Koji's Classroom II

ボルチモア・オリオールズと上原浩治投手の応援ブログ。スポナビ+から引っ越してきました。

O's:どんだけ野球が好きなのよ【2連戦スイープ】

5月4日にBOSと延長13回、その2日後、5月6日には例の延長17回。そして、ちょうど10日後の今日5/16は、カンザスシティ延長15回。勝ち身が遅くて相撲が長い力士のことを「相撲が好きだ」と称したりしますが、オリオールズはまさに「野球が好き」なチームです(^_^;;

14回に突入するときには、球場のスピーカーから、ライオネル・リッチーの『オール・ナイト・ロング』が流れていたそうな。ひと晩じゅう野球しよう~とか? なかばやけくそ?(笑)

5/16 オリオールズ4-ロイヤルズ3 ○ 勝:グレッグ(1-1) S:ジョンソン(13)

きょうはリアルタイムでは見られず。お昼どきにスコアをチェックしたらまだ続行中だったのでびっくりしました。

2-0から8回に1点差に詰め寄るも、その裏1点追加されて3-1と敗色濃厚。9回1死からベテミットのソロで3-2に詰め寄りますが、この時点でもまだ「8回の1点が痛かったな」という雰囲気でした。

ところがデイヴィスがポテンヒットで出塁。さらに2死後エイヴァリーがしぶとくヒットでつないで1、2塁に。エイヴァリー、デビュー以来、日々注目の働きをしてますね。

ヒットで出たクリス・デイヴィスには代走ライアン・フラーティーが送られていました。(だから15回までいったとき「もうデイヴィスは投げられないんだね、残念」というツイートが飛び交っていました(笑))このフラーティーが、つづくJJハーディーのセンター前ヒットで二塁から一気に生還。同点! ハーディーもよく打ったけど、フラーティーの走塁もみごと。いやあ、よく9回2死から追いついたなあ。びっくりです。

で、重要なのはこのあとの継投。

オデイが9回裏をしめたあと、10回からは5/11に先発し、その後中継ぎでも1度なげたイヴランドが登板。前2回の登板は、やたらランナーを出しまくってどうにかこうにか抑えるという、とてもリズムの悪い投球でしたが、今日はなんと3回1安打。これが大きかったんじゃないでしょうか。さらに13回と14回はケヴィン・グレッグが無安打ピッチング。実はグレッグ、このところずっといい投球をしてるんですよね。

そして15回、アダム・ジョーンズが、超特大の12号ソロを放って勝ち越すと、最後はいつものようにジム・ジョンソンがきっちりしめて試合終了。ロイヤルズもリリーフのアドコックに5イニング投げさせるなど、翌日への影響を考えながらの戦いではありましたが、そういうタフな状況のなかで粘り勝ちできたのはほんとうに大きいです。

これでオリオールズは、直近2度の延長試合で合計32イニング、10時間17分戦い、いずれもアダム・ジョーンズの決勝HRで勝利をおさめました。延長戦は5連勝です。

3月31日、開幕直前のエントリにわたしはこんなことを書きました。

「オープン戦、ここまで11勝12敗5引き分けのオリオールズ。公式戦ではないこの「引き分け」の試合を最終的に勝ちにできるかどうかで、かなり成績が変わってくると思います。」

まさしくこれが今はいいほうに出ているわけです。シーズンは長いので、これからもちろん延長戦で痛い負けを喫するような試合も出てくるでしょうが、HRパワーと好調なブルペン陣に支えられての延長戦勝利であって、けっしてまぐれで勝っているわけではありません。これからも一定の数字は残してくれるんじゃないかと思います。

そんなわけで日付が変わるまで試合をやって、明日――ていうか、今日(17日)は、もうまもなく始まるデーゲーム。きっついですなあ。

じつは16日の試合前、ショウォルター監督が具合が悪くて医師の診察を受ける場面もあったそうな。監督は代わりがいないんですからどうかおだいじに。

5/17 オリオールズ5-ロイヤルズ3 ○ 勝:マトゥス(3-4) S:ジョンソン(14) BOX

先発のマトゥスは3回につかまって3点を先制されますが、そのあと立ちなおります。立ちなおったあとの投球を見ましたが、ファストボール、変化球ともよくコーナーに決まっていました。とくに大きなカーブでカウントをとれていたのが大きい。あれがコンスタントに出るようになれば、マトゥスは本来の輝きをとりもどすはずですし、そうなりつつあると思います。

で、先制された直後の4回、アダム・ジョーンズが13号2ランで一気に1点差に。これに勇気を得てマトゥスがそのあと立ち直り……強いチームのような好循環。うん。いいと思います。

そして7回、ヒットのベテミットを、少し復調してきたクリス・デイヴィス(今日は4の3)がヒットで帰し(記録は1ヒット1エラー)まず同点。そのあと、謎のスクイズサインミスなどもあり、チャンスが途絶えそうになりながらも、相手の2四球にも助けられ、最後は仕事人ハーディーが、バットを折りながらの2点タイムリーで勝ち越し。ハーディー、4月は不調でしたが、ここにきて昨年の好調さをとりもどしています。

終盤はアヤラ-ストロープ-ジム・ジョンソンとつないできれいに逃げ切りました。(きのうイヴランドとグレッグ(←強調w)が長いイニングを投げて、ストロープとアヤラを休ませることができたのが大きかったです。)

一昨日、チェンの試合をNHKで見ていたら、中継アナが「ショウォルター監督が昨年まで様子を見て、そのあとやり方を変えて今年結果が出ている」というストーリーをこさえていたのですが、そういうわけではありません。2010年就任直後に8月9月と勝ち越したことを見てもわかるように、初めからやり方は変わっていないといえるでしょう。選手もすぐにその監督術を感じ取ってチームの空気は一変したわけですが、いかんせん昨年はあまりに手駒が少なすぎました。開幕直前にマトゥスがケガをした時点でもうローテーションがカツカツでしたから。そのため今年は、新GMのデュケットが打者に関しては出塁率、投手はERAを判断基準にとにかく組織の厚みを出そうと、オフに手ごろな(?)選手たちを集め、それをバックが非常にうまく使いこなしているという印象。そして何より大きいのが、ジョーンズ、ウィーターズという2大大黒柱が自身過去最高の成績をあげつつある、ということなのだと思います。

Will it continue? --続くのか?と、だれもが問うていますが、そんなのわかりません(笑) 今の快進撃に、選手自身は驚いてませんし、わたしも喜んではいても驚愕してはいないです。ただ、投手陣が支えている部分も大きいので、チェンやハメル、J.J.など主要メンバーが長期離脱したりしないことがとても大切。そういう意味ではどこまでいっても Who knows? (わかるもんか)なのではあります。

きのうの15回に鑑みて今日はウィーターズを休ませたことからもわかるように、タフな連戦が続くなかでもショウォルター監督はできるかぎり各選手をフレッシュに保つ努力をしています。その成果が長く続きますように。

さて、明日からはホームにもどってこちらも好調のナショナルズ交流戦3連戦。ベルトウェイシリーズがこんなにホットなカードになるなんて!【すみません。ホームじゃなくアウエーでした。訂正。しかし、これでもスポナビ野球コーナーでは新着に表示されてしまうんですよね(汗)ごめんなさい。】

しかも日曜日はなんとチェンvsストラスバーグ。デーゲームなので月曜深夜になりますが、がんばってリアルタイムで見ようかなあ。ハーパーとの対戦もあるでしょうし、いろいろ楽しみです。

Go, O's!