Koji's Classroom II

ボルチモア・オリオールズと上原浩治投手の応援ブログ。スポナビ+から引っ越してきました。

乗ってきたで! 上原4連投

上原、な、なんと4連投です。昨日も今日もちょうど外出と重なり、ツイッターで見て「えぇーっ、今日も投げたの! 完全に油断してた!」と驚愕しました。3連投も驚いたけど、4連投はびっくり仰天だああ。でも今日が一番シャープですばらしい投球。DLから復帰直後はちょっとおっかなびっくりの側面も感じられたけど、この4連投で不安が払拭されたんじゃないかと思います。

9/11 レンジャーズ6 - インディアンス4 ○ 勝:ハリソン(16-9) BOX

上原:0/3回 1安打無失点(失点はアダムズ) 投球数7(ストライク5) ERA 2.42 ブログ

上原、6-3と3点リードの8回、2死一、二塁の場面でマイク・アダムズのあとを受けて登板。この日アダムズは、1安打2四球でこのときまですでに1失点と、不調。

1 左打者ケイシー・コッチマンと対戦。2-2からの7球め、スプリットをピッチャー返しされ、顔のそばをかすめるセンター前タイムリーヒットに。6-4。このひとりだけで降板。つぎの左打者ブラントレーは、右腕シェパーズが打ち取る。

 

本人も書いているように、フォークが思うように落ちず、なかなか空振りをとれなかったことと、打者ひとりで交代させられ、しかも同じ右腕のシェパーズがあとを継いだことがショックだったもよう。ただ、この日不調だったアダムズが僧帽筋痛で2、3日投球を控えることになるなど、ブルペン事情はひっ迫しています。

9/12 レンジャーズ5 - インディアンス2 ○ 勝:デンプスター(11-6) BOX

上原:1回 三者凡退。投球数9(うちストライク8球) ERA 2.33 ブログ 動画

1人で降板の翌日に大切な登板がめぐってきました。5-2と3点リードの8回、先発デンプスターのあとを受けて登板。

1 キプニスを4球め、ツーシームで空振り三振!

2 カルロス・サンタナを2球め、スプリットでごく浅いライトフライ

3 ブラントレーを3球め、スプリットで浅いセンターフライ

 

リードしてはいましたが、この日は4回にベルトレが肩の打撲でしりぞき、代わって入ったオルトも足底筋痛で交代、この8回からキンズラーがメジャー初のサードに回るというちょっとした緊急事態の中での登板。シーズンも終盤に入り、疲労や故障が蓄積しています。

この日は左打者3人との対戦。前日に比べて、アウトローのストレートが、低く、いいところに決まっている印象。そのためスプリットも、空振りは奪えないまでも、打者は合わせるのが精一杯という感じ。だんだんよくなってきました。

9/13 レンジャーズ4 - インディアンス5 ● 負:ネイサン(2-4) BOX

上原:9回表、無死二塁から登板。無安打、無四球、1三振。投球数11球(うちストライク9球)ERA 2.25 ブログ 動画

2-2の同点から、8回裏に相手のエラーとヤングのタイムリーで2点勝ち越し。9回をネイサンで締めればスイープ……というところで、ネイサンがまさかの大乱調。HR、四球、HRでたちまち5-4と逆転され、さらに二塁打を打たれて一死もとれずに降板、というなかでの緊急登板でした。無死、ランナー二塁です。

1 ロッティーノ、3球めのファストボールを三塁前にバント。1死三塁に。

2 サードにランナーがいるのでできれば三振をとりたいところ。ここで、右打者ラポルタにフォークを3球続けて、空振り三振! 最後のシュート気味に右打者のふところへ落ちるフォークはすばらしい落差。あれは打てまへん。

3 左の秋信守にフォーク、フォークで空振り2つ。3球目は見られたので、インハイのファストボールをはさみ、5球目のフォークで浅いセンターフライに。ナイス。

1点差のまま保って、9回裏へ。非常にいい登板でした。

裏の攻撃では、アンドルースが2死からあわやHRかというトリプルを放ち、同点もしくは逆転の期待を抱かせますが、反撃もここまで。ネイサンのセーブ失敗(blown save)は4月以来。アダムズのように故障や痛みでないことを祈りますが、そうでないのであれば、ここらで1回厄払いしておくのもいいと思っておきましょう。「抑えるのが当たり前」のクローザーとは、まことに厳しい職業です。

3/9 レンジャーズ9 - マリナーズ3 ○ 勝:ダルビッシュ(15-9) BOX

上原:先発ダルビッシュのあとを受けて2-1と1点リードの8回表に登板。1回無安打、2三振。投球数9球。オールストライク。ERA 2.17 ブログ 動画

1 ロビンソンを3球めのフォークで弱いセカンドゴロに。

2 川崎の代打に左のヒメネス。初球、ファストボールでファウル、2球め、フォークでファウルのあと、3球め、キレのあるファストボールで空振り三振!

3 やはり左のアクリーにフォーク攻め。初球は空振り。2球めは逃げるように落ちるフォークで見逃しストライク。すばらしい球。3球めはまん中にストンと落として空振り三振! 

実はダルが登板を終えたあとの7回裏、レンジャーズは1アウト二塁のチャンスを作りながら、キンズラーのバントがフライになってゲッツーといういやな流れだったのです。そんななかでの登板。1点差でしかも4連投。わたし、このときは外出していたのであとから見たのですが、リアルタイムで見ていたら心臓止まりそうです(^_^;; アクリーを三振にとったとき、ベンチで思わずガッツポーズするワシントン監督の姿がありました。そしてこのあとチームもようやく打線が爆発し、8回裏に7点とって試合を決めました。

まさか4連投があるとは思いませんでしたが、アダムズが投げられず、ネイサンも昨日で3連投という中、頼りにされた形です。4登板しめて球数は36球。球数が少ないからこそ可能だったことですし、これはまた好調のしるしでもあります。冒頭にも書いたように、ケガのことなど考える間もない緊急登板や連投で、ようやく不安が払拭されたのではないでしょうか。

4連投は、メジャーに来てからはもちろん初めて。巨人時代の2007年8月1~4日に4日連続セーブ(当時、球団史上初)というのがありましたが、ひょっとしてそのとき以来かな? 試合後、ワシントン監督はつぎのようにコメントしてます。

「コウジに力があることはわかっている。あとは打者と対戦を重ねれるだけだ。ファストボールを低めに投げられているし、スプリットが非常に効果的だね。数は多くないけど、スライダーも使いはじめた。もともとストライクを投げられる投手だ。DLから復帰してようやく打者と対戦しはじめたところだから、これから対戦を重ねるたびにますますよくなっていくだろう」(ソース:ESPN

このほか、記事では、プレーオフ進出に向けて、左打者を打ち取れる上原は大きな武器になるだろうとしています。

ちなみに今日の先発は岩隈とダルビッシュ。日本人対決で注目を集めましたが、そのへんはほかのブログで記されていると思いますので、こちらでは触れず。すみません。ダルビッシュの今日の投球に関しては、LaBlynneさんのこちらの記事に詳細に記されてますのでおすすめです!:「シーズン200K達成!ダルビッシュの歴史的な夜をスタッツで振り返る」@1000 Ballgame Ways

上原、5連投はないと思うけど、いいコンディションを保って、プレーオフ目指してがんばってほしいです。

その他の情報を:

オリオールズはA'sに惜敗。先にヤンキースがレイズに敗れたので単独首位のチャンスだったのですが、おつきあいしてしまいました。3-2の惜敗。最後は三振ゲッツーでの敗戦。前日の延長戦でブルペンが使えず、同点ではなく逆転狙いで仕掛けたようですが、残念でした。やっぱりA'sは強敵。なんとか気を取りなおしてやり返してほしいです。

◎ベテミットは手首の痛みが再発して今季終了。9月にDLから復帰したベテミットですが、試合前のバッティング練習で痛みが再発したとのこと。試合後には目を赤くしていたようです。この時期のケガはだれにとってもつらいなあ。

◎ハメルはMRIで新たなケガはないとの診断。よかった。膝の痛みをとりながら周囲の筋肉を鍛え、今季中の復帰をめざします。

さあ、明日はオリオールズブリトン。前回、NYY戦では不本意な投球だったので、すっぱり気持ちを切り替えて、自分を信じた投球をしてほしいです。Go, O's!