Koji's Classroom II

ボルチモア・オリオールズと上原浩治投手の応援ブログ。スポナビ+から引っ越してきました。

ロイヤルズとスプリット、BOS戦へ

ロイヤルズとの4連戦はけっきょく2勝2敗のスプリットに終わりました。勝ち越したかった……けど負け越さなくてよかった。今のロイヤルズ、バットが振れていて、今日もA'sに6-0で勝ってました(ちなみに勝ち投手はガスリー♪) 

4連戦のうち、8/11の3戦めは「ものになってきたかも」と期待したティルマンが5回2/3、6失点で3-7と敗戦。うう。

でも翌12日はトミー・ハンターが粘って5回3失点。攻撃陣はマチャドの先制2ラン(!)、レノルズの勝ち越しタイムリーなどで5点をもぎとり、5-3で勝利しました。BOX

デビューからの4試合でマチャドは .375 (16打数6安打) 。内訳はHR3、トリプル1、ダブル1、シングル1、7打点というど派手な成績で、なんと先週の週間MVPをBOSのA・ゴンザレスと共に受賞しました。

で、1日お休みのあと、今日からはそのBOS戦。大切なシリーズです。

8/14 オリオールズ7-BOS1 ○ 勝:チェン(11-7 ERA3.70) BOX

チェンは前回のロイヤルズ戦で9安打7失点とKOされたのですが、今日は同じ9安打を浴びながら、粘って6回0/3、1失点。チェンジアップがあまり調子よくなかったのか、「ここ変化球だろう」というカウントでぐいぐいストレートで押して、強気のアウトをとることが多かったように思います(動画)。

試合後のチェンのコメント:

「ウィーターズがすばらしいキャッチャーだということにつきます。今日はあまり調子がよくなかったけど、1球1球集中していい投球ができました。レッドソックスは強力なラインナップで、何よりもまずバックに感謝ですね。あとブルペンにも助けられました」

あいかわらず控えめなコメントのチェン。でも仲間たちからは「アホで明るくてエネルギッシュ(goofy, outgoing and energetic)」といわれているようです(^^)(記事リンク)

そしてなんと祖国台湾では〈Esqire〉の表紙にも登場したのだとか。Esquireといえば、アメリカでは、マイケル・ジョーダンモハメド・アリ級のスターじゃないと出られないというイメージのようで、これもまたクラブハウスでは格好のネタになったもよう(笑)。でもほら、今日のパフォーマンスなら文句なしよね。よかったよかった。

またチェンのいうとおり、そして動画にもあるとおり、ディフェンスもよかった。とくにセカンドのキンタニーヤとサード、マチャドのプレーが抜群。バントを素手で捕球して1塁アウトにしたマチャドのプレーは、「バントを予想していなければできないプレー」と解説のジム・パーマーも絶賛していました。レノルズ、ベテミットだったら、ここかなりの確率で悪送球だろう、という場面だったので、このアップグレードだけでも大きい。ちなみにマチャド、今日はさすがにベケットに抑え込まれて、バッティングでは3の0でした。

打撃で輝いたのは、まず先制HRのキンタニーヤ。ラストバッターへの不用意な1球だったとはいえ、見のがさずにひっぱたいて場外HRはすばらしい。オリオールズに来てから、バットでもほんとうに勝負強さを発揮しています。

そして勝ち越弾しを含む2HR、4打点のマーク・レノルズ(動画)。

これでようやく10号11号ですから、DLでしばらく抜けていたことを勘案してもあまりに打撃不振が長かったわけですが、ロイヤルズ戦あたりからようやく上昇傾向なので、これまで打たなかった分をぜひとりかえしてもらいたいです。守備は一塁に移ってから好プレーも多々見られ(もともとレノルズの問題は送球でしたからね。去年からずっと書いていることですが)だいぶ落ちついてきたので、残る8月、9月、10月(PO含めてみた(笑))で固め打ちをぜひ。

レッドソックスは、今日になって、Yahoo Sportsのジェフ・パッサンが、7月末に行われた選手とオーナーとのミーティングの模様をすっぱ抜くなど、春先からの……いや、去年からのごたごたが、収束どころかいや増している真っ最中。選手たちが「もうボビー・Vのもとではできない」と訴えた、という内容ですが、選手も全員出席したわけではなく、中には、主力が自分の不振を監督のせいにしているだけ、という意見もあるのだとか。むくつけき男たちが1年間なんの衝突もなく終えるなんてチームはないだろうとも思うのですが、ここまで対立が顕在化し、それがいちいち報じられるというのも伝統チームならではなのかも。(日本なら巨人、阪神の位置づけですな。そう考えるとまあうなずけるけど。)

しかしそうはいっても、一人一人の能力は高く、今日も7-1というスコアながらきわどい場面はいくらでもありました。片時も油断はできません。

その他の情報を:

◎トロイ・パットンがDL、スティーブ・ジョンソンが再昇格。

ブルペンで無失点投球を続けていた左腕のパットンが、日曜日の試合後、駐車場の縁石を踏み違えて捻挫 orz。代わりに 先日、プロ初勝利のあとオプションされていたジョンソンが昇格し、今日はブルペン待機。(オプションから10日たってませんが、DLとの入れ替えなのでOK。)ジョンソンは、今週、金曜か土曜に先発する見こみ。

◎ミゲル・ソコロビッチをDFA、J.C.ロメロをインディアンズからトレードで獲得。ロメロは今季5月、カーディナルズDFAされてオリオールズと契約。3Aで7月まですごしてからオプトアウトし、その後インディアンズとマイナー契約していましたが、同じ左腕であるパットンのケガもあり、メジャーリーガーとしてオリオールズに復帰。今日の試合で8回に登板し、三者凡退でした。トレード相手は3Aの内野手、カルロス・ロハス

◎ジム・トーミがディラン・バンディをスカウト(笑)

今日、2Aブーイに昇格して初先発のバンディをトーミがスカウト。現在頸椎ヘルニアでDL中のトーミですが、ショウォルター監督に「何かチームの役に立てることはありませんか」と志願し、監督が「それじゃあバンディを視察してきてくれないか。バックネット裏に立ってバッティングスタンスで、メジャーリーガーの目から見た感想を聞かせてほしい」と提案したのだそう。試合中、ベンチで話しこむトーミとショウォルター監督の姿が見られました。いい光景。ちなみに今日のバンディは5回1/3、5安打3失点(自責2)、四球3、96球で勝ち投手。本人は四球3に満足がいかなかったようです。

◎ブライアン・マタスがブルペンへ?

先発で結果を残せず3A落ちしたマタス。マイナーでも苦しいピッチングが続いています。(アリエッタ、マタス、ブリトン、みんな3Aでももがいているんですよね(>_<) まあこれでよくAL東で2位を保ってるもんです。)そのマタスについて、ショウォルター監督が記者との歓談の中でブルペンへの配置転換を考えていると発言。思いつきではなく、2週間ほど前から3Aの監督やコーチたちとも相談を重ねていたもよう。対左の成績が非常にいいことと、肩をつくるのが速いというのが考慮の対象となっているよう。本人も先発でメジャー復帰したい気持ちは山々でしょうが、背に腹は代えられないというところか。ここまでずっとブルペンの左はパットンひとりでやってきましたが、ここへきてロメロ、マタスと新たな候補が(ロメロはもう候補じゃなく実際に投げてますが)登場。パットンも捻挫なんかしてる場合じゃないと思っていることでしょう。

◎そして久しぶりに上原情報を。ブログでも報告がありましたが、明日15日にAAでバッティング練習に登板予定(今日は黒田のピッチングに感銘を受けていたようですね。レンジャーズがやられたのに(笑))。そのあともう一度打撃投手をつとめてから21日と24日に3Aラウンドロックで実戦登板の予定だそうです。いい状態で復帰できますように! 

また18日土曜日午後11時00分からの『BSベストスポーツ』ではひさびさの「もみあげ通信」が放送予定だそうな。番組サイトには書かれてないのですが、ご本人がブログで紹介していたので、たぶん放送されるものと思います。孤独で地道な、がまんのリハビリの模様をみなさまもぜひ。

さ、オリオールズ、今日は勝ったけれど明日、明後日とまだシリーズは続きます。

アダム・ジョーンズがツイッターで、「Huge W tonight. Mark wit 2 jacks. Chen dealt. This is an important series. We have to keep up the momentum. #StayHungry(今日の勝ちは大きい。マークが2HR。チェンが好投。大切なシリーズだから、この勢いを明日につなげよう。)」とハッパをかけていましたが、まさにそのとおり、とにかく貪欲に勝ちに行く姿勢が大切。

明日、明後日もガツガツ行ってほしいです。Go, O's!