Koji's Classroom II

ボルチモア・オリオールズと上原浩治投手の応援ブログ。スポナビ+から引っ越してきました。

O's:2人のブライアン

BOS戦中です。前エントリの最後に「楽に勝った試合なんてほとんどないオリオールズですから、この3連戦もきっと接戦ばかりになるでしょうが」と書いたとおりの展開になっとります。まあ、予言でもなんでもなく、そうならざるを得ないというか。明日は出勤の日なので、簡単に昨日今日の展開を。

5/21 オリオールズ6-BOS8 ● 負:グレッグ 

昨日は外出していたこともあって、わたしの中でははほぼなかったことになってます(^_^;; BOS先発バックホルツの調子もイマイチで、先制されたあと一度はあっさりひっくり返したのですが、トミー・ハンターが6回5失点で追いつかれ、7回にマウンドに立ったグレッグが久々の失点で負け投手。まあしょうがない、こういうこともあります。でもオデイ、ストロープらを休ませることができたのは収穫。あと、売り出し中のエイヴァリーが満塁で打席に立ち、追いこまれながらしぶとく四球を選んで押し出しの得点をあげたのが各方面から非常に評価されていました。22歳だったかな。若いのですが、打席での落ちつきと粘り強さにはなかなか目を見張るものがあります。あとデイヴィスの2安打、ウィーターズの8回のタイムリーと、バッティング不調の人たちに上昇の兆しが出てきたのがよかったです。

5/22 オリオールズ4-BOS1 ○ 勝:マトゥス(4-4) S:ジョンソン(16) BOX

ブライアン・マトゥスがすばらしかった。6回1/3、2安打1失点9奪三振、四球1。ユーキリスに失投をとらえられてHRされましたが、それ以外はほぼ危なげなし。前回登板時にも触れた大きなカーブが今日はさえまくり、見逃し三振、空振り三振をとりまくっていました。ファストボールもよかったし。これでたしか3戦連続QS。制球がよくなり、安定感が出てくれば本物のマトゥスだといえます。ぜひこのままがんばってほしいです。(動画)

打つ方は、今日は意外性の男たちが大活躍。

まずは2回に今日8番サードに入っていたスティーブ・トールソンが、ドゥブロントの初球をとらえて1号先制2ラン! 試合後のインタビューではまたまたジョーンズの格好の標的になってました(笑)。もはや名物と化した、新入団選手へのシェービングクリーム攻撃。つまりそれだけ日替わりヒーローが出ているということなんですよね。

今、ダグアウトの雰囲気はめちゃめちゃいいみたいで(そりゃそうでしょう)選手たちがみんな口をそろえて「グラウンドに来るのが楽しい」「土曜日のナイターのあと日曜日のデーゲームでもちっともつらくなかった」とか言ってます。なんか遠足に行く小学生みたいだな(笑) でもまあ、とりたててはしゃいでいるわけでもないんですよね。実は昨年の秋ごろからずっとこんな感じなので。長いシーズン、必ず苦しいときはくるんで、そのときにこの雰囲気をわすれずにずっと維持してくれればなあと願っています。

で、このあと4回から8回表まではずっと2-1の胃の痛い投手戦。なにしろ両チームとも12三振ずつですから。どちらも投手陣がんばってました。そして8回裏、元オリオールズのちょっとジャイアンぽいマット・アルバースに簡単にツーアウトをとられたあと、ウィーターズがストレートの四球。そしてザ・意外性の男、ウィルソン・ベテミットが特大の7号2ラン。これはほんとにほんとにありがたかったです。

ベテミットって打率は低いのですがHR7本、打点21もあるんですよね。けっこうクラッチヒッターという印象。地味だけど意外といい補強だったなと。おもしろい選手です。最後はジム・ジョンソンがさくっと締めてくれました。

さて、この日の試合前、ひとつ明るいニュースがありました。

ブライアン・ロバーツが、ついに明日からAAブーイに加わって実戦復帰すると発表があったのです。そろそろだろうとは思っていましたが、こんなに早いとは。初めは2打席ぐらいから馴らしていくようですが、なんとかつつがなく試合を重ねてメジャー復帰を果たしてほしいです。

1年間脳しんとうで離脱していたブライアン・ロバーツの実戦復帰が発表され、昨年1年不調に苦しみぬいたブライアン・マトゥスがBOSの強打戦を押さえてスタンディングオベーションを浴びながらベンチにさがり――ふたりのブライアンが大きな一歩を記したことについて、ショウォルター監督は試合後のインタビューで、こんなふうに語りました。

「いつも言うように、ときには見通しが暗いと感じることもある。だが野球に真摯に向き合い、純粋な心で取り組んでいれば、やがては野球の神様がほほえんでくれる。はじめは向こうに光が見えなくても、いずれは見えてくるんだよ。ふたりのブライアンが懸命に打ち込んできた成果を発揮して、チームに貢献してくれるのを期待している」(元記事)

("The game will let you up if you stay true to it," Showalter said. "I've always said it looks bleak sometimes. If you stay true to it and you've got a pure heart about trying to do things the right way, sooner or later the baseball gods will shine on you. Sometimes it gets hard to see the light at the end of it, but sooner or later, you'll see it. There's many a time I looked for it and couldn't find it. I'm hoping that both Brians get back what they've committed and make a contribution.")

なんだか、読んでいたらじわっとこみあげるものがありました。へんかな、わたし? 映像で見たら、いつものようにとても淡々と話していたショウォルター監督ですが、この言葉は聴く人の胸を打ったと思います。

どうかふたりのブライアンに、野球の神様がたっぷりほほえんでくれますように。

さ、明日はデーゲームでラバーマッチ。先発は前回ナショナルズ戦で7回1失点の好投を見せたアリエッタです。安定感が最大の課題であるアリエッタ、いい球持ってるんだから、自分を信じていい投球をしてほしいです。がんばれ。

Go, O's!