Koji's Classroom II

ボルチモア・オリオールズと上原浩治投手の応援ブログ。スポナビ+から引っ越してきました。

4HR、3連弾、チェン好投、上原Homecoming

ホームでのTEX4連戦が終わりました。

ひとことで言って「つ、強い……」。

もちろんオリオールズファンをやってると、どの対戦相手も強いと思わざるを得ないのですが、レンジャーズはやはり強さの質がちがいました。図抜けてます。

簡単にふりかえります。

5/7 3-14 ● マトゥスがKO。

イニング間でも試合間でも、安定感がない。すごくいい投球をしたかと思うと、次の回に簡単にくずれたり。それが最大の課題ですね。あ、忘れちゃいけない、TEX一塁手、今年初めにオリオールズから金銭トレードされたブランドン・スナイダーが大当たりでHR含む6打点。それまでキャリア通算4打点だったのに、一気に2.5倍に。

5/8 3-10 ● ハミルトン4HR

いや~すごかったです(動画)。カムデンヤーズのお客さんもスタンディングオベーション。これくらいやられたらかえってすっきりする。トップスピンがかかりすぎてHRにならなかったという第3打席の打球が惜しかったなあ。先日の延長17回につづき、なにかと歴史づいているオリオールズ。今回はやられる側でしたけど(^_^;;

ジョシュ・ハミルトンは好きですね。その複雑さゆえになにか目を離せなくなるような吸引力を感じます。この翌日にはどしゃ降りの雨のなかで水たまりに飛びこんでました。ケガしないでね。

5/9 雨天順延

5/10 single admission straight double header(入れ替えなし、1試合分の料金で2試合見られるお得な?ダブルヘッダー。第1試合午後4時、第2試合午後7時以降開始と、ほとんど間をあけずに行われます。)

第1試合 6-5 ○ チェンが好投。

チェンが文句なしにすばらしかった。3回には2死満塁でハミルトンという大ピンチがありましたが、浅いレフトフライ。この回までに50球以上投げてどうかなと思ったけれど、そのあとまた立てなおしてけっきょく7回2/3を2失点(うち1点は出したランナーを次の投手が帰しての失点)。ハミルトンから2三振うばったのをはじめ、三振5、四球1、防御率2.68。

昨日の順延で1日余分に休めた分、体のキレがよかったようです。8回は志願してマウンドにあがったとのこと。降板するときはスタンディングオベーションでした。

(動画) 

BOX

解説のジム・パーマーが力説していたのが、チェンの安定感。「一球一球、同じフォーム、同じリリースポイントで投げ続けることができる。ぜひマトゥスに見習ってほしい」という意味のことを言ってました。まさに。自分の投げる日だけでなく、そういう形でほかの投手にも好影響を及ぼしてくれたらうれしいです。

打線のほうは、TEX先発コルビー・ルイスからライアン・フラーティーが先頭打者弾。それにハーディー、マーケイキスが連続弾で続き、試合開始からの三者連続弾。これはAL初です。NLでは過去三回あり、そのうち2007年9月、ブルワーズの連続弾にはなんとJJハーディーがからんでいるそうで。また、フラーティーはメジャー初HR。くわしくはこちらをどうぞ。BOXも。

このあと立ちなおったルイスに12三振を喫するも、7回、さらにジョーンズとベテミットのHRで追加点。「5被弾で10奪三振以上は史上初」なんていうおまけもつきました。ほんとになんなんでしょう、この「オリオールズ歴史探訪ウィーク」は。(追記:朝起きてスポニチ読んだらほとんど同じ流れの記事が(笑) 記念にリンク貼っておきます。日本時代唯一のチェン-ルイス直接対決のスコアも。

第2試合 3-7 ● 相手のミスにつけこめず。TEXが1イニング3エラーで3点プレゼントしてくれたのですが、あっさりひっくりかえされました。アダムズとネイサンが四球でチャンスをくれたりもしたけれど、つけこめず。正直、力の差は否めないです。

もうひとつこのシリーズで気になったのは、オデイ、リンドストロームなどこれまで無失点できていたブルペン陣が打たれたこと。でもオデイはハミルトンの4本めだったし(「野球人生最悪の1球」なんて言ってましたが、おそらく吸い込まれるように投げてしまったんでしょう)、リンドストロームは指の痛みがあったということで今日からDL入りなので、また建て直していくしかありませんね。

こちらのスポイラの記事にちょっとおもしろいデータが出ていました。

今季のオリオールズ投手陣のゴロ/フライ比率は1.31。これは目下メジャー17位ではあるけれども、チームとしては1999年以来の数字。またBB/9はわずか2.93で、これはチームとしては1983以来の好成績。たしかに今年は四球から崩れる場面をあまり見ません。少々のでこぼこはあってもこの傾向が続いていきますように。

ところでこの第2試合の私的ハイライトは、8回、アダムズがピンチをつくってロビー・ロスと上原がブルペンでウォームアップを始めた場面でした。ロスくん、なぜかひとりだけ色のちがうユニ(英語だとジャージ)を着てたんですね。ベンチから青いユニを届けてもらってあわてて着替え。となりで上原も爆笑。なごみました(動画)。

その上原は、ひさびさ、自宅のあるボルチモアにホームカミング。今日(10日)は肩をつくりながらも結局登板せず、この4連戦の登板は1度だけ。でもあのハミルトン4HRの歴史的な試合に投げられたからよかった。メモしておきます。

5/8 対オリオールズ2回戦 レンジャーズ10-オリオールズ3 

ジョシュ・ハミルトン 4HR(11~14号)

上原 7回裏に登板 1安打無失点 ERA1.80

(投球数15、うちストライク11)

1 ベテミットを4球め、フォークでセンターフライ。

2 レノルズにファウルで粘られるも8球めファストボールでライトフライ。

3 アンディーノが初球のカットボールをさからわないバッティングでセンター返しのヒット。

4 チャベスを2球め、フォークでセカンドフライ。

これで今季10試合、失点2。昨年から28登板連続無四球。

BOX

ブログ 

きのうの〈ボルチモア・サンに〉Uehara finally settling in with Rangers(ようやくレンジャーズになじんだ上原)という記事が出ていました。

「上原をボルチモアで最後に見たのは、昨年7月、トレードが決まって涙ながらに別れの挨拶をする姿だった。その上原がテキサス・レンジャーズの一員としてカムデンヤーズにもどってきた」という書き出しで、昨年後半の不調のあと、4月に入って好調さをとりもどしていること、ボルチモアにはまだ家があり、子どもの教育のため家族はボルチモアに残していることや、和田に電話をして助力を約束したことなどを紹介しています。

登板したときにはファンからも拍手で迎えられたようだし、上原に対するボルチモアの目は温かいです。