Koji's Classroom II

ボルチモア・オリオールズと上原浩治投手の応援ブログ。スポナビ+から引っ越してきました。

レンジャーズもポストシーズンへ。

レンジャーズもポストシーズン進出決定。上原は昨年、地区優勝決定の試合で投げているのですが、あのころにくらべるとはるかに調子がよく、今日で打者23人を連続凡退に打ち取っています。そのうち18人が三振。すばらしい。少し前の登板からふりかえります。

9/24 レンジャーズ5X - アスレチックス4 ○ 勝:ネイサン

上原、7回に登板。1回三者凡退、無失点。三振2。14球(うちストライク8球)、ERA2.08

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1 セス・スミスを5球め、高めのファストボールで空振り三振!

2 セスペデスを5球めファストボールで浅めのレフトフライ。

3 クリス・カーターを4球め、これまたかなり高めのファストボールで空振り三振! 

4連投し、1日おいてクローザーというヘビーデューティーのあと、またぽっかりと7日あいて久々の登板でした。その間、ブルペンで1日3回肩を作ってけっきょく投げなかった日もあるようで。そういうのってけっこう投手が消耗する原因になるんですよね……。それでもとにかくメジャーで投げられる喜びを胸に、上原はコツコツといい登板を積み重ねています。

間が空いたせいか、本人もブログに書いているとおり、かなりワイルドな投球。めずらしいほど球が荒れてました。でも低めにスプリット、高めにファストボールというのがかえって効果的だったのかもしれません。球にも切れがありました。

9/25 レンジャーズ2 - アスレチックス3 ● 負:ロウ

上原、2-2同点の7回に登板。1回三者凡退、2奪三振、13球(うちストライク9球)ERA2.01。

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1 ドナルドソンを5球め、ふわっとしたスプリットで空振り三振!

2 コッタラスを4球め、ストンと落ちるスプリッターで空振り三振に。

3 ペ人トンを4球め,スプリットでセカンドゴロに。

なんでも前の晩眠れなかったそうで、この日は疲労こんぱいだったもよう。でも投球には影響なく2三振。

9/27 レンジャーズ9 - アスレチックス7 ○ 勝:ハリソン S:ネイサン

上原、アダムズが3被弾で9-7と追いあげられた8回2死に緊急登板。打者1人を三振に。5球(ストライク3球)、ERA1.99。

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1 5球め、よく落ちるフォークでノリスの代打、左打ちのコッタラスを空振り三振! 

まさかの展開のなかでの緊急登板。まことに中継ぎというのは何が・起こるかわかりません。アダムズは、この2週間前、僧帽筋痛でしばらく休んでいましたが、前週に復帰。けれども本調子にはほど遠いようです。その後検査を受けて「胸郭出口症候群」と診断されたとのこと。肋骨などで神経が圧迫され、腕にしびれや痛みが生じるという症状だとのこと。オフには手術も視野に入れているそうです。レンジャーズ地元各紙は「上原がDLで2か月休んでいたのはいわば『災い転じて福』。休養十分で好調なので上原に8回をまかせられる」としていました。「オフに上原がブルージェイズとのトレードをブロックしてくれて本当によかった」とも。……でしょー? 今ごろわかったんかいの。

9/28 レンジャーズ4 - エンゼルス7 ● 負:デンプスター 

上原、3点リードされた9回表に登板。三者凡退。11球(うちストライク9球) ERA1.93。

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1 カヤスポを4球めファストボールで一塁ゴロに。上原、一塁へすばやいベースカバー。(ベースカバーで脚をいためたこともあるので、いつも少しどきっとします。)

2 ケンドリックを4球めファストボールで空振り三振! ハーフスイングをとってくれた。

3 アイバーをスプリットで三球三振!

アダムズの代わりに……と決まったかと思えば、3点差の9回に登板とか。んんん? しかもブルペンには「2点差になったらいくから」と伝えられていたので、まったく準備していなかったようで(汗)。まあ、そういうこともある……。でもそういうことがけっこう多いようにも見える。そんなテキサスのブルペンではあります。

9/30 レンジャーズ9 - エンゼルス8 ○ 勝:ホランド

上原、9-8と1点差に迫られた8回に登板。三者三振。23球(うちストライク15球) ERA1.87

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ダブルヘッダー第2試合。第1試合は4-3とリードしながら、9回に抑えのネイサンが2点取られて逆転負けというつらい試合。このままずるずるいったら、つぎのA's戦で逆王手をかけられるんじゃないか、というほど危機感を感じさせる状況でした。

そんな中始まった第2試合。先発ホランドが1回表に4失点するも、すぐに反撃開始。ここへ来てようやくバッティングの調子をとりもどしたナポリの2HRなどで、8-4と逆転します。

ホランドも立ちなおって2回から6回まで無失点。しかしこの立ち直りが交代期を遅らせて、7回、ケンドリックに3ランを浴びてしまいます。7-8。ひー。流れが完全にエンゼルスに傾いているなかでの8回の登板でした。

1 アイアネッタを8球めファストボールで見送り三振! バッター、スプリットを予想したか、まったく動けずに見送り。空振り三振も気持ちいいけど、見送りもいいものです。

2 トラウトを8球め、スプリットで空振り三振! 1点差なのでとにかく長打を避けながら細心の注意を払っての投球。敵もさるもので、低く落としたフォークも拾ってファウルにしてきます。それでも根負けせずに、またストレートを見せ球に投げ、最後はふわっとタイミングをはずすスプリットで空振りをとりました。

3 イズトゥリスを7球めすとんと落ちるスプリットで空振り三振!

 HRのないバッターとはいいながら、上原はこれまで往々にして、中心打者を抑えながら下位打線にやられることがあったので、今日は慎重に投げていることが伝わってきました。すばらしいスプリット。

1人三振にとるたびに、スタンドはとどろくような大歓声。それでも、その歓声で投げ急ぐことなく、ていねいに攻め続けたのもよかったです。最後はスタンディングオベーション。流れを自チームにひきもどした登板でした。

さあ、明日からはA's3連戦。ひとつ勝てば地区優勝決定です。

今日23球なげていますが、ブルペン事情が苦しいので、試合展開によってはお呼びがかかりそう。でもこれから10月を戦う上で、欠かせない戦力ですから、くれぐれも体を大切にしてほしいです。