Koji's Classroom II

ボルチモア・オリオールズと上原浩治投手の応援ブログ。スポナビ+から引っ越してきました。

O's: DL多発の中、3連戦勝ち越し

ケガ人が増加して、毎日のようにロスターの入れ替えが行われているオリオールズ。一昨日のエントリの追記で、わたしはこのように記しました。

さらなるロスター・ムーブ。内野手ビル・ホールがメジャー昇格。昨年SFジャイアンツからFAになり、2月にヤンキースと契約、4月にリリースされ、4月末にオリオールズと契約(マイナー契約?)していました。3Aでの成績は.222/.269/.381、2HR、15打点。

きのうは、このホールがレフトで先発し、試合後にまたアダム・ジョーンズのパイ攻撃を受けることに。でもその話はあとにして、まずはロスターのおさらいから。

8日  in ザック・フィリップス

     out ジェイソン・バーケン

10日 in スティーブ・トールソン、トミー・ハンター

out エンディ・チャベス(肋間筋痛でDL)、ザック・フィリップス

11日 in ダナ・イヴランド

out マット・リンドストローム(右手中指痛でDL)

12日 in ビル・ホール

out マーク・レノルズ(斜腹筋痛でDL)

      なお、ビル・ホールを40人ロスターに入れるため、今季3Aで投げていたブラッド・バーゲセンをDFA

13日 in 外野手ゼイビア・エイヴァリー 2008年のドラフト2順め。22歳。マイナーで打率.273 OPS .842、5HR、16打点。

     out ステュ・ポメランツ 昇格して2試合無失点ながら、ハメルの膝の状態によっては、イヴランドが緊急先発する可能性も残されているので代わりに降格。でもきっとまた今季中にチャンスがあるでしょう。なお、エイヴァリーを40人ロスターに入れるため、昨年11月にマイナー契約したマット・アントネッリ内野手DFA

バーゲセンのDFAがけっこうショック。2009年にデビューしたとき、たちまち7勝して、新人王候補なんて声もあがったのだけど、ピッチャーライナーを向こうずねに受けてシーズン終了。翌年はオフのCM撮影中に肩を痛めて不調。けっきょくそのまま本格的には浮上できませんでした。今季はマイナーでもERA5点台。鮮烈デビューを飾っただけに残念すぎます。むしろどこかにクレームされて新たなスタートを切ったほうがいいんだろうか。

レノルズは自身初のDLだそう。脇腹はムリすると長引くのでしっかり治してほしいです。ようやく浮上のきざしがあったのでちょっと残念。

この結果、現在DL入りしている選手がこんなにふくれあがってしまいました。

ザック・ブリトン、テイラー・ティーガーデン(60日)、和田毅(60日)、ノーラン・ライモルド、マーク・レノルズ、エンディ・チャベス、マット・リンドストローム、ブライアン・ロバーツ(8名)

どうかどうか、これ以上増えませんように。

そしてきのうの試合前、この状況についてたずねられたショウォルター監督は、「マイナー組織から補充するよ。ただ、これほどまでになるとは思わなかったが」と述べてから、ちょっとすてきなセリフを口にしました。

“I think this has the chance to be our finest hour."

(でも、この状態を転じて最良の時にできるかもしれない。)

この our finest hour というのは、映画『アポロ13』の名言なのだそうです。母船が事故を起こし、月着陸船で地球への帰還を余儀なくされたアポロ13号。その大気圏再突入直前、失敗を恐れる管制室の上官に向かって部下が「いえ、これから最良の時を迎えるのです」ときっぱり言いはなつ、そのセリフを引用したのです。

ああ、やっぱりショウォルター監督、かっこいい。こういうところがめちゃくちゃ好きです。どこまでもついていきますわ(笑)。

対レイズの2戦め、3戦めを簡単にふりかえります。

5/12 オリオールズ5ーレイズ3 ○ 勝:マトゥス(2-4) S:ジョンソン(11) BOX

「不思議の勝ち」に近い要素も若干ありましたが、最終的にはブルペンの安定感が決め手でした。

レイズが1イニング3失策を含む計5失策(チーム最多タイ)というらしからぬ戦いぶりで、5回までにオリオールズが4-1とリード。レイズ先発は、昨年、ポストシーズンでそれこそ鮮烈なデビューをかざり、オフに長期契約を結んだマット・ムーアでしたが、やはりそれなりに壁にぶちあたっている印象。球は速いですが制球が昨年ほどでなく、去年のマトゥスのようにちょっと自信なさげな表情をしてます。やはり人間というのは、ちゃんと段階を踏んで成長するものなんですね。

いっぽう、前回TEXにめった打ちにされたマトゥスは、きのうは低めの制球がよく決まって、落ちついて見ていられる投球。6回に、元チームメートのルーク・スコットに打たれて1点差まで詰められましたが、5回2/3 2失点、三振5と、まずまずの内容でした。先発陣、そろそろ苦しくなってるんで、ぜひ向上し続けてほしいです。

マトゥスのあとをひきついだアヤラ、ストロープ、ジム・ジョンソンは完ぺき。JJのクールなクローザーぶりが好きです。

打つほうでは昇格したてのスティーブ・トールソンが2回に2点タイムリー。同じくビル・ホールが1点差にせまられた8回に貴重な追加点となるソロHR。このHRで、また試合後インタビューの最中にアダム・ジョーンズの手荒い歓迎を受けることになりました。新メンバーへの連日のシェービングクリーム・パイ攻撃です(動画)。

5/13 オリオールズ8ーレイズ9 ● 負:アリエッタ(2-4)  BOX

アリエッタが3回2/3、7失点。失点もさることながら4回もたなかったのがすべて。前回、ハミルトン4HRの日と合わせて、2回連続で残念なピッチングでした。デーゲームだったので見ていないのですが、今日は制球に難があったようです。

ブルペンで連投のJJ、ストロープ、アヤラを使いたくなかったということで、グレッグとパットンがそれぞれ複数回を担当。その間にオリオールズが反撃して、1点差まで詰め寄ったのですが、3イニングめのパットンが2被弾してまたつきはなされ……。やはり先発が長い回を投げることがこれから先の戦いの鍵を握っています。

それにしても打線はほんとにがんばってる。今日もウィーターズの2ランなどで追いあげ、9回にもジョーンズのタイムリー内野安打で1点差に。惜しくも届きませんでしたが、2万9千のお客さんもいいものを見た、という表情でした。

これでオリオールズ、母の日は6連敗らしいのですが(^_^;; まあ、今日の戦いならお母さんたちも納得かな。満足はしないにしても。それにしてもメジャーリーガー、ピンクのバットやリストバンドがよく似合いますね。かわいいです。

明日、明後日はNYYを迎えて2連戦。ほんとにまあ、連日、ややこしい相手がつぎからつぎへと。先発はハメルの予定ですが膝の状態が心配。ここまでチェンと並んで最も便りになる先発投手なので、ときどき日をあけたりしてもいいから、DL入りすることなく、安定した投球をつづけてほしいです。

Go, O's!