上原も「初日からBPがあるとは思わなかった」とコメントしてましたし。)

対戦したJJハーディーのコメント:

「コントロールがすごくいい。ファストボールも球が生きていたよ。4シームだけだったが、みんなインコースだったし、どれもすごくいい球だった」

ショウォルター監督のコメント:

「非常にいいね。目つきもいい。日本で成功した理由が見て取れる。今日の、打者を立たせての投球も、見ていて楽しかった。気持ちよくキャンプをすごしているようだね」

「見ていて楽しい(It was fun watching him throw")」というのは、よく上原に対しても言ってくれましたが、ショウォルター監督一流のほめ言葉ですね。順調に進んでいるようなので、とにかくケガだけ気をつけてもらいたいです。

左ひじに張りが出て、先日水抜きとコルチゾン注射をほどこした和田は、順調に回復しているもよう。

オリオールズの他の動きを。

◎左肩痛のザック・ブリトンもここまでは順調。金曜日に初ブルペンの予定。同じく腰に張りのあったジム・ジョンソンも順調に回復中。

◎オフに腹筋の手術をしたマーケイキスは、バットを振る分には問題ないが、左右への動きでまだ少し痛みが出ると語っています。

◎月曜日のオープン戦初戦(スプリット・スクワッドで2試合やるらしい)の先発はそれぞれシモンとマトゥス。マトゥスも、今キャンプでの評価はここまで非常に高いですが、実戦でそれをどう発揮するか。マトゥスの成長はチームの将来にも関わってくるので、すごく期待したいし、また、ドキドキもします。がんばってほしい(<かなり好きらしい)。

◎ジョシュ・バンクスとマイナー契約。82年生まれの29歳。ボルチモアの地元出身なのね。高校卒業時に一度オリオールズがドラフトし、その後大学を出てトロント2順目指名で入団したけれども大成してないようで。

なんでもゲーリー・シェフィールドがエージェントをつとめているのだそうですよ。で、シェフィールドは、高校生のときデュケットGMがブルワーズでドラフトしたのだそうで、そこにもコネがある、と。(ていうか、シェフィールド、いつの間にエージェントに?)

でも、コネだけではなく、一応、今日トライアウトをして契約したようです。

今オフ、オリオールズは山のようにマイナー契約で選手をとってるんだけど、その中からメジャーで活躍する人は出てくるんだろうか。

……と思うと同時に、その選手個人個人にとっては、たとえば29歳だったらまだ引退するのは早いし、マイナー契約でもいいからとにかく働き口がほしいというのも人情でありまして、そういういろんな思惑の交差するスプリングトレーニングだなあと思うのでありました。