Koji's Classroom II

ボルチモア・オリオールズと上原浩治投手の応援ブログ。スポナビ+から引っ越してきました。

祝☆ショウォルター監督1000勝

まずは監督として1000勝をあげたショウォルター監督の映像から。落ちついてコーチたちと握手を交わし、いつものように選手たちと握手するためグラウンドに出たら、クリス・デイヴィスに抱きつかれ、レノルズに帽子をとられ……というところで残念ながらビデオは終わっていますが、たぶん監督自身が思っていたよりも多くの選手にわっととりかこまれてのお祝いとなりました。このあとクラブハウスにもどり、チーム全員シャンパンで乾杯したそうです。今のオリオールズのまとまり感を象徴するようなシーン。なんかとてもうれしかったです。

ショウォルター監督は1992年4月2日、ヤンキースタジアムでのレッドソックス戦で、監督としての初勝利をあげました。スコアは4-3。YESのジャック・カリー記者がツイッターにその試合の記事のリンクをあげていたのでざっと目を通してみました。「勝利を祝うためにグラウンドに出ていくことはしなかった」とあるので今とは少しスタイルがちがうけれど、その理由は「試合に勝ったのはわたしではなく選手だから」。これは今も変わりません。今日のインタビューでも「たいせつなのは選手だよ。いつもそのことを念頭に置いて、わたしは少しでも彼らがプレーしやすいようにと心がけているだけだ」と語り、選手たちにとりかこまれたのは「恥ずかしかった」と照れていました。

この記事でもうひとつおもしろいのは、ショウォルター監督がラインナップをなかなか発表しなかった――故障をかかえた選手の状態を見きわめてから先発メンバーを決めた――というくだり。これは今も変わりません。オリオールズの監督に就任して最初に地元記者たちが違いを感じたのもこの点でした(という記事を読んだ記憶があります。それまでオリオールズのラインナップは、たしか記者がクラブハウスに入るとすでに張り出されていたのでした。)

オフィシャルサイトにもショウォルター監督のひかえめな喜びについての記事が出ていましたので、そのリンクと、もうひとつ当ブログで昨年書いたショウォルター監督に関する記事のリンクをはっておきます。

ヤンキース戦2試合をかんたんにふりかえります。

4/30 オリオールズ1ーヤンキース2 ●

黒田にやられました。なかでも大きかったのは7回にワイルドピッチのあとマーケイキスのホーム突入を阻止したこのプレーでしょうか。惜しかったなあ。さすが黒田。これでNYY戦は4連敗ということになりましたが、そのうち3試合が4-5、4-6、1-2と2点差以内。きわどい試合が多いです。

5/1 オリオールズ10ーヤンキース1 ○

初回、ブライアン・マトゥスがいきなりグランダーソンにソロHRを浴びて、またしても「どうなることか!」というスタートだったのですが、どうにか後続を断つと、そのあとは落ちついたピッチング。6回1/3を6安打1失点4三振に抑え、昨年6月6日以来の勝ち星を手にしました(動画)。よかったよかった。今後の課題は立ちあがりかな。監督もつねづね言うように、自分を信じて強気で向かっていってほしい。今日のNYY戦の勝利は、そういう意味で大きなはずみをつけてくれそうです。

ちなみに、マトゥスはいま「Brady Anderson」と名前が刺繍されたグラブを使っています。オフにトレーニングコーチを務めたアンダーソンがアナハイムでのエンゼルス戦の前に自分のグラブをプレゼントしてくれ、それを使いはじめてからピッチングが上向いた……ということで験担ぎの意味合いもあるみたい。そういえば上原も尊敬する村田真一から「我慢」と記されたキャッチャーミットを贈られて、以後自分のグラブにも「我慢」と刺繍するようになったのでした。そういう精神的なつながりって、孤独なマウンドを支えてくれるものですよね。

打つ方では2回にクリス・(クラッシュ)・デイヴィスのソロHRですかさず同点にすると、3回には大スランプ中のハーディーの2ラン、6回にはベトミットのタイムリー、ヤンキースのレフトヌネスのタイムリーエラーなどで着々加点。10点を奪いました。

これで打ち疲れたりしないで、きょうもしっかり点とってね。

その他の情報を

・スポーツ紙でも報じられていますが、和田毅はカリフォルニアのヨーカム医師のもとで左ヒジの診察を受け、最初の初見と同じく左ヒジ靱帯部分断裂の診断をくだされたとのこと。ヨーカム医師からは手術をすすめられたようですが、今、本人が最終判断をくだすべく熟慮中。でも種々の報道を見ると手術を受ける公算が高そう。2月に痛めた箇所ではないようですが、滑りやすいメジャー球を操るため指先に力を入れるので、どうしてもヒジには負担がかかりやすいのでしょう。メジャー昇格前の大きなケガだけに本人もショックだろうし、ファンとしてもとても残念。なんとか2年契約のラスト数か月、気持ちよく投球するすがたを見られますように。

・ノーラン・ライモルド、頸椎ヘルニアで離脱。

どうも先日来悩まされていた首痛はこれが原因だったようで。指先にもしびれがでてきたみたいで、とりあえず炎症止めの副腎皮質ホルモンを投与して様子を見るようです。うーん。試合に出たらガンガン打つんだけど、故障に悩まされるなあ。いちおう監督は次のBOS戦に合流すると期待しているようなのですが、長期化すると痛手が大きいです。でも首はねえ……あまり簡単に治るという印象がないです。なんとか症状が治まるといいのですが。

オリオールズ、4月のブルペン防御率はメジャー1位(!)

クローザー、ジム・ジョンソンの他にもペドロ・ストロープ、ダレン・オデイ、マット・リンドストロームらが活躍した4月のブルペン防御率は1.83。鍵は先発が長いイニングを投げられていることなんですよね。先発も含めたチーム防御率は3.03で、レンジャーズにつづいて2位。昨年はこの時期すでに4.47で22位だったそうなので、多少の改善は見られるというところ。「質より量」と揶揄されつづけた今オフの補強でしたが、やはり選手層の厚みというのは大切です。今後、ある程度のレベルで戦いつづけられるかどうかは、やはり先発陣をしっかり回せるかどうかにかかっているかな。なかでもメジャー1年めのチェンを、ときどき中5日などで適度に休ませながらフレッシュに保てるかどうかがけっこう大切な気がしています。

さ、きょうの第3戦、勝ち越しのかかるラバーマッチはアリエッタ×ノバの対戦。前2試合、不本意なピッチングのつづいているアリエッタ、ここはぴしっとがんばってほしいです。(といいつつ、今日は見られないんだけど。遠くから応援。)

Go, O's!