Koji's Classroom II

ボルチモア・オリオールズと上原浩治投手の応援ブログ。スポナビ+から引っ越してきました。

ねばっています、オリオールズ

長らくごぶさたしてしまいました。う~、ひと月も書いてなかった。

仕事がようやく一段落いたしまして、ブログにもぼちぼちと復帰いたします。(といいつつ、ツイッターでは毎日うるさいほど発言していたのですが。どうも追いつめられるほど口数が多くなるようでして。集中力のないわたくし……。)

この間にオリオールズは今にも燃え尽きそうになりながら、何度もぎりぎりでふみとどまり、いまだにWC争い参戦中。

いっぽうレンジャーズはいちおう数字上はぶっちぎりながら、ルイスとフェリスがトミー・ジョン手術、オズワルトは先発で結果を残せず、ペンに回したらそれはいやだといいだす不穏な展開に。そして上原浩治はいまだ復帰できず。初めての故障箇所ではあるけれど、こんなに長引くとは思わなかった……。

しかし1か月間をまとめるのはむずかしいので、さくっと現在にワープしようと思います。

思えばこの前のエントリはミゲル・ゴンザレスのメジャー初勝利の記事だったんですよね。あのときの私服のインタビューを見て以来、なぜか私の頭の中に「ドサ回りの演歌歌手」的なイメージが焼きついてしまった苦労人のゴンザレスなのですが、あのあと5試合に先発し、3試合で6イニング以上投げています。風邪で具合が悪くて2回2/3、7失点というのが一度あっただけであとはきわめて安定した投球ぶり。3勝1敗、ERA3.80。

スプリングキャンプで一度もメジャーによばれなかった選手がここまでやるとは。

今日も、勝ち負けはつきませんでしたが、デイヴィッド・プライスを向こうに回して7回無失点(動画)。1対0の勝利に大きく貢献しました。

いやあ、このオリオールズの1-0勝利、今朝いちばんの驚きでしたよ。ボルトの金メダルよりも度肝を抜かれました(笑)。

これできのう、今日とレイズに完封勝ち。逆にレイズが同一チームに2戦連続完封負けを喫したのは8年ぶりだそうです。

今日の勝利で、NYYとレイズとのきびしい6連戦を望外の4勝2敗で終えたオリオールズ

チーム打率も得点もリーグ12位、チームERAがリーグ9位、エラー数はメジャー1位という惨憺たる数字ながら、曲がりなりにも地区2位、曲がりなりにもWC争いでまだ1ゲーム差です。

数字を見たらだれだって「今に落ちる」と予言するのがふつうってものですが、そうこうするうちに8月第1週まできましたぜ(笑)。 

NYY3連戦の初戦でしたか、ティルマンが初回に5点とられながら、2回に7得点して逆転勝ちした試合のあと、ショウォルター監督が「チームの目標はワイルドカードではなくあくまでも地区優勝」と発言しました。

「ほかの目標なんてあるのかね? 地区優勝という目標のために、われわれは毎朝起きるんじゃないのか? もちろん大変なのはわかっている。相手はみないいチームばかりだし、みな同じ目標をめざしているのだから。だがそのための試練を今日はうまく乗り越えたじゃないか」

シーズンが始まって以来、一度も「強い」と感じたことはないオリオールズなのですが、「しつこさ」はいろいろな場面で発揮してくれているかなと。さあ、これから夏場のきびしい戦いをどうのりきっていくでしょうか。

がんばってほしいです。

その他の情報を

◎オマール・キンタニーヤをメッツからトレードで獲得。

ブライアン・ロバーツがついに股関節唇の手術に踏み切り、アンディーノも当時DLだったための措置。しかしこれが意外にはまって、アンディーノ復帰後も正二塁手に。守備がソリッドな上、なんとバッティングでも打率.304。なかなか粘り強い打撃を見せてくれています。はぐれ者が生き生き戦うオリオールズのチームカラーにはまったか?(笑)

◎ジム・トーミがDL:ノーラン・ライモルドと同じ頸椎ヘルニアだとのこと。痛み止めがきかず、現在、かかりつけのカリフォルニアの医師のもとで硬膜外麻酔による治療中。しばらくかかりそう。

ルー・フォードが3Aから昇格。

2007年にツインズでプレーしたあと2008年阪神タイガース→2009年レッズ3A→2010年メキシコ→2011、2012年独立リーグ→2012年5月、オリオールズマイナー契約という壮大なるオデッセイを経て5年ぶりにメジャー復帰。7月31日の試合で、メジャーでは1,771日ぶりとなるヒットを放ちました。(数えた人、えらい!)

◎エリック・チャベスDFA、ネイト・マクラウスが3Aから昇格。

打撃で結果を出せなかったチャベスを見切って(トレード先をさがしているもよう)、5月にパイレーツからリリースされたあとマイナー契約していたマクラウスを昇格させました。オプトアウトの権利を持っていて、8月最初がその期限だったようです。昇格即レフトスタメンで出場し、2安打の活躍。今後はフォードとプラトーンで起用される見こみ。

◎チェン、事実上のエースとして活躍中。

ハメルが膝のケガで手術を受け離脱しているなか、オールスター後の5試合で3勝1敗、防御率1.95と抜群の安定感。通算の防御率も3.46までさがってます。4日のレイズ戦では7回無失点(動画)で10勝め。監督、投手コーチ、チームメートのすべてが絶賛の投球でした。

これで今季の規定投球回を満たしたルーキー投手のなかで先発回数は1位(22回)、防御率2位(3.46)、勝利数2位(10勝)、投球回数2位(135.1)、奪三振3位(109個)だそうです。「チェンがいなかったらどうなっていたことか」という声もよくきかれます。こわいのはケガだけなので、(監督も気をつけて使いたいと言ってくれてますが)うまくコンディショニングして投げ続けてほしいです。

なお、来週の木曜の登板日にはチェンのTシャツが配布されるようですよ。こんな漢字入りバージョンです(「オリオールズ」は「金鶯」なんですね)。ナイス♪

さあ、明日からはホームで10試合。まずはマリナーズ戦です。毎回熾烈な戦いになるM's――というか、どことやっても熾烈な戦いになるんですが――なので、とにかくなりふりかまわず、しゃにむに勝ちにいってほしいです。Go, O's!(久々に出た。)