Koji's Classroom II

ボルチモア・オリオールズと上原浩治投手の応援ブログ。スポナビ+から引っ越してきました。

メジャーにカボチャの居場所はない――バック・ショウォルター

くやしい負け方でした。

オリオールズ3 - NYY4 ● 負:チェン(12-8)

今朝、5時過ぎに起きたときはもう終わっていたので試合経過しか見ていないのですが、うーん、残念な試合でしたね。

逆転された7回は、1死から元オリオールズ、スティーブ・ピアスのヒットを足がかりにヌネスのヒットでまず1点。ここでチェンからストロープに交代。ところがそのストロープが今日は荒れていて、イチローへの四球で満塁にすると、ジーターにも四球を出し、押し出しで同点にされてしまいます(ううう)。ただ、試合後にショウォルター監督は、スロトープがフルカウントからスライダーを投げたことに関し、「ボールにはなったが、勇気のある配球」と評価していました。

それでもここで終わればまだ同点のままだったのですが、つぎのスイッシャーのショートゴロを珍しくハーディーがエラー。これで逆転。ボールが手につかない、っていうやつですね。こういうのはあっさり忘れるしかない。

それよりもここに至るまでのたび重なる逸機が7回の逆転につながったと見るべきでしょう。マチャドのセンター返しのタイムリーヒットやウィーターズの18号ソロなどで3点先行しましたがあとひと押しができなかった。3-4。これで、きのう書いたばかりの「1点差ゲームでの連勝」もストップしてしまいました。Did I jinx them? まあ、しゃあない。

チェンは6回2/3、4失点(自責3)。勝ち投手の権利をもったまま降板し、ストロープの押し出しとハーディーのエラーで負け投手という非常に気の毒な結果ですが、今季、こういう状況が何度かあってもまたへこたれずに次の登板でがんばってきたので、今回もまたやりかえしてほしいです。

あたりまえだけど、ヤンキース、やはりそうかんたんに勝たしてはくれません。それでもオリオールズはあくまでも上を見すえています。きのうも「順位表の上と下、どちらを主に気にしますか」という質問に対してショウォルター監督は「上だよ、上。そうすればあとは自然に結果がついてくる」(MASN)と答えています。その意気やよし。

それからもうひとつ、じつにバック・ショウォルターらしい名言をひとつ。

今季のオリオールズや、O's以上につっぱしっているアスレチックス(こちらもTEXと3ゲーム差までつめてきました)のようなチームをよく「シンデレラチーム」と称しますが、バックはこの言葉が好きではないようです。

「野球を1シーズン戦えば、強さと弱点、それに個々の性格が露呈する。なにしろ試合数が多いからね。野球にはシンデレラなどいない。メジャーリーグにカボチャの居場所はないよ」(動画)

ほんとうに力のある者しか生き残れない。魔法で勝てるほど甘くはない、ってことですね。うん。それにしてもこんなおもしろいことをにこりともせずに言うショウォルター監督はステキです。

明日はティルマンとヒューズのマッチアップ。あれこれ考えず、目の前の試合をひたすら貪欲に戦ってほしいです。

その他の情報を:

・セプテンバーコールアップでは、おなじみの面々が昇格。

外野手、ゼイビア・エイヴァリー、4度めの昇格になる「いい人」スティーブ・トールソン、有鉤骨を骨折していた控え捕手ルイス・エクスポジート、それにDLから復帰のウィルソン・ベテミットが登録されました。

さらに2Aブーイで好投したトミー・ハンターもブルペンに加わる見こみ。

・ジェイソン・ハメル、1Aで実戦復帰。

 右ひざの軟骨除去手術をうけてDL入りしていたハメルが順調にリハビリを重ねて、今日、1Aの試合で実戦復帰。5回を投げて3安打7三振、無失点。94マイルほど球速も出ていたということで、このあとブルペン投球を入れて様子を見ながら、9月初旬にもメジャー復帰の予定です。Come baaaack, Jason.