Koji's Classroom II

ボルチモア・オリオールズと上原浩治投手の応援ブログ。スポナビ+から引っ越してきました。

オリオールズ開幕ロスター2013

長いスプリングトレーニングもついに終了してキャンプ打ちあげです。

オリオールズは、今日メッツとオープン戦最終戦をおこなって7対1で勝利。ミゲル・ゴンザレスが5回1安打1失点と好投したほか、マタス、オデイ、ジム・ジョンソンなどブルペンの主要メンバーも無安打無失点投球で気持ちよくキャンプをしめくくりました。

打つ方でもマクラウスの4号、5号HR、クリス・デイヴィスの3号、スティーブ・ピアスの7号(!)など、心強い打ちあげになったかなと思います。

招待選手多数で始まったキャンプゆえに、とくに内外野のサブをめぐって激しい競争がくりひろげられましたが、前のエントリにも記したように3/25日のオープン戦でベテミットが膝を痛めたことで、内外野どこでもこなせるライアン・フラーティーがロスター入り。残った最後の1枠を、今日、やはり内外野をこなせるスティーブ・ピアスがつかみとりました。

現時点での開幕ロースターを記しておきます。()内の数字は4月1日時点での年齢。

【投手】

◎先発

1 ジェイソン・ハメル 右 (30)

2 チェン・ウェイン 左 (27)

3 ミゲル・ゴンザレス 右 (28)

4 ジェイク・アリエッタ 右 (27)

(5 クリス・ティルマン 右 (24))

※クリス・ティルマンは15日DLで4月6日に復帰予定。

ハメル、チェン、ゴンザレス、ティルマンまではケガがなければ確定と、早くからいわれていました。残り1枠をアリエッタ、ブリトン、マタス、スティーブ・ジョンソンが激しく争う形でしたが、アリエッタがオープン戦の登板を手堅くまとめてローテをつかみとりました。ただ、昨年も5回ぐらいまではいい投球をしながら、突然崩れることが多かったので、その面で進歩を見せられるかどうかがローテ生き残りの鍵だと思います。

ティルマンは3月上旬に背筋の痛みを訴えてスロー調整になっていましたが、すでに実戦投球も開始。DLは、ロスター枠をひとつ余分に確保するための手続きという側面が大きく、4月6日に復帰するときに誰を入れ替えで落とすのか、あるいはそれまでにトレードが行われるのか注目されます。アヤラのトレードを画策しているという情報も流れましたがどうか。

ブルペン

1 ルイス・アヤラ 右 (35)

2 トミー・ハンター 右 (26)

3 ブライアン・マタス 左 (26)

4 T.J.マクファーランド 左 (23)

5 トロイ・パットン 左 (27)

6 ペドロ・ストロープ 右 (27)

7 ダレン・オデイ 右 (30)

8 ジム・ジョンソン 右 (29)

こちらはルール5のマクファーランドが開幕メジャーを果たしたのが大きな話題。スピードはさほどではなく、フォームもちょっとぐちゃぐちゃしていて、一見しただけではよさがわかりにくいんですけど、とにかくゴロを量産して打ち取っていくタイプで、他球団スカウトからも高評価を受けているようです(MASN)。このまま結果を出してオリオールズに居続けることはできるでしょうか。

また、ブライアン・マタスに関しては、開幕はブルペンスタートながら、先発との入れ替えもあるとしています。(ショウォルター監督の言いまわしが微妙なんで、ティルマンと入れ替えになりゃしないかとちょっぴりびくびくしているんですが。マタス、STではずっと好調だったので、できればずっと上に置いて投げさせてほしいです。)

◎ DL(15日)

・スティーブ・ジョンソン (25)(右脇腹)

和田毅 (32)(左ヒジ)

・クリス・ティルマン(上記参照)

和田は、正式な手続きはまだのようですが、60日DLに登録される見こみ。出場は6月初めからか? 順調な調整が続いているようなので、楽しみです。ジョンソンは3月下旬に背筋痛を訴え、しばらく時間がかかりそう。【追記】正式に登録されました。とりあえずは15日DLです。おそらくのちに40日あたりに移すものと思われます。

このほか3Aにはザック・ブリトンや、キャンプ終盤に調子をあげてきたジェア・ジャージェンスなどがいて昇格をねらいます。トップ・プロスペクトのバンディ、ゴーズマンは2Aのローテで開幕。

【捕手】

1 マット・ウィーターズ 右左 (26)

2 テイラー・ティーガーデン 右(29)

ここはもう、とにかくケガなくと願うだけ。オープン戦好調のウィーターズ、シーズンでもお願い。3Aのリザーブには、WBCのメキシコvsカナダ戦で大乱闘のきっかけとなるバントをしたクリス・ロビンソンがいます。

【追記】せっかくロビンソンの名前が出たので、WBCの乱闘動画にリンクをはっておきましよう。ゲッツーくずしで二塁に強烈なスライディングをしてるのも、バックホームでふっとばされてるのも、セフティーバントをしたのもみんなクリス・ロビンソンです(笑)。

内野手

1 クリス・デイヴィス 左 (26)

2 ブライアン・ロバーツ 右 (35)

3 マニー・マチャド 右 (20)

4 JJハーディー 右 (30)

5 ライアン・フラーティー 左 (26)

6 アレクシ・カシーヤ 右左 (28)

◎DL(15日) 

・ウィルソン・ベテミット

ロバーツは、どうやら開幕当初は9番を打つことになりそう。昨年ほとんどプレーしていないので、「まずは慣らすため」とショウォルター監督は説明しています。デイヴィスはSTを通して打撃好調を維持していました。一塁守備でもいいスタートを切ってほしいです。マチャドはさらなる経験を積む年。STではちょいちょいエラーもあったけど、失敗をおそれずに突っ込んでってほしい。ハーディーは終盤に調子をあげてきたところ。いい形のままシーズンに突入できるか。

【外野手】

1 ニック・マーケイキス 左 (29)

2 アダム・ジョーンズ 右 (27)

3 ネイト・マクラウス 左 (31)

4 ノーラン・ライモルド 右 (29)

5 スティーブ・ピアス 右 (29)

ロスター最後の1枠をめぐるピアスとコナー・ジャクソンの争いはまことにし烈なものがありました。きのうの段階でジャクソンは、「巨人同士の一騎打ちみたいだ。(もう一度記事を見直したら「ヘビー級の決戦みたいだ」っていってました。すみません。)あとは待つしかないが、精神安定剤がほしいくらい」と悲愴なコメントをしてたんだけど大丈夫かな? ただ、昨年も通算50人以上の選手がメジャー昇格を果たしたオリオールズなので、チャンスは必ずめぐってくると思います。今はきっとがっかりしてるだろうけど、また気持ちを切り替えて虎視眈々と昇格をねらってほしいです。アンディーノとのトレードできたロビンソンや、おなじみのルー・フォードなどもいい働きをしながら3A待機。厳しい世界だなあと思いますが、爪をといで待っててください。【追記:フォードは2Aに配属されました。まあ、だからといってチャンスがないわけじゃないです。】

さあ、オリオールズは4月2日、タンパに乗りこんでのレイズ戦からスタート。開幕はジェイソン・ハメル対デイヴィッド・プライスということになります。つい先日のオープン戦で、プライスをまるっっきり打てなかったのよね(^_^;;今年も苦労するのかあ。でも相手も人間。粘ればなにかいいこともあるさ。今年も、あきらめない戦いを応援したいと思います。

最後に、開幕をひかえたショウォルター監督の名言をひとつ。

"There's no need to try and predict anything," Orioles manager Buck Showalter said the other day. "All our curiosity will be satisfied."

(予想なんて必要ない。やってみれば、わかるんだから。)(ソース:MLB.com)

うん。予想ですめば試合はいらない。やってみるからこそ、毎日とてつもないドラマが生まれるのです。

また一喜一憂の日々がはじまりますね!