Koji's Classroom II

ボルチモア・オリオールズと上原浩治投手の応援ブログ。スポナビ+から引っ越してきました。

O's:寝技に持ちこめばこっちのもの?

マリナーズ戦中です。昨日書いたように、決して圧倒的な強さはないけれど、とにかくしつこい今季のオリオールズです。

8/6 オリオールズ3-マリナーズ1 ○ 勝:ティルマン(5-1) S:ジョンソン(33) BOX

クリス・ティルマンが7回1/3、5安打1失点の好投(動画)。なぜか古巣のマリナーズ戦には強くて、今年もオールスター前、昇格して最初の試合で好投して以来、これがマリ戦2勝め。

なんかうっすらとだけど、ティルマン、ものになってきたような?

たしかに前回のNYY戦では初回いきなり5失点して「あ~あ」だったのですが、そのあと落ちついてけっきょく5回まで投げきり、味方が2回に7点とって(!)逆転してくれたから勝ち投手にもなったんですよね。なんでも風邪をひいてかなり具合が悪かったそうで。前日に抗生物質をもらってショウォルター監督から「早く帰って寝なさい」と家に帰され、ひと晩寝て少し回復したかなという中での投球だったようです。

2009年にメジャーデビューして以来壁にぶつかりまくって、今年も開幕ロースター入りできず、下でじっくりフォームの見直しにとりくんでようやく7月に昇格。これでもし課題の安定感を身につけることができたのなら、こんなにうれしいことはないんだけど。ま、あんまり喜びすぎないで見まもります(笑)。日本でいえばマー君たちと同じ1988年生まれの24歳。まだ若いんですよね。

打つ方ではレノルズの2ベースでルー・フォードが一塁から一気に生還。足速いんだ。

そのあとニック・マーケイキスが2ラン。この3点のみでした。

8/7 オリオールズ8-マリナーズ7 ○ 勝:オデイ(6-0) BOX

こちらは得意の寝技(?)に持ち込みました。

先発はザック・ブリトン。昨年メジャーデビューして11勝をあげましたが、昨シーズン終盤に発症した肩痛がなかなか直らず、今シーズン当初はDLで過ごしました。DLから復帰してもしばらく3Aで投げ、7月に満を持して昇格……のはずだったのですが、いいピッチングができたのは7/22のインディアンス戦(6回無失点)だけ。低めにはずれてカウントを悪くし、ど真ん中に投げて失点、というパターンが続いているように思われます。OAK戦が6失点、NYY戦が7失点、そして正念場だった今日も5回7失点。残念ながら試合後、3A降格が決まってしまいました。アリエッタ、マタス、ブリトン。このうちひとりでもいいから、制球力に磨きをかけて今季中に復帰を果たしてくれないかなあ。

というわけで、今日の試合、2回までに5-0とリードされ、2点追いついたらまたすぐ2点とりかえされて7-2。こりゃあさすがにあきまへん……と思いつつ、わたしは所用で外出。

ところがそのあと7回にキンタニーヤのシブ~イタイムリーで1点返すと、マーケイキスがヒットで続き、なんとJJハーディーの16号3ランHRで一挙同点というすごい展開に。

今年、ハーディはオールスター前しばらくスランプに沈んでいた時期があったのですが、そんななかでも守備はとにかくコンスタントにすばらしかったので、ショウォルター監督もずっと信頼して使い続けていました。それがここへきてようやくバッティングも復活。今日などは打つ方も守る方も全開でした。ホントに貴重な選手です。

それと見のがせないのがニック・マーケイキスの好調ぶり。今日も7打数4安打。有鉤骨骨折から復帰して、トップバッターにすわってから絶好調で、打率360、3HR、打点11。得点の原動力になってます。

さて、同点になったあとは、ブルペンががんばってゼロを並べ続けてくれましたが、けっきょく9回でも決着つかず、得意の寝技(ねわざ)――じゃなかった――延長戦に。

延長14回裏、キンタニーヤのセンターにぬけようかというゴロをアクリーがダイビングストップして、一塁に送球。これを一塁カープがめいっぱい体を伸ばして捕球し、ファインプレーでアウト!と思いきや、足が離れたという判定でセーフに。

ウェッジ監督、とびだしてきて猛抗議し、今季初の退場になってしまいます。(試合後も怒りはおさまらないようでした。)

たしかにVTR見るとアウトでしたねー。これは気の毒だったな。

でも、そういう不幸な(逆のチームにとっては幸運な)判定というのは、どうしても起こります。そういうものを山積みにしてもらっても点がとれないときはとれないわけで――。

でもこの日はマーケイキスが(またまた!)ヒットで続き、ハーディがみごとなバントで送って二、三塁に。空いた一塁にクリス・デイヴィスを敬遠して満塁策。最後はアダム・ジョーンズが、ファウルで粘ってから痛烈なタイムリーでWalk-off! 4時間55分というたいへんな試合でした。

これで延長戦は12連勝、1点差試合11連勝。得失点差やエラー数などありとあらゆる情けない数字がそろっているなかで、これだけは輝きをはなってます。延長戦こそがオリオールズ躍進の原動力なのか?(笑)

そういえば試合後、ショウォルター監督が、「今日はジミー(ジム・ジョンソン)は使わない予定だったから、クリス・デイヴィス・タイムに突入するところだった。クリスをDHに入れておいたのはそのためだ」と、真顔でジョークをとばしてました。

さて、今日、3戦めはトミー・ハンター先発の予定だったのですが、昨日、ブルペンで肩をつくって待機したこともあって予定変更。ブリトンとの入れ替えで昇格するスティーブ・ジョンソンが今季初先発です。

対するは一時オリオールズにも在籍したケビン・ミルウッド。ジョンソンはどちらかといえば軟投派ですが、大崩れはしなさそうなタイプ。思いきりがんばってほしいです。Go, O's!