Koji's Classroom II

ボルチモア・オリオールズと上原浩治投手の応援ブログ。スポナビ+から引っ越してきました。

オリオールズ、ATLに勝ち越し

しばらくオリオールズのほうを更新していなかったのでかんたんにまとめておきます。パイレーツ戦の2戦め、3戦めから。

6/13 オリオールズ7-パイレーツ1 ○ 勝:アリエッタ(3ー8) BOX

マトゥス先発予定でしたが、バント練習で鼻に打球を当て、大事を取って登板をずらすことに。結局、前回の登板でブルペン降格になったジェイク・アリエッタが、一度もリリーフ登板をしないまま、中4日でマウンドにあがり、7回1失点、9三振、1四球の好投でひさびさの3勝めを手にしました。

投げなかったとはいえ、ブルペンでリリーフ投手たちの仕事ぶりを見てちょっとばかり視点が変わったのと、何よりも次回登板まであれこれ思い悩む暇がなかったのがよかったのかもしれません。でも、ヒット2本と四球で満塁のピンチを招いた4回表のように、強打のチームが相手だったらあやうかったかも、と思わせる場面はちょくちょくあったので、やはり次の登板で真価が問われるかなと思います。

打つ方ではサードに入ったベテミットがHR含む3安打3打点。

そしてクリス・デイヴィスの折れたバットでのHR。バットがまっぷたつになって手元には15センチ分ぐらいしか残らず、大半は自軍ベンチに飛びこんでみんなが「ひゃ~っ!」といいながらよけているのに、打った球はスタンドインという(笑)。力学的にどうなん? 作用と反作用か?(テキトーにいってます)。なんかとっても驚くHRでした。(動画)

6/14 オリオールズ12-パイレーツ6 ○ 勝:トミー・ハンター(3-3) BOX

打線が爆発。元同僚の(といってもだいぶ前なわけですが)ベダードからいきなり初回に4点とって、その後も攻撃の手をゆるめず、でした。

マット・ウィーターズと、7番に入ったスティーブ・ピアスがそれぞれ5打点。このピアスは2007年にメジャーデビューして昨年まで5年間パイレーツにいたので、まさしく元同僚たちに活躍を見せつけた形です。4回に打った3ランの動画をリンクしておきます。それにしても日替わりヒーローパワーが半端ない。ずっと続いてほしいです。

この日は木曜日にもかかわらず29,995人の観衆。目指せ、連日満員のスタンド。これでホームでの連戦を5勝1敗で乗りきり、ロードへ。

6/15 オリオールズ2-ブレーブス4 ● 負:マトゥス(5-7) BOX

マトゥスが5回まで1失点で粘っていたのだけど、6回に2ランとタイムリーで逆転を許し、負け投手に。

その前の回に、2死一、二塁で自らが打席に立ち、三振という場面があったのですよね。アリーグのチームにとって、こういうのは交流戦での勝負のあやになります。ベンチにとっては交代期の問題。投手にとっては自分でチャンスに打てなかったとき、すっぱり気持ちを切り替えてつぎに臨めるかどうかという問題。やはりある程度、打席での経験というか、トレーニングが必要な気がします。ここは代打でもよかったかもね。

この日の出色のプレーは、メジャーで初めてライトで先発したクリス・デイヴィスのこのダイビングキャッチ。

DHがない関係で、ショウォルター監督がひねり出した苦心の布陣なのですが、案外やるじゃあありませんか。2、3戦めもライト、無難にこなしてました。ただ、さすがに守備に神経を使った分、当たりがぱたっと止まってしまったのが皮肉なのですが(^_^;; なんだか色々おもしろいクリス・デイヴィスであります。

ついでに守備についても軽く触れておくと、レノルズは送球に難ありなのでサードに置くととんでもないことになるのですが、案外反射神経はいいので一塁はけっこうこなしてくれます。ショートバウンドの捕球とかもうまい。一方デイヴィスはショートバウンドの処理が悲劇的にヘタなので、一塁には正直向いてない。それで最近はDHに専念することが多かったのですよね。これで外野もそこそここなせれば、交流戦での選択肢も増えるよなあと。それにしてもメジャーで一度もやったことのないライトをいきなり守らせるなんざ、ショウォルター監督、大胆です(汗)。

6/16 オリオールズ5-ブレーブス0 ○ 勝:ハメル(7-2) BOX

ハメルが7回2死までノーヒッター。

このところ多発しているので、7回を切りぬけたらいくんじゃないかと思いましたが、残念ながらヘイワードに初ヒットを許してしまいました。それでも後続を打ち取り、さらに8、9回もスイスイ投げ抜いてワンヒッター。すばらしい。オリオールズ投手の1安打完封は1997年5月30日のマイク・ムッシーナ以来だそうです。

打つ方ではブライアン・ロバーツが2安打3打点(動画)。いうことおまへん。

6/17 オリオールズ2-ブレーブス0 ○ 勝:チェン(7-2) S:ジョンソン(20) BOX

チェンが毎回のようにランナーを出しながらゲッツーでしのいで7回無失点の好投。みずからのフィールディングでピンチを切りぬけた場面も多々あり、投手は総合力だなとつくづく思わされます。

得点はレノルズの犠牲フライと、ランナー三塁でのデルガド投手のボーク。もうけもののようだけど、それもランナーサードの場面を作れたからこそ。で、そのランナーというのは、ツーベースのピアスをチェンがみごとに打球を殺したバントで三塁へ送ったものなんですよね。二塁から三塁に送るバントって難しいのに、あっさりと。チェン自身は相手の二塁走者をバント処理でアウトにしましたが。

この投手陣の送りバント(前日のハメルも見事に決めてました)とバント処理についてショウォルター監督は「スプリングトレーニングの成果が出た」と喜んでいましたが、今日のチェンに関して言えばむしろ中日ドラゴンズでのトレーニングの成果かも。川相さんもいたしね。ありがとうドラゴンズ。

さあ、これで明日からはNYでメッツと3連戦。いきなりR・A・ディッキーかあ……10勝1敗ERA 2.20ですよ、あーた。先日のNHKBSの〈ベストスポーツ〉によれば、最初にナックルボールを奨めたのはテキサス時代のショウォルター監督だったという話でしたがどうなのか。著書Wherever I Wind Upも売れているみたいですね。読んでみたいな。

非常に分が悪いですが、まあなんとかあがいてみましょう……。(明日は見られないんだけど。)

ALEastのチームがちっとも負けないので、スイープされるのだけはやめてね。がんばろう。

Go, Birds!

【追記】今、アマゾンの中身検索でちょっとだけ読んでみました>Wherever I Wind Up むちゃくちゃおもしろい。文章がうまい。あと、アマゾンの紹介文を読んでびっくりしたのですが、「右ひじ側副靱帯がない」んですか?? 今だれもかれもがトミー・ジョン手術で修復するあの靱帯がもともとないの? ポチろう。