Koji's Classroom II

ボルチモア・オリオールズと上原浩治投手の応援ブログ。スポナビ+から引っ越してきました。

Don't. Run. Ever. :ウィーターズ盗塁阻止3連発

オリオールズ、きょうのブルージェイズ戦は雨天順延。そういえば昨年はやたら雨にたたられて、9月にスケジュールが大変なことになっていましたが、今年は、順延2度めぐらいじゃないかな。勢いよく3戦めもやりたかったけどホームでの中止ですし、いい休養にしてほしいところ。

というわけで若干前後しますが、きのうの試合についても触れておきます。

8/25 オリオールズ8-TOR2 ○ 勝:スティーブ・ジョンソン(2-0) BOX

しばらく登板間隔のあいたスティーブ・ジョンソン、初回はさすがに勘がとりもどせなかったのか、2死後バティスタを歩かせ、エンカルナシオンの2ラでいきなり2失点という不安定な立ちあがり。けれどもここからしっかり立ちなおったのがえらかった。ファストボールが89~90マイルとけっして速くないのですが、ねらったところに投げられる制球のよさがあるせいか、三振もわりとたくさん奪うんですよね。けっきょく6回4安打、2四球、2失点、三振7という成績でした(動画)。それにしてもジョンソンって……かわいいなあ。なんか、ほっぺたが赤くて、小学生みたいな顔してません?(*^-^*)  レンジャーズのホランドくんが、童顔を大人に見せようとして生えないひげをむりやりはやらかしてますが、ジョンソンくんにはこのままでいてほしいです(笑)。

攻撃陣もジョーンズの2点タイムリー、ハーディーの2ランなどで効率よく点を重ね、めずらしくストレスフリーな試合だったんですけど、それにも増して大きかったのが、マット・ウィーターズによる3つの盗塁阻止:CS(caught stealing)でした。

1回には1死後ヒットで出たマッコイの二盗を阻止。このあと四球をはさんでエンカルナシオンのHRが出たのだから、このCSがなければ大量点につながっていたかも。

その後も3回1死からラジャイ・デイヴィスを、5回1死からはオマール・ビスケルをアウトに。

ウィーターズの盗塁阻止が出ると、ツイッター上のオリオールズファンたちからいっせいに"Don't. Run. Ever" というツイートが放たれます。きのうはそれが何度もタイムライン上をにぎわせた1日になりました。1試合3CSはオリオールズの捕手としては14回めで、 1988年8月のミッキー・テトルトン以来。ちなみに1試合CSのチーム記録は1977年5月12日に昨日の解説者リック・デンプシーが記録した4個だそうです。

【参考までに、今季のメジャーリーグでの捕手のフィールディング・スタッツを(ESPN)。CS%でならべると上位は軒並みナリーグの捕手がならび、ウィーターズだけが5位に食いこむという状況。そもそもアリーグは捕手を併用しているチームが多いのかな。総イニング数では、延長戦の多さもあってウィーターズがトップ。】

さて、きのうの勝利でオリオールズは69勝57敗となり、昨年の勝ち星にならびました。パチパチパチ。わたしなんぞはつい喜んでしまうのですが、ショウォルター監督は、「そんなことはなんとも思っていない」とそっけないコメントをしています。「うちのロッカールームでは誰ひとり、気づいてもいないだろう。選手たちはみな、スプリングトレーニングの初日からずっと、昨年の勝ち星を越えるよりもっと大きな目標をかかげてやっているからね」

こちらの記事にも、グレッグ、ウィーターズ、ハーディー、レノルズ、ジョーンズといった選手たちの「べつに去年の自分たちに勝つのが目標じゃない」「毎試合勝つつもりで試合に臨んでいる」という頼もしいコメントがならんでいます。ほんとにねえ……気の持ちようが3~4年前とは天と地ほども違いますよね。うるうるうる。

さ、明日からはWC争いの直接のライバル、(じゃなかった、中地区首位ですね。失礼いたしました)ホワイトソックスとの対決です。4月にはこちらがスイープを果たしましたが(こちらも訂正:4連戦3勝1敗でした)、ユーキリスも加入し、あのころとは別のチームになっているChisox。明日はTOR戦をとばして少し余分の休養をとったチェンが先発します。がんばれ! そして火曜日には、今日先発予定だったティルマンが投げる予定。

Go, O's!

その他の情報を:

ダイヤモンドバックスから左腕ジョー・ソーンダース(+キャッシュ)をトレードで獲得。こちらからは右腕リリーバー、マット・リンドストロームとPTBNL(後日指名選手)が移籍へ。

ソーンダースは31歳。今季は6勝10敗防御率4.22という成績。これまでにエンジェルスとダイヤモンドバックスで通算75勝(62敗)をあげています。トレード話自体は夏からずっと継続していたそうで、ここにきて急にまとまった模様。先発として使うのだろうと思いますが、ブルペンに左腕がマタスひとりしかいないので、そちらに回すこともありえるかも。

いっぽうのリンドストロームは、ガスリーとの交換でハメルとともに今季移籍してきた右腕リリーバー。中継ぎで安定した活躍をし、防御率2.72という成績をあげています。ダイヤモンドバックスとは比較的選手往来が多くて、今、あちらのブルペンにはデイヴィッド・ヘルナンデス、マット・アルバース(BOS経由)、ブラッド・バーゲセンという元オリオールズの面々が。リンドストロームはよく投げてくれたのでさびしいけど、彼の地でがんばってほしいです。