Koji's Classroom II

ボルチモア・オリオールズと上原浩治投手の応援ブログ。スポナビ+から引っ越してきました。

しがみつくぜ Part II :スイープ逃れて15年ぶりの勝ち越し!

はー、A'sはやはり強いです。なかなか点とれないのよね。きのうは、こちらがランナーを出すたびにダブルプレーをとられて久々の連敗。NYYに1差つけられてしまいました。今日もデーゲームでNYが先勝。勝たないわけにいかない一戦でした。

9/16 オリオールズ9 - アスレチックス5 ○ 勝:マタス(6-10) S:ジョンソン(43) BOX

先発が8月にリリーバーとして獲得したウルフ。ブルワーズではずっと先発をしていて、リリーフでもそれなりのピッチングをしていたとはいえ、不安はぬぐえず……。すると1回いきなりレディックに2ランを浴びてしまいます。

しかし、2回にすぐさまウィーターズの20号ソロで反撃すると、2回から5回まで毎回ちびちび1点ずつとるという、いやらしい(?)攻撃で逆転。ウィーターズは今日2HR。これでオリオールズはHR20本以上の打者が、ジョーンズ、デイヴィス、レノルズ、ハーディー、ウィーターズと5人になりました。ではウィーターズの2本のHRをどうぞ。

ウルフが毎回ランナーを出しながらも、どうにか初回の2点だけできりぬけると、オリオールズは5回から継投に入ります。わりと先発投手をひっぱりがちなショウォルター監督、今日は見切りが早かった。5回はトミー・ハンターが、ランナー2人出してけっこうこわいピッチング。

しかし6回、7回は、ブライアン・マタスが3人ずつで終わらせるナイスピッチング。この投球がずいぶん試合を落ちつかせてくれました。結局、ウルフが4回で降りたあと最も価値ある投球とみなされて、マタスに勝ちがつきました。

守備もマタスを救いました。とくに6回のこのマクラウスのダイビングキャッチがすばらしかった。ボールがはみ出しそうなところをぎりぎりで捕球することを、アメリカ式のかき氷になぞらえて "snow cone catch" というようです。(アイスクリームコーン・キャッチとも。)スローで見ると、ケガをしないよう手首をうまく内側に巻きこみながらころがっていて、うまいなあとうならされます。

このあとオリオールズは7回に3点、9回に2点追加。チャベスの4安打2打点が光ります。ほんとに、意外なときに意外な人が活躍するなあ。マチャドもタイムリー1本。.267、打点16。がんばっとります。

唯一の心配は、5点差の9回に出てきて2安打1四球1失点のペドロ・ストロープ。2アウトはとりましたがランナーをふたり残してジム・ジョンソンにスイッチ。ジョンソンに43個めのセーブがつきました。

ストロープは、ここ9登板、5回2/3で13安打、7四球、7失点。月別のERAが、4月 2.08 5月 0.66 6月 0.96 7月 1.64 8月 4.09 9

月 8.31 と、悪化が顕著です。本人は、ヒジが下がっていたから修正したと先日語っており、その直後の登板では結果を出しましたが、今日また不安定な投球。やはり疲労が蓄積しているんでしょうか。ショウォルター監督は「いい球もあったし、レディックとセスペデスは好調だからおさえるのは大変だ」とかばいましたが、マタスが好調なだけに、8回をだれに投げさせるかは悩みどころです。

さて、こんなわけで今日どうにか勝って、オリオールズは82勝64敗。ついに、正式に、今シーズンの勝ち越しを決めました! パチパチパチ。

といっても、選手たちは今やなんとも思っていないみたいですが(笑)。

でもいちおう、シーズンが始まる前、デュケットGMは「勝ち越しが目標」って言ってたんですよね。

前半戦、オリオールズの快進撃が続くと必ずといっていいほど「○月の勝ち越しは2005年以来」といった具合に2005年が引き合いに出されていました。そして必ず「しかし2005年は後半戦に大失速してけっきょく負け越した」と続くわけです。いやいや、それ不吉だから……。でももう、そんななさけない記録ともおさらば。正真正銘勝ち越したんだから。

今日からは対シアトル3連戦。腕の張りでしばらく先発をはずれていたティルマンが復帰する予定。ひとつも落とせない戦いが続く厳しい終盤ですが、とにかくしつこくしがみついて、いやらしさをMAXに発揮してほしいです。

Go, O's!