Koji's Classroom II

ボルチモア・オリオールズと上原浩治投手の応援ブログ。スポナビ+から引っ越してきました。

上原、ボストンのハートをわしづかみ

レッドソックスでの登板パターンが読めなくて、今回も上原の登板、リアルタイム観戦を逃しました(>_<) 

6回、ね。うん、つぎは気をつける。

4/5 BOS 6 - TOR 4 BOX

上原、4-3と1点リードの6回無死、先発のドゥブロント二塁打を打たれたところで登板。無安打、無四球、無失点、三振2。しめて9球。昨年からレギュラーシーズン16試合連続無失点。

(ドゥブロントに交代を告げに出てきたファレル監督へのブーイングがすごかった(^_^;; 試合前のメンバー交換から始まって、姿が見えるたびにブーイング。昨年、一昨年とブルージェイズの監督をしていて、契約が切れる前にBOSから請われてトレードの形で移籍したのでしょうがないんですけどね。そういえば、昨年のキャンプ前には、上原がトロントにトレードされそうになったこともありましたっけ。ファレル監督にしてみれば、あのとき逃した上原をボストンでゲットしたことになるんですね。)

1 ラジャイ・デイヴィスを4球め、インコースのファストボールで空振り三振! 初球、3球めとバントがファウルになったあと、厳しいコースに投げた。

2 ラスムスを1ボール2ストライクからの4球め、スプリットで空振り三振! みごとにタイミングをはずしました。

3 代打リンドを初球、外のスプリットでセンターフライ。初球から思いきり振ってくるリンドはやはりこわさがあります。本人もブログに記しているように、シュート気味に落ちるフォークでバットの先だったのでよかった。

ブログ 動画:mlb.com(デイヴィスの三振のみ)、mlb.jp(3人分だけど海外では視聴できません)

MLBTVでトロント側の放送を見てみると、上原の昨年の成績を紹介しながら「数字があんまり小さくて、虫眼鏡がいりますねえ」とまずはジョーク混じりに賞賛。そのあとも「上原はさまざまな球種をあやつります。ファストボール、カッター、スプリット、カーブ、スライダー。その上コントロールがすばらしい。メジャー最高のリリーバーのひとりです」と激賞。……あれ、そんなに球種あったっけ? そういえばこの放送局、去年も同じようなことを言っていた気がします。もしかしてトロントでは、上原は七色の球を持つ男と認識されてるんでしょうか? もしそう思ってくれてるなら、そのままにしておいたほうがよさそうですね(^-^)

いっぽうボストン側の放送局NESNでは、イニング終了後のCM明け(7回の初め)に、上原がベンチにひきあげてバチバチハイタッチをする様子をリプレイでたっぷり流してくれました。そして"That's what you call enthusiasm right there."(「これぞまさに“熱さ”ですね!」)とコメント。テキサスに移籍した直後にもこのバチバチハイタッチがかなり注目されてましたが、ボストンでも同様。とくにBOSは昨年ベンチが相当暗かったというもっぱらの噂だったので、新鮮に感じるんだろうなあ。

そんなことも相まって、昨日、今日とだいぶフィーチャー記事が出ましたので、かんたんに紹介しておきます。

◎オフィシャルサイト

オフに獲得したときにはあまり大きな話題にならなかったが、上原は2登板わずか14球で6人を打ち取っている。ファレル監督もつぎのようにコメント:

「1イニング限定で使うつもりだ。投球数は最小限だから、毎度彼の名前を呼びたくなるがね。彼は闘志満々だよ。投げ終わってベンチに帰ってくるときのあのエネルギーを見ればよくわかるだろう。

幸いブルペンは厚みがあるから、負担はコウジを含めたみんなで分担できる。去年は何度か連投もあったようだが、そこは慎重にやりたい。長いことすばらしい活躍をしてきた投手だが、肉体的な面はこちらでも気をつけたい」

連投(back to back)どころか、去年は4連投ありましたからねー。あれはびっくりだったな。まさか今日は投げないだろうと思うたびに「え、今日も投げてんの?」と。ファレル監督は投手コーチ出身だけに、上原にかぎらずリリーバーの3連投は避けたいと話しています。もしそれが実現できたら、なかなか手ごわいブルペンになりそう。ぶるぶるぶる。

Rant Sports :上原はレッドソックスの大きな武器

(大意)

上原のような優秀なリリーバーを6回に回せるのはレッドソックスにとって大きな強みだ。上原の獲得は、当時はさほど大きな話題にはならなかったが、4月に入ってみるとすばらしい動きだったことがわかる。(でしょー? 気づくの遅いよ?) 

メジャーでの5年間、上原はオリオールズでもレンジャーズでも非常にいい成績を残している。それはとりもなおさずAL東でも、優勝争いでも通用するということだ。百戦錬磨ということでもある。また田澤純一にとってすばらしい相談相手にもなるだろう。

上原の優秀さは数字を見れば明らかだ。通算防御率は2.86。1イニングに1個以上の三振をとり、WHIPは0.91。四球を出さないから、ダメージは最小限。また右打者 (.205)も左打者 (.213)も同様に押さえるので、監督が使いやすい。上原は今季、レッドソックスにおおいに貢献するだろう。

◎Empyreal Enviorns

こちらはファンサイトだと思いますが、ちょっとおもしろい記述があったのでご紹介。

「コウジウエハラの名字は「上の野原」という意味だ。そして「浩治」の「浩」は「心が広い、度量が大きい」ということ。「治」には「治す」という意味があるらしい。でも「元気はつらつ」という意味もあるんじゃないか。なにしろ相手をおさえてベンチにもどってくるときのいきおいたるや、ハンパない。喜びを爆発させるそのようすは、同じ日本人選手でも、もの静かだったヒデキ・オカジマとは好対照だし、アメリカ生まれのリリーフ陣よりもエネルギッシュなほど。もしかすると、ウエハラは、投手版ダスティン・ペドロイアなのかもしれない」

ちょうどオリオールズでは、トレード相手だったクリス・デイヴィスが大活躍中。そこでデイヴィスの名前を出してインタビューした記者もいたようです。

◎WEEI

2011年7月30日にトレードされた両者(上原⇔クリス・デイヴィス+トミー・ハンター)。今季のデイヴィスの活躍ぶりをどう思うかと問われて上原は「刺激になります」と答えた(“The season he’s having so far has been an inspiration for me,” )トレードされるまでデイヴィスの名は聞いたことがなかったという上原だが、それ以降気にとめるようになった。デイヴィスとの対戦成績はここまで4打数2安打。昨年のプレーオフでは三振にしとめた。

上原自身、今季はわずか14球で対戦した6人全員をしりぞけ、デイヴィスに負けない働きを見せている」

考えてみるとまだ2試合しか投げてないんですけど、やっぱりなにか見る人のハートをぎゅっとつかむものがあるんですよね。このほかにもツイッターで、「コウジは見ていて楽しい」とつぶやいてる現地のファンがいたりして、こちらまでうれしくなります。

明日のトロント戦が終わると、ボストンに帰ってホーム開幕戦。

相手は……そう、ボルチモア・オリオールズ! ひゃ~(^_^;;

えーと、何試合対戦があるんでしたっけ。少なくとも13やそこらはあったはず。テキサスのときは6試合やりすごせばよかったんですけど。でもまあ、去年のプレーオフでも葛藤を味わったことですし、なんかだんだん耐性がついてきたような(ほんとか?)

ここはコウジさんがんばれ、オリオールズがんばれ、とシンプルに応援しようと思います。

昨年からの連続無失点(おまけにオープン戦も無失点)ですばらしいスタートを切ったことですし、とにかくケガなくいいシーズンを送ってほしいです。

【追記】通算アクセス1501266となって150万を超えました。みなさまありがとうございますm(_ _ )m

【追記2】前回のダルの登板や、岩隈、黒田が気になる方は、ぜひ前エントリのコメント欄もごらんになってみてください。

【追記3】『上原浩治のTrust Pitch』が更新されました。ボストンでとても快適に過ごしていることがうかがえます。TEXでは2011年は「転校生」ってずっと口にしていましたし、2012年は冬じゅうずっとトレード話にさらされていましたからね。集団への帰属感を大切にする日本人にとって、それはやはりつらいことだったろうと思います。