Koji's Classroom II

ボルチモア・オリオールズと上原浩治投手の応援ブログ。スポナビ+から引っ越してきました。

O's:ロスター変更とHRオンリー攻勢

TEXに蹂躙されて、また負けグセが顔をのぞかせないかなとおそれたけれど、オリオールズ-レイズの初戦は緊迫感のある好ゲームになりました。

ていうか、きょうのTEX-LAAを見てたら、オリオールズがどうこうじゃなくレンジャーズが半端ないんだということがよ~くわかりました(^_^;; ハミルトン、今日も2HR。ことばで表現できる域を超えてますね~。

片やプホールスは、素人目に見ても「その球に手を出す?」という状態。選球眼からして狂っている感じ。きっと今すべてが悪循環なんでしょう。凡退して帰るあの後ろ姿が痛々しすぎる。偉大な打者らしく復活を期待します。

あ、あと、今日は上原が8回に登板して四球を出し、無四球記録が28登板でとぎれてしまいました。残念。でも未明にテキサス入りして、雨で2時間中断し、そのあと日付が変わるころリリーフ登板という大変な1日に、無失点登板を続けられたのはすばらしい。眠そうだったんで、ゆっくり休んでほしいです。(でも明日はデーゲーム。)

さてオリオールズ。試合の話に行く前に、把握できている限りでロスター関係の動きを確認しておきます。ボストンで13回、17回と2度の延長戦を勝ちぬきましたが、その代償は大きく、かなり多くの入れ替えがなされています。

あの17回の試合でリリーフをすべて使いきったので、まず翌日5/7のTEX戦では、先発のトミー・ハンターと捕手のポーリーノを降格し、リリーフのジェイソン・バーケンと、ステュ・ポメランツが昇格。しかしバーケンは打ち込まれ、また1日で降格 orz...

ポメランツはこれがメジャーリーグデビュー。2003年カージナルスの2巡めに指名されるも、ケガとアルコール依存症で大成できず、戦力外になったところをオリオールズが2月にマイナー契約。アルコールも断ってはい上がってきた苦労人。強打のTEX相手に好投を見せたので、このチャンス、がっちりつかんでほしいです。

8日にはバーケンと入れ替わりで左腕ザック・フィリップスが昇格。

10日はダブルヘッダー。エンディ・チャベスが肋間筋痛のため、DL入り。また左腕ザック・フィリップスが1日で降格し、代わりにユーティリティのニック・トレンソンが昇格。さらに先日降格したばかりのトミー・ハンターが再昇格して第2試合に先発。本来なら降格後10日たたないと再昇格できないが、DL入りの選手と入れ替えるときは例外。

この第2試合は、本来、ジェイソン・ハメルの順番だったのだけれど、右膝に腫れがあるとのことで、先発1回スキップ。(ケガ人だらけ。)本人はDL入りは回避できると言っているけれど、そしてぜひ回避してほしいけれど、どうなるか。みなさん、疲れがたまってきてます。(まだ5月なのに。)

そして今日11日は、オフにドジャースからトレードで獲得したダナ・イヴランドが3Aから昇格して初先発。入れ替わりにリリーフのマット・リンドストロームが右手中指の靱帯を痛めてDL入り。今季無失点できていて、レンジャーズ戦で初めて打ち込まれたのだけど、そのとき痛みを感じていたもよう。「しばらくかかる」という診断です。ううう、これ以上欠けないでほしい。

そんなたいへんな状況のなか迎えるレイズ3連戦。レンジャーズ戦のような試合をしていたらそのまま連敗街道に突入してしまうんじゃないかと少し心配してました。

オリオールズ4-レイズ3 ○ 勝:オデイ S:ジョンソン

先発のイヴランドはとても不思議なピッチング。6回3安打3失点という数字だけ見ればクオリティー・スタートなのですが、6四球、2死球でよく3点におさまったなと。

おさまった一番大きな要因が、4回のホームクロスプレーでしょう。

まずなにはともあれ、動画をごらんください。

1死二、三塁からライトオーバーのフェンス直撃弾。これをマーケイキス→アンディーノ→ウィーターズと一分のスキもなく返球し、強烈な体当たりを受けとめての本塁死守。いやー、おそろしい。試合後、ショウォルター監督もマット自身も、流れのなかでいたしかたのない、クリーンなプレーとコメントしていましたが、捕手はほんとに体が頑丈でなければ務まりません。口のなかと耳を切って出血したようですが、ほかは無事だったようで、よかった。明日はDHで起用するそうです。

せっかくなので、ここにいっしょに記しておきますが、マット・ウィーターズは今年メジャー昇格5年め。昨年GG賞を受賞し、今年になって本来の長打力も開花しています。現在7HR。リードも日々向上中という評判。何より記憶力がすばらしいそうで、先日の17回の試合後、投手陣が「あの球ストライクだったかな?」とか「あの配球はどう思う?」などと次々投げかける質問に逐一きっちりと返答していたとのこと。じつは、しゃべりがうまくなくて、あまり頭脳明晰に聞こえないんですが(おいっ!)とてもインテリジェントであるようです。元記事はこちら。

打つ方は、お得意のHRオンリー攻勢。

2回にジョーンズのソロ、6回にマーケイキスのソロで1点差。

そして7回、2アウトからクリス・デイヴィスが久々のヒットで出塁すると、なんとレイズは95球のヘリクソンに代えてペラルタをマウンドへ。ヘリクソン、打てる気がしなかったのでこれは正直ありがたかった。

すると次打者ニック・ジョンソンがファウルで粘って8球めをスタンドへ。逆転ツーラン! 

これでチーム本塁打数は53本となりメジャートップ(笑)(←なぜ笑う。)ソロばっかなので、得点数では第10位なんですけどね(^_^;;

で、このあと8回ストロープがつないで、9回をジム・ジョンソンが危なげなく締め、7回表無失点リリーフのダレン・オデイに3勝めがつきました。観衆26,669。金曜日なのでけっこう入ってた。週末は満員だといいな。

こちらは試合後インタビュー。アダム・ジョーンズのシェービングクリーム攻撃(18秒あたり)。

もうひとつ、今日の収穫は鬼門のサードに入ったライアン・フラーティーの守備。フットワークもだけど、スローイングの安定感がすばらしい。わたしはもう、ずっとフラーティーでいいです。テハダマイナー契約したりもしてるけど、テハダに守備はのぞめない。それだったらベテミットやレノルズと変わらないわけで。ショウォルター監督も「テハダのことはあまりよく知らない。評判はとてもいいけどね」と述べていてさほど乗り気ではなさそうなので、本格的に起用するという状況にはならないんじゃないかなと推察しています。

ところで、オールスターゲームのファン投票が始まっています。

オリオールズは例年、監督推薦でひとり出るだけなんですが、今年はなんとしても複数、それもできたらファン投票で選ばれてほしい。みなさん、がんばってるアダム・ジョーンズとマット・ウィーターズに愛の手を。

☆投票サイトはこちら☆

ひとり25回まで投票できます。

さ、明日はマトゥスとムーアの顔合わせ。マトゥスもトップ・プロスペクトだったんだから意地を見せてほしい。やればできる子なんだから。そしてスプリングトレーニングから一貫して、終盤に強いオリオールズ。7回以降のHR数はメジャートップです。先発が粘ること、相手先発に球数を投げさせることが勝利への道。強敵ばかりだけど、がんばって。

Go, O's!

【追記】さらなるロスター・ムーブ。内野手ビル・ホールがメジャー昇格。昨年SFジャイアンツからFAになり、2月にヤンキースと契約、4月にリリースされ、4月末にオリオールズと契約(マイナー契約?)していました。3Aでの成績は.222/.269/.381、2HR、15打点。今日先発したイヴランドがDFAされる見こみながら、まだ詳細は不明です。