Koji's Classroom II

ボルチモア・オリオールズと上原浩治投手の応援ブログ。スポナビ+から引っ越してきました。

ブライス・ハーパーとヴィン・スカリー

きのうはTVでレンジャース戦をにらみつつ、MLBTVでオリオールズナショナルズをウォッチ(しつつ、仕事(←気休め笑))というムリなことをしてました。

うわさのブライス・ハーパー。19歳にしてはえらくガタイがいいじゃないですか。そしてツーベースにバズーカ砲のような外野からの送球。おまけにストラスバーグが好投してるし、こりゃあますますナショナルズの新しい夜明け……と思いながらランチを食べに出て帰ってきたら負けてるし。マット・ケンプのWalk-off HR。11号ってどんだけですか。すごいなあ。

この試合、ドジャースタジアムだったのでヴィン・スカリーさんの実況でした。といっても、おうわさはかねがね……ながらちっとも実体と結びついておらず、

「わたしはミッキー・マントルのメジャーデビュー戦をおぼえていますが」などと語る実況アナに、「なに、この人すごいオールドタイマー」とびっくりしていたら、「それはヴィン・スカリー。84歳でジャッキー・ロビンソンのデビュー戦も放送したんですよ」と教えてもらったのです。さらに、コメンテーターなしでいつもひとりで語るスタイルなのだということも。

そのゆったりとした品のよい実況。かといって昨年ポストシーズンで聴いたあのジョー・バック(でしたっけ)のように妙に抑えたクールすぎるトーンではなく、優しく熱い思いが伝わってくる実況です。上の動画でご覧になれますが、最後のサヨナラの場面ではしばらく言葉をはさまずに、観衆の「MVP! MVP!」というチャントをたっぷりきかせていました。(もちろんわたしは、末次逆転満塁HRのときの渡辺謙太郎アナを思い出しました。)

感心したのは、「ミッキー・マントルが……」というような昔話だけでなく、ビジターチームのルーキーであるブライス・ハーパーのエピソードもたっぷり仕込んでいて、それをタイミングよくつぎからつぎへと繰り出してくること。プロやわ~。

でも、昨日の一番すてきなコメントはこれでした。

ブライス・ハーパー。小説にでも出てきそうないい名前だね。ブライス、ハーパー……うん」

なんだかおじいさんが孫をほれぼれと眺めているような、そして野球というスポーツの将来に輝く光を見いだしているような言葉で、ふっと胸が熱くなりました。

来年あたりには、うちのディラン・バンディもデビューするでしょう。

そしたら交流戦のベルトウェイシリーズもいやが上にも盛りあがるんじゃないかしら。

そのうち、交流戦といわず10月にベルトウェイシリーズが見られたらいいな。

そんな夢想をさそわれたGW最初の日曜日でした。