Koji's Classroom II

ボルチモア・オリオールズと上原浩治投手の応援ブログ。スポナビ+から引っ越してきました。

ポストシーズン小ネタ拾い

わわ、ジャイアンツが強いのか、リーグ・チャンピオンシップシリーズをあっさり勝ちぬいてブランクの長かったタイガース(練習試合のようなことはしていたはずなんだけど)の調子が戻らないのか、デトロイトに舞台を移してもジャイアンツ強しの流れはかわらず。これじゃあワールドシリーズが4試合で終わっちゃう。ヘルプ!

地区シリーズでもリーグ優勝決定戦でも絶好調だったバーランダーがいて、三冠王カブレラがいて、フィルダーがいて。ブルペン、とりわけクローザーがが不安だとはいえ、ヤンキース戦ではやりくりでしのいでいたし。かたやSFは、スクータロ、ペンスというunlikely heroes が活躍したけれど、エースのリンスカムはシーズンを通して不調だったし、ポージーもポストシーズンでは打ててないし、ぎりぎりまで試合して疲れてるし、やっぱりタイガースが有利なのかな、なんて漠然と考えていましたが。

数字の総和がそのまま試合結果になるわけではない。特に短期決戦ではその傾向が顕著ですね。それが野球のおもしろいところでもあり、こわいところでもあるんだなあ。そんな思いを強くするここまでのWSです。

そこで(って、ぜんぜん話の流れとつながってないけど)今回は、ツイッターやなんかで拾った小ネタをいくつかピックアップしてみました。せっかくのポストシーズン、いろんな味わい方をしなくちゃもったいない。終わってしまわないうちに―― Enjoy!

・まずはFangraphs発の小ネタから。サンドバルのTシャツを着るバーランダー

「合成写真じゃありません。正真正銘の本物」と謳っているけどほんとに? 見出しの"Sandoval owns Verlander. "というのは「サンドバルはバーランダーを得意にしている」というぐらいの意味ですが、own というのは「所有する」という意味ですから、このTシャツの "Property of Pablo Sandval"(パブロ・サンドバルの所有物)という文句はすごく意味深です(笑)。

皮肉にもタイガースが今年のWSホームアドバンテージを失うことにつながったオールスターゲームの投球でも、バーランダーはサンドバルに3点タイムリスリーベースを浴びているんですね。

それにしても「二度あることはサンドバル」の3HR。出勤だったのでリアルタイムで見られなかったのが心残りです。

・ハンター・ペンスの「奇跡の三度打ちバット」あやまって売りに出され、あわてて回収。

あのNLCSを勝ちに導いたバット、なんと試合後に「使用済みバット」として400ドルで売りに出されてしまったのだとか。

でもさいわい、買い手はシーズンチケットホルダーで、こころよく返却に応じてくれたそうです。払い戻しを受けたうえ、WS1、2戦にご招待――。ラッキーですな。

でもバットの行方がすんなりつきとめられたのにはもうひとつ理由がありました。

それは、ハンター・ペンスが、バットに名前を書きこんでいたこと。

自分の名前じゃありません。ペンスは、使用するバット1本1本にひらめきで名前をつけ、それをグリップエンドに書きこむのだそうです。へんなやつ!(笑) やっぱりおもしろいなあ、ハンター・ペンス。

ちなみにあの奇跡のバットの名前は"Fryer"(フライヤー)。記事へのリンクを貼っておきます。下のほうにスクロールすると、Fryerの写真が見られます。

・ボウチー監督、オールスターゲームでペンスを見初める。

2011年のオールスターでペンスの熱いパーソナリティに触れたボウチー監督がGMに直訴。今季トレードデッドラインでの獲得につながったのだそうな(記事)。今日はヒット2本で勝利に貢献したペンスですが、ポストシーズン全体を通してみれば、やはりディビジョンシリーズで2連敗したあと、チームミーティングでペンスが熱い檄を飛ばした(英語だとよく pep talk という表現が使われます)のが、流れを変えたと言われています。ボウチー監督の目は確かだったんですね。

・ブランドン・クロフォード、ちっちゃいときからジャイアンツファン。

今日、2点めをポテンヒットでたたきだし、また守備でもカブレラの鋭い当たりを止めて活躍したクロフォード。そのクロフォードの幼いころの写真がこちらに。1992年、ジャイアンツのSFからの移転が取り沙汰されたころのSFクロニクルの写真だそうです。「移転反対!」のボードと一緒に映っているちっちゃな男の子がブランドン・クロフォードくん。1987年生まれだそうですから、このときおそらく5歳。きゃわいい。でもたしかに面影があります。この男の子が20年後、ジャイアンツの一員としてWSで戦うことになろうとは、このとき誰が想像したでしょうか。すごいですね。

・元SFジャイアンツ戦士ジョン・ボウカー日本シリーズでまさかの(?)5打点。

ボウカーって、SFでドラフトされたんですねー。その後ハビエル・ロペスとのトレードでパイレーツへ。そこからさらにフィリーズへトレードされ、今年はじめにリリース。そのあと巨人に入団しています。トレード相手のロペスは、WSではまだ投げていませんが、地区シリーズ、リーグ優勝決定戦ではそれぞれ1試合ずつ登板しています。ふしぎな因縁と言えば言えなくもない、かな?

さて。明日は第4戦。どちらかに肩入れしているわけではないのですが、明日で終わってしまったらあまりにさびしいなあ。でもSFはケインなんですよね。うう、終わってしまいそう(^_^;;

ついでにいうと、日本シリーズも、阿部の覚醒により(っていうか、CSはずっと足が痛かったらしいですね)巨人打線が本来の威力を取り戻していますな。日ハムにも少しがんばってもらって、今年の野球シーズンをもう少し長引かせてもらいたいです!