Koji's Classroom II

ボルチモア・オリオールズと上原浩治投手の応援ブログ。スポナビ+から引っ越してきました。

「アール・ウィーバー・スペシャル」で逆転勝ち

きのうに続いて今日もデーゲーム。0-2 とリードされていた4回ごろに起きだしてリアルタイムで観戦、試合終了後に高校生のお弁当を作るという理想的な流れでした(笑)。

9/2 オリオールズ8 - NYY3 ○ 勝:ウルフ(4-10) BOX

きのういやな負け方だったので引きずるんじゃないかなと心配していました。

じっさい、先発のティルマンは、コールアップで昇格し今日メジャーデビューというクリス・ディカーソンに2ランを打たれてリードを許してしまいます。

打線はヒューズに抑えられて4回までヒット2本だけ。しかもティルマンがヒジの違和感のため4回で降板し、ランディ・ウルフ(ブルワーズからDFAされてオリオールズと契約したばかり)がリリーフに立つという不安な展開。うーん、なんだかんだ言って、このシリーズはとられてしまうのか……。

しかし5回にここ最近大当たりのレノルズが15号ソロを放って1点差にすると、がぜん、チームに活気が出てきます。

そして6回、ノーアウトからマクラウスが粘って四球。ジョーンズ、ウィーターズの連打でまず同点に。

なおもランナー一、三塁から、またしてもマーク・レノルズがこの日2本めとなる16号3ランで一気に逆転! アール・ウィーバースペシャル! レノルズの2HRの動画を。どちらも一昨日の2HRとほどんど同じところに飛びこんでいるのがすごいです。

わたしはもちろん、オリオールズの黄金時代を率いた名監督アール・ウィーバーの時代を知らないわけですが、いろいろ小細工せずにランナーをためて3ランでドカンと点を取るのが好きだったウィーバーにちなんで、オリオールズファンが3ランHRを「アール・ウィーバースペシャル」と呼ぶということを最近知りました。3ランなんてそうめったに出るものでもないはずなんだけど、このごろちょくちょく見ているような。グランドスラムよりは頻繁にお目にかかるし、ソロや2ランよりはたしかに破壊力抜群なんですよね。

オリオールズはこのあとも8回に「四球、安打、安打、押し出し四球、2点タイムリー」で3点とってダメ押し。

ティルマンが早期降板のあと、ウルフが3回1/3、1失点というナイスリリーフでつないでくれたのが大きかったです。(けっこう危ない場面もあったけれど、守備にも助けられました。守備のことは後述。)

ところでこの8回ですが、ヤンキースはなんと投手5人をつぎこむ細かい継投に打って出ました。「一人一殺」っていう言葉があるけど「一人一走者」みたいな(汗)。その5人の防御率が、チェンバレン:10.57、トーマス:7.20、デレク・ロウ:5.54、ローガン:3.72、ウェイド:6.17。そういうことか……。

でも明日からA-Rod帰ってくるみたいですし、また1カードはさんでつぎの対戦ではがらっと様相が変わるでしょうから、気をひきしめていきたいところです。

もろもろ記録などを:

オリオールズが、ヤンキースタジアムでの対戦をすべて勝ち越したのは1976年以来。

ヤンキース戦の同一カードで、2HRの試合を2試合記録したのは、オリオールズでは1981年のダグ・デシンセイ以来ふたりめ。あのヤクルトにも在籍したデシンセイなんですね! 来日外国人選手って、ほんと、いろんなところにいるなあ。

マット・ウィーターズヤンキース戦で14試合連続ヒット。これは1996年のカル・リプケンJr.を抜く球団記録。

……以上、すごいっていうより、いかにこれまで蹂躙(じゅうりん)されてきたかっていうことがよくわかりますね(^_^;;

◎それから、レノルズの陰にかくれてしまいましたが、マニー・マチャドがこのシリーズ3試合ともヒットを放ち、12打数6安打。すばらしい。

◎守備も良化しつつあります。オールスター前75失策(1試合平均0.88)でメジャーワーストだったのが、オールスター後は22失策(1試合平均0.46)と、メジャーで上から5番めまで躍進。きのうくやしい思いをしたハーディもきょうはこのプレーでリリーフのウルフを救いました。一塁で体を伸ばして捕球したレノルズもおみごとでした。

◎ひじの違和感で降板したティルマンは、ボルチモアに戻って明日MRIを受ける予定。「痛みというよりは力が入らない感じ(dead elbow)。大事を取っての降板だから心配ない」と言っていますが、心配です。

せっかく感じをつかんできたところなので、大事に至りませんように。何回か登板を飛ばしてもいいから9月後半に戻ってこられることを祈ります。

明日はソーンダース。前回は今イチでしたが、どうですかねえ。ロジャースセンターにはいいイメージってものがないのですが、まあそれはヤンキースタジアムもフェンウェイも同じことだったのだから、ひとつひとつ払拭していくしかありません。移動がありながらなぜか3日連続のデーゲームで、ショウォルター監督も「ここがいちばんハード」と言っていますが、1試合1試合集中してがんばってほしいです。

Go, O's!