Koji's Classroom II

ボルチモア・オリオールズと上原浩治投手の応援ブログ。スポナビ+から引っ越してきました。

負け越しよ、さらば

2戦め、3戦めともきわどい勝負をものにして、レイズをまさかのスイープ。同時に81勝めをあげ、ついに、ついに、1998年から14年続いたシーズン負け越しに別れを告げました。めでたい!

9/12 オリオールズ3 - レイズ2 ○ 勝:ジム・ジョンソン(2-1) BOX

先発ミゲル・ゴンザレスは、初回、先頭打者アプトンにいきなりHRを打たれる不安のスタートでしたが、粘って6回2失点。この安定感が身上です。

打線は1回裏、すぐに連打で2-1と逆転して、おっ、順調……と思いましたが、そのあとはなかなかあと1本が出ず。やはりレイズ戦、そう簡単に点はとれまへん。3回に追いつかれて2-2のまま、ゲームは終盤へ。

そして9回表、クローザーのジム・ジョンソンが1安打1盗塁を許し、ツーアウト二塁、ランナーにケッピンジャーの代走トンプソン、打席にロンゴリアというところであのビッグプレーが生まれます。

フルカウントからの6球め、ロンゴリアの打球はぼてぼてのサードゴロ。「ああ、内野安打……ハッ、でも脚に不安のあるロンゴリア……」というすごく微妙な当たりです。ここでサード、マニー・マチャド、突っ込んで素手で捕球し、一塁へ送球……と見せかけ、くるっと振り向いてサードのカバーに入っていたハーディーへ送球! そうきたか~。ランナー帰塁できずランダウンプレーののちタッチアウト。すげープレーだ。

二塁から三塁へ走り、ホームもうかがおうかというランナーを、一塁への擬投で誘い出したのもおみごとなら、JJハーディーがしっかりサードに入っていたのもおみごと。試合後、マチャドは「JJが必ずサードに入っていると確信していた」と信頼を口にし、ハーディーのほうも「あるかもしれないと思ってカバーに入ったらやっぱりきた」とコメント。それと同時に「20歳であのプレーができるのはすごい」と賞賛していました。

9回裏はこのマチャドからの攻撃。絵に描いたようにヒットで出塁すると、アンディーノがしっかり送り、最後はマーケイキスに代わってトップバッターを務めているネイト・マクラウスのライトへの二塁打でwalk-off!  マチャドとマクラウスがパイ攻撃を受けました(笑)。

9/13 オリオールズ3 - レイズ2 ○ 勝:ウルフ(5-10) BOX

チェンが中5日で先発。前回NY戦では4回2/3、7失点と打ち込まれましたが、今日は球のキレもよく、シャープでした。

7回には、今日先発マスクのテイラー・ティーガーデンの「めったに打たないけど、打つときは必ずクラッチ」なツーベースで2-1と逆転。でも直後の8回に四球、パスボール、盗塁、ぼてぼての内野安打ですぐ同点にされてしまいます。もったいなかったなー(>_<) でもレイズも必死ですから、しょうがない。チェンは、7回2/3、8安打2失点という上々のピッチングでした。

そしてここから試合は膠着状態に。どちらもランナーを出しながらあと1本が出ず。とくに13回裏は、オリオールズが無死満塁のチャンスを作りながら――そして代打ウィーターズという切り札を切りながら――得点できず。いや~なムードがただよいます。

案の定、14回表に一、二塁のピンチが。でもここで左腕ウルフを送ってスリーアウトめをとると、14回裏、二死から四球と安打で一二塁のチャンスを作り、最後は昨日のヒーロー、マチャドが、ノースリーからの高めの球をたたいて、レフト前、グラブをぎりぎりかすめて落ちるサヨナラ打。連日のWalk-off でした。

負け投手になったレイズのクリス・アーチャーは非常によく投げていて、特に13回の満塁をウィーターズ、マクラウスの連続三振でしのいだあたりはみごとでした。最後はガス欠だったか。でももうレイズも9人の投手を使っていたせいか、ブルペンで誰も準備してなかったんですよね。

オリオールズでは、もちろんマチャドが守備でも攻撃でも目立ったわけですが、途中、代走から入ったエンディ・チャベスの2安打1四球も見のがせません。チャンスメーカーとしてしっかり役割を果たしていました。反対に、NY戦で手に負えないほど絶好調だったマーク・レノルズは、このカード12打数1安打。世間でいうところの「確変終了」? でもまだ冷え込んでもらっちゃこまるのよ~。再点火、お願いします!

で、しつこく今日もマチャドにシェービングクリーム・パイが(笑)。なんだろう、マチャドのインタビューって、見るたびに「浮ついたところのない20歳だなー」と思います。なんか大人びてるんですよね。大物です。

試合後、延長戦での強さ(13連勝)をたたえられたショウォルター監督「本当に延長に強いなら10回でケリをつけられてもよさそうなものだが」とにやり。まったくねー、これから西海岸の旅に向けて飛びたとうというところで5時間14分の試合。お疲れさまでした。これでレイズとは4ゲーム離れましたが、今回もきわどい試合ばかりでしたし、最終3連戦までまだ何があるかわからないと思ってます。願わくは明日からのNY戦でレイズにがんばっていただいて、最後、両チームで決戦できたらおもしろいんですけどね。

さあ、明日からは、オリオールズと同じかそれ以上に全米の野球ファンを驚かせている強い強いA'sとの3連戦。WC争いでは先行されてますし、なんとかして勝ち越したいところですが、レイズと同じく投手陣のいいチームなので、また我慢を強いられることでしょう。

それでも粘りつづければ必ずチャンスは来るはず。勝機をうかがって、チャンスの前髪をしっかりつかみましょう。Go, O's!