Koji's Classroom II

ボルチモア・オリオールズと上原浩治投手の応援ブログ。スポナビ+から引っ越してきました。

オガンドまでもが……。

今日レンジャーズはSFジャイアンツに5-0と快勝。一昨日はハリソンの完封でやはり5-0。けっきょくシリーズを2-1と勝ち越して、その前の2カード、LAA戦とアスレチックス戦で負け越したもたつきを感じさせませんでした。

ただ……先日のホランドのDL入りにともなって、今日先発したオガンドが、なんと4回表の攻撃で1死一、二塁からバントを試み、一塁に走るとちゅうで脚を痛めてしまったのです(全力疾走のおかげで内野安打にはなりましたが……)。ちなみに痛めたのは"groin" これ、股関節なのか内転筋あたりの筋肉なのか、いつも悩みます。あすMRIを受けるようですが、本人が "It feels pretty bad."といっているので心配。(このチーム状況でケガをしたので feel bad だという意味もあるようですが。)

試合のほうは、3回までパーフェクトにおさえていたオガンドのあとをひきついで、ロビー・ロスが4回無失点とみごとなピッチングをし、アダムズ、ネイサンと勝ちパターンでつないで完封勝利。でも、今後はいったいどうするんでしょう。

オズワルドは最低でもマイナーで4回は投げる予定だそうですが、前回の登板でもけっしてシャープではなかったようで、もう少し時間がかかりそう。だったらずっと好リリーフを続けているロスくんを先発に回せば、とも思うのですが、「それは考えていない」とワシントン監督はきっぱり。ブルペンであまりにも有用だからなんでしょうかね。なんだかもったいないような気もしますが。

フェリスの代役で入っているフェルドマンがまだ1つも勝てていないので、本来ならそこをオズワルドに置きかえたかったはずなのですが、これでまた先が読めなくなりました。(もっとも、このあとの対戦相手を見ると、失礼ながらけっこうひと息つけそうな……いや、怒られますよね。すみません。でも同じ交流戦でも東地区から見るとちょっとずるいっていうか。あっちはたいへんなのよー。強いとこばっかりで。)

さて、こんななか、オガンドの代役になるかと目されていた(by me)上原なのですが、きのうの試合で2失点してしまいました。

ていうか、3戦連続登板のあと中6日。なんなんだ?

これって、たとえばオリオールズだったら、ほとんど今のグレッグの起用法に近い。あれだけの成績を残していて、こんなチーム状況でもね。

そう考えるとちょっとため息が出てしまうわけですが、そうも言っていられません。ここはすっぱりと気持ちを切り替えて、またいいリズムをつかみなおしてほしいです。かんたんに登板をふりかえります。

6/9 レンジャーズ2ージャイアンツ5 ● 負:フェルドマン(0-5)

上原、0-3の7回裏に登板。4安打2失点。三振1、無四球。ERA2.11。 25球(うちストライク18)。

1 ピッチャーのボーグルソンを2球めファストボールでライトフライ。ただ、これ、意外とのびたんですよね。ここらへんで「あれっ」ていうのが、ひょっとするとあったかも?

2 ブランコに7球めのフォークをライト前ヒット。本人によれば「全然落ちてない」。このあとセリオットの打席中に、一塁への牽制悪送球。めずらしい! 紙一重とも言えるのですが、あまり見たことありません。やはりこの日は全体的に、ねらったところに投げられていなかったのかも。ランナー、一気にサードへ。

3 セリオットを5球め、フォークで空振り三振。ツーアウト。

4 カンフー・パンダことサンドバルに0-2からの高めのつり球をひっぱたかれてセンター前タイムリー。ブランコがホームイン。これ、捕手のミットが寸分動かないところにねらい通りに投げているのですよ。さすがはサンドバルというべきか。でも上原からしたら「ねらい通りに投げているのに打たれるのはキレがない」となってしまうのでしょうか。牽制悪送球と、このヒットでの気落ちがちょっと尾をひいてしまった気がします。

5 バスター・ポージーに初球のファストボールを運ばれてレフト前ヒット。これはキレがないとかなんとかじゃなく、気持ちの整理がつかないうちに投げてしまったような。それにしてもポージーって顔がちっちゃくてかわいい(おい!)

6 パガンに4球めのイマイチ落ちきらないフォークを運ばれてレフトへのツーベース。二塁からサンドバルがホームイン。2点め。あらためて見ると4球全部フォークだった。それってどうなんだ。

7 ベルトを3球めフォークでファーストゴロ。スリーアウト。

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「結果が全てなので、それだけ。うまいこと合わせて打ってきた向こうが上。自分の実力がなかったというだけ」という本人のコメントもありましたが、逆にそのくらいすっぱり割りきって忘れたほうがいいですね。あらためて見返してみてそう思いました。最初のヒットを打たれたことで「あれ、キレがいまいちなのかな?」という思いがふくらみ、それが牽制悪送球にもつながって雪だるま式に悪いことがふくらんでしまったような登板。こういうこともあるんだ、と、厄落としの感覚で受け流すしかありません。

「今日勝って気持ちよくテキサスへ」というツイートもしてましたし、サンフランシスコの美しい青空でちょっとしたイライラも洗い流されたことでしょう。

さ、次行きましょう、次! コツコツと、ね。

【追記】

オリオールズ関連の記事を読んでいて、ちょっとおもしろいフレーズに出くわしたのでこちらに。

先日、先発のジェイク・アリエッタが中継ぎに降格されたのですが、「アリエッタの役割は?」と記者に問われたショウォルター監督の答えがこちら。

"When that phone rings, get up and get ready to come in the game," Showalter said. "That's the role. Get somebody out."

(あの電話が鳴ったら立ちあがって投げる準備をすること。それが役割だ。相手からアウトをとること。)

うん、そうですね。それにつきますね。起用法うんぬんとか、ややこしいこと考えちゃいけない。呼ばれたら準備して、マウンドに立って、アウトをとる。シンプルに。と、自分にいいきかせるわたしです。(自分が投げるわけでもないのに(笑))