オリオールズ開幕シリーズ
シーズン開幕ですね\(^o^)/ きのうは4時に目ざましをかけたはずなのに、起きたらもう7回で逆転したあとでした。ハッピーな気持ちのままレンジャース戦をつけていたら、だんだんたいへんなことになり、9回2死で「あーっ!」と天をあおいでいるうちに甲子園の決勝が始まって、安楽くんが心配だわ、わが埼玉の浦学がめずらしくも強いわでまたひとしきりざわざわし、夜は夜で「仕事するから」といいながら横目でプロ野球も見ていた……(仕事もしましたよ。うん。)。いやあ、毎年のことながら時間のやりくりはたいへんです。
今年も、書けるときにボチボチ書くというスタイルになりますが、気長に続けていきたいと思います。
さて、レイズとの開幕シリーズはここまで1勝1敗。どちらも激しい戦いで、勝っても負けても今年はこんな感じなんだなと思わされました。
4/2 オリオールズ7 - レイズ4 ○ BOX
オリオールズは初回、レイズ先発プライスからマット・ウィーターズのHRで2点先制。聞き間違いでなければ、オリオールズがプライスから放った初めてのHRていってたような気がします。その後もランナーは出るものの追加点がとれず。このあたりはさすがプライス。
ただ、3回にウィーターズが13球粘ったように、打線が根気よく攻めて6回までに100球を投げさせ、交代に追いこみます。
O's先発ハメルは、6回3失点。いちおうQSですが本人は「今日は全体的に悪かった」とみずからのピッチングをばっさり切りすててました。こんなもんじゃない、という気持ちが強かったのでしょう。制球が思ったとおりではなかったようで、オリオールズがチャンスをのがしつづけた末、6回に逆転を許してしまいました。
しかしO'sは7回に、レイズ、リリーフのマギーからアダム・ジョーンズのツーベースとクリス・デイヴィスの特大3ランで一挙5点。ウィーターズの敬遠が裏目に出た形ですが、それは結果論というものでしょう。非常に力強い攻撃でした。
最後はジム・ジョンソンが締めて今季最初のセーブをあげています。
4/3 オリオールズ7 - レイズ8 ● BOX
今日も今日とてクリス・デイヴィスが、レイズ先発のニーマンから初回に3ランを放って先制。6回にもまたまたデイヴィスのタイムリーで1点追加し、4-0とリードします。
先発はチェン・ウェイン。STではあまり回数を投げてないし、調子もそれほどよかったわけではないのでどうかなと思いましたが、さすがはチェン。しっかり開幕に合わせてきました。最初は制球が不安定だったようですが、回を追うごとによくなって、5回2/3、7安打、無四球、4三振、2失点。試合中にリック・アデアピッチングコーチからアドバイスを受けて小さな修正をほどこしたらリズムよく投げられるようになったそう。3回までは先頭ランナーを出しながら3つのダブルプレーでしのぎ、4回、5回は三振をとりながら力強く投げた、という感じの投球でした。
ただ、今日は監督も85~90球と考えていたそうで、6回になって球が少し浮き始めたところで交代。後続のルイス・アヤラがダンカンに3ランを打たれて、勝ち投手の権利が消えてしまいました。残念だったけど、今後に期待を抱かせる投球ではあったと思います。つぎは6回、あるいは7回まで投げてくれるとうれしいな。
このあと試合はノーガードの打ち合いに。ドミニカのセットアッパーとして無敵だったペドロ・ストロープが3点を許せば、同じくドミニカの守護神だったロドニーも1点をとられてふたたび同点に。でも最後はイニングまたぎのトミー・ハンターがジョイスにWalk-off HRを打たれて試合終了。希望も課題も見えた試合でした。
まず明るい要素から。
打線は好調。とくに昨年ほとんど出場できなかったロバーツやライモルドがいい働きをしています。今日、9回にロドニーから1点をもぎとったのは、ライモルドの粘りの四球と、ロバーツの2ベース、そして一塁から長駆ホームインしたライモルドの激走でした。
さらにSTでほとんど打っていなかったアダム・ジョーンズが好スタートを切り、核として期待されたウィーターズ、クリス・デイヴィスも好調。
なかでも昨日今日で目立つのは、2アウトからチャンスをつくって得点する場面と、2ストライクをとられてからファウルで粘ってヒットを打つ場面。パワーはあっても粘っこさに欠けていたオリオールズ打線にこういう資質が加われば鬼に金棒ですよ。
あと、ブライアン・ロバーツが9番にいる打線というのは、ほんとに切れ目がなくていいです。
反面、評論家諸氏も指摘するように、ブルペンが昨年と同じようにカンペキな成績を残すのは難しいかもしれません。今日でいえばアヤラはかなりあやしかった。
もっとも、それをいったら昨日はレイズのマギーだって打たれたわけで、1試合だけで決めるわけにはいきませんが。幸いオデイはまずまずだったし、今日HRを許したトミー・ハンターも、1イニングめは力強い投球でした。イニングまたぎの心構えができていなかったのかもしれません。これから数週間は、ベンチも選手もあれこれ試行錯誤しながら2013年版ブルペンのベストな形を見つけていくことになるでしょう。
さいごにもうひとつ。昨日はオリオールズのとった極端なシフトがぴたりとはまりました。
右にひっぱるケリー・ジョンソンとマット・ジョイスに対して、なんとサードのマチャドを浅いライトというか深い一二塁間というか、とにかくそういうポジションに配するという大胆なシフトです。ジョンソンは思いきりひっぱってライト前ヒット、と思いきやボールはマチャドがさばいて一塁送球。スコアブックでは「5-3」と処理されるんでしょうけど、欄外に注が必要ですよね(笑)。
ところが今日はそのシフトが裏目に。
7回1アウト、まずジョイスが三塁前にバント。ハーディーは対処できず、ストロープがとりにいったもののヒットに。続くジョンソンはピッチャー横へのゆるいゴロ。ふだんなら楽にショートゴロのところ、ショートにだれもいない!
小さくてわかりにくいけど、フィールドの右側にごちゃごちゃ人がいて、左側ががらあきなのはおわかりいただけますよね。唯一、サードのそばにいるのがハーディ。本来サードであるマチャドは一塁ランナーの向こうに(汗)。けっきょくこの回、この2本のヒットを足がかりに3点とられてしまい、9回に追いついたものの勝ち越せずにおわりました。
うん……さすがにこれは無理があるんじゃないのかな……強打者にスイングさせないで、バントですむなら御の字って監督は言ってたけど、最後にサヨナラ打を打ったのもジョイスで、シフトの上を飛びこえてHR打たれちゃったし。
おもしろいんだけどね。
ちょっと策におぼれた感が……。
でも、なんていうんでしょう、この「あくまでもチャレンジャーなんだ」っていう感じはいやじゃないんですよ。最後まで勝負を捨てずにまた追いついたし。ただ戦術もメンツも、これからまだアジャストメントは必要かなと思ったこの2戦でした。
明日はラバーマッチ(勝ち越しのかかる3戦目)。
勝ちてぇ~!
先発は、ミゲル・ゴンザレス。今季もいい投球を見せてほしいです。
Go, O's! (久々に出た。)