Koji's Classroom II

ボルチモア・オリオールズと上原浩治投手の応援ブログ。スポナビ+から引っ越してきました。

お疲れさま&ありがとう、オリオールズ【追記あり】

すばらしい2012年シーズンでしたが、ついに終わってしまいました。

上原さんのこのツイートを見たとたん、じわっとこみあげるものがありました。

全評論家から最下位予想され、そのうちのかなりの数から「100敗もあり得る」と言われながら、ワイルドカードを勝ちとり、ワンデープレーオフでレンジャーズを破り、さらに巨大戦力のNYYを第5戦まで追いつめるなんて、誰が予想したことでしょうか。いや、誰もない。

わたしも夏ごろのどこかの時点で、「プレーオフにはまだ早い」という意味のことを書いたはずです(今、見つけられないのですが)。

でもマクラウスがレフトに入り、マニー・マチャドが昇格してサードを守るようになって、チームの格がぐっとあがりました。ディフェンスが強固になることで、本当にしぶといチームになりましたし、今プレーオフでもその姿は存分に発揮できたと思います。

ただ、打てなかった。

9月の末ごろ面白いように点が取れていましたが、毎日のようにいい投手と当たることもあり、また初体験の力みもあって、中核のメンバーのバットが沈黙してしまったのが残念でした。

今日なんか、唯一の打点がルー・フォードですから!(笑) りっぱじゃないか、ルー・フォード。ああ、あの8回の満塁の場面でもう一押しできていたらなあ(たられば)。

けれどマニー・マチャドには大舞台で輝くスター性が感じられましたし、ジム・ジョンソンが厳しい試合のあとやり返す強さを見せてくれたのも心強かった。ジョーンズもデイヴィスもウィーターズもまだ若いです。きっと今回の経験を肥やしにして、さらに大きく羽ばたいてくれるでしょう。

そしてディラン・バンディ。さすがにプレーオフロスターには入りませんでしたが、シーズン最後のぎりぎりの戦いをしているところで、ベンチ入りできたのはよかった。目指すところも、自分に足りないものも、きっと具体的に描くことができるようになったでしょう。彼が大成してくれることが、オリオールズの将来に大きくかかわってきます。やはり今日のサバシアやきのうのバーランダーのような絶対的エースがいるということが、ポストシーズンの戦いでは大きな要素ですから。

来年はボストンも立てなおしてくるでしょうし、ジェイズもだまってはいないでしょう。レイズも例年どおりてごわいままであるはず。きっとまた厳しいシーズンになるでしょうが、希望を持って応援しつづけたいと思います。

お疲れさま、そしてありがとう。できればもう一度あの沸騰するカムデンヤーズが見たかった。でもそれは来年以降のためにとっておきます。

このあと監督インタビューなどでなにか追加したいことが出てきたら、その時点で追記します。

【追記】

言葉を費やすよりも、画像のほうが雄弁に物語ることもあるので、こちらを――

◎試合後、ジョー・ジラルディに祝福と、父親を亡くしたことへのお悔やみを述べるバック・ショウォルター(Tweet)。映画のワンシーンのようで、じっと見入ってしまいます。すごい一瞬。

◎ニューヨークから飛行機とバスを乗り継いで、午前1時ごろカムデンヤーズに帰還したオリオールズ選手たちを迎える大勢のファン。MASNの映像。「レッツゴー・O's!」のかけ声、「オデー、オデオデオデー!」の替え歌(笑)。深夜なのに熱く盛りあがる人々。チェンやルー・フォードの姿も見えます。

最後、打てずに終わったO'sだけど、ざっくりと傷を残して敗退したというよりは(ああ、Nats……ホームのファンはさぞつらかっただろう)、越えるべき壁を越えきれずに終わったという負け方だったので、ファンにもこれだけのエネルギーと喜びが残っているのだと思います。

昨年、最終戦でボストンに勝ってオフに入ったとき、選手はみんなものすごく意欲的でした。今年は試合に敗れて、消耗してはいるけれど、やはりそれぞれの目標は具体的に描けているはず。でもまずはゆっくりと疲れをいやし、家族と触れ合ってほしいです。ほんとうにお疲れさまでした。

わたしも残るポストシーズンは気楽に楽しみます(笑)。