Koji's Classroom II

ボルチモア・オリオールズと上原浩治投手の応援ブログ。スポナビ+から引っ越してきました。

ベルトウェイシリーズ、きわどく勝ち越し

ああう、予想されたこととはいえ、わたくし次第に〆切に追いこまれはじめてブログの更新が間遠になってまいりました。これから7月末に向けて、ますますシュラバ化していくものと思われます。7月にはオリンピックも始まるし。どうすりゃいいんだ。

とかいいつつ、やっぱり毎日野球は見ちゃうのよね。もはや三度の飯といっしょで、ないと生きられないレベル? 

いいのか?(同業者には仕事に没頭してごはん食べるの忘れてた、なんて人もけっこういらっしゃるんですよね。そんな集中力がほしいよ……。)

さてさて、そんなけしからぬわたしを尻目に(?)オリオールズインターリーグ最後のカード、ベルトウェイシリーズをどうにかこうにか、ぎりぎりで勝ち越してくれました。初戦はすでに前エントリに記したので、2戦め、3戦めを簡単にふりかえります。

6/23 オリオールズ1-ナショナルズ3 ● 負:チェン(7-3) BOX

チェンはたしかにちょっと制球が甘かったかもしれないけど、いつものように粘ってはいたんですよね。2回の2失点は、2死二、三塁からのサード、ベテミットの悪送球によるもの。うち1点は内野安打で自責1と判定されましたが、うまいサードならアウトにしてくれたんじゃないかな。映像を見るとわかりますが、捕球してからあんなにゆっくりぐるっと回らなくても……。解説でも触れているようにフットワークもへんだし。

とにかく今年、オリオールズの三塁守備はあまりにもあまりにもあんまりです。二遊間がしっかりしてるのでどうにか内野の体をなしてますが、サードをもう少しなんとかしないと、大事なところでのむだな失点は減らせないでしょう。

チェンは結局5回で降板しましたが、これはゴロをさばいたとき人差し指の爪を割ったため。次回登板も見すえて大事をとったとのこと。

あと、この日は試合前に台湾の中米大使(あれ? 台湾は国じゃないけど、「大使」でいいのかな?)が始球式をしたり、球場の外で台湾舞踊が披露されたりというイベントもあったようです。

6/24 オリオールズ2-ナショナルズ1 ○ 勝:ストロープ(4-2) S:ジョンソン(22) BOX 

デーゲームで、朝の4時ごろにふと目がさめて確認したら1-0で負けているところでした。ちょうどチャンスで、お願い!と思ったけど例によってタイムリーが出るはずもなく(このところずっと打線は湿っています)、「はー」とため息をついて、2度寝。そして6時ごろ起きてパソコンを立ち上げたら勝っていた! How sweet.

5月いっぱいぐだぐだだったアリエッタが、パイレーツ戦あたりから少し自分をとりもどしてきて、6回5安打1失点、5奪三振(動画)。いろいろこまかい修正を加えようとして、フォームを気にしすぎていたのをいったん白紙に戻したのが功を奏したのだそうです。プレートの踏み方もサードベース側を踏んでいたのを一塁側に戻したり。だったらいっそやらなければよかったのに、という考え方もありますが、回り道することで見えてくることはたくさんあるので、けっしてむだにはならないはずです。

アリエッタのあとトロイ・パットンとペドロ・ストロープで7、8回を無失点に。打線はこの日も得点圏で6の0という惨状だったので、この投手陣のがんばりが結果的には大きかった。

そして8回、先頭のジョーンズがヒットで出ると、5番マット・ウィーターズがセンターに10号2ランを放りこみ、2-1と逆転! がまんにがまんを重ねてきた41,794人のお客さん、大興奮。

そして9回はジム・ジョンソン。1死から四球でランナーを出しますが、次打者を三振にしとめ、盗塁を試みたランナーをウィーターズがしとめて、三振ゲッツー。きわどい試合を制しました。

ウィーターズくんのHRとstrike out-throw out doubel play(三振ゲッツー)の動画を。HRもいいけど、送球がすごいなあ。かっこいい。そしてくどいようですけど、ウィーターズとジム・ジョンソンという大柄なふたりが並んでいる姿が好きです。

あと、HRが飛びこんだときのブルペンでのお祝い。これ、今年になってから始まりました。みんなで手を合わせてイェーイ!と。だれが言い出しっぺだったか忘れましたが(アヤラだったかな)ブルペンの好調さとチームワークを象徴するシーンです。

【追記】ちょうどオフィシャルサイトに「スター不在の仕事人ブルペン」という記事が出ていたのでリンクを貼っておきます。目下、ブルペンERAはメジャートップ。ERA2以下の投手がジム・ジョンソン1.10、ペドロ・ストロープ (1.32)、 ダレン・オデイ(1.67)、ルイス・アヤラ (1.89)と4人。明日には、中指の腱を痛めてDL入りしていたリンドストロームも帰ってきます。

記事によると、好調の原因のひとつは「無駄なアップをなるべく減らすこと」。延長戦の多さもあって、リーグ3位のイニング数ブルペンを投げているブルペンですが、このマネジメントのおかげでここまでは疲労をおさえることができているようです。

もうひとつはアヤラが「ファミリー」と呼ぶ絆の強さ。昨年、ヤンキースにいたアヤラにいわせると「メジャー8年めでこんなに絆の強いブルペンは初めて」だそうな。(それがあのお祝いの動作にも現れてます。)ビッグネームがいないことも逆にプラスに働いているようです。

その他の情報を。

◎モイヤーとテハダの契約を解除

マイナー契約していたジェイミー・モイヤーとミゲル・テハダを、どちらも本人からの申し出によってFAに。モイヤーは3Aの3登板で防御率1.69、16K/0BBという好成績でしたが、昇格せず。ちょうどオフがはさまって、5人めの先発が土曜日までいらない、というタイミングの問題もありましたが、それ以上に「ブリトン、ティルマンの若手を優先したい」というチーム方針と、球速の出ないモイヤーのピッチングでは、ALEastで投げるのは厳しいという判断のためともいわれています。

その後、モイヤーは今日になってブルージェイズマイナー契約を交わしました。

テハダは、長打がめっきり打てなくなったのと、サードの守備範囲が狭くなったというのがスカウトの判断。今季のオリオールズの三塁の状況を考えると、お呼びがかからなかったのも無理はないかと思われます。

◎ノーラン・ライモルドの手術成功。頸椎の飛びだしていた椎間板を無事に除去し、手術は成功したとのこと。これから長いリハビリがはじまります。無事の回復を祈ります。

さて、明日と明後日はホームにエンジェルスを迎えて2連戦。CJウィルソンと、復帰したウィーバーが相手です。湿りっぱなしの打線だとホントに厳しいのですが、きのうの休みで少しはリフレッシュしたかしら。でも基本的には、マーケイキスのケガが痛いんですよね。帰ってくるまで、なんとかみんなでつないでおくれ。

こちらの先発はマトゥスとハメルです。せめてひとつは勝ってほしいです。Go, O's!