Koji's Classroom II

ボルチモア・オリオールズと上原浩治投手の応援ブログ。スポナビ+から引っ越してきました。

上原vsジョーンズは1勝1敗。O's、BOSOXに勝ち越し

きのうは(コメント欄でもご指摘いただいたとおり)わたしにとっては最高の試合でした(が、リアルタイムでは見られず)。そして今日は、思わず「ぐああぁぁ」と叫びたくなる悩ましい試合 (- -;; これからもこういうのたくさんあるんだろうなああ。

4/10 オリオールズ8 - BOS5 ○ BOX

アリエッタが例によっていいイニングと悪いイニングをくりかえしながら5回を消化。どうにか3-3のまま試合成立にこぎつけたところでどしゃぶりになりました。サスペンデッド・ゲーム(翌日に続行)の話も出たようですが45分後ぐらいに再開。

再開後最初にマウンドにあがったのは、中4日の上原でした。連続無失点を17試合にのばす圧巻の投球で、1イニングを無安打、無四球、無失点。三振1。防御率0.00。

1 アダム・ジョーンズを4球め、ファストボールで空振り三振! 

2 クリス・ディヴィスを4球め、スプリットで弱い投ゴロ。直球でガンガン攻めたあとのスプリットが実に効果的でした。

3 マット・ウィーターズを4球め、ファストボールでSSフライ。

ブログ 動画mlbjp 

このあと7回には田澤も登板。ハーディをレフトフライにとったあと、フラーティー、ライモルドのふたりを空振り三振にしとめる完ぺきなピッチングを披露します。(動画)

いっぽうオリオールズはトミー・ハンターがナヴァとサルティにHRを打たれて2点リードを許し、BOSのブルペンに抑え込まれたこともあって敗色濃厚に。

ところが9回、クローザーのハンラハンから先頭のクリス・デイヴィスが、2日間の沈黙を破ってセンター最深部へドカンとソロHR。1点差に追いあげます。オリオールズは、この前の試合で、敗れたとはいえジョーンズがハンラハンからHRを打って、多少なりともいやなイメージを植えつけておいたのが功を奏したか?

しかしこのあとツーアウトになり、打席には開幕から16打席ノーヒットのライアン・フラーティー。またしても敗色濃厚。しかし2-2からの5球めを、フラーティーはしぶくレフト前にころがして、ぎりぎり踏みとどまります。よくつないだなー。

するとこのあとハンラハンが制球を乱し、ライモルドとマクラウスが歩いて満塁に。打席にはマチャド。じつはマチャドもこの打席まで十数打席1安打というミニスランプに陥っていたのですが、その初球、ハンラハンが変化球をホームの手前にたたきつけてしまいワイルドピッチ。三塁ランナーがホームインして同点に! これでマチャドはずいぶん楽になったのではないでしょうか。つづく2球め、高めのファストボールを振り抜くと、打球はグリーンモンスターを越える勝ち越しの3ランHR! いやー、やっぱりこの人なにか持ってるわ! それにどうです、細身だけど軸がぶれないこのバッティングフォーム。まだまだいろんな意味で大きくなりそうです。

それにしても試合後のBOSの監督、コーチ、メディアが「1試合ぐらい失敗してもクローザーはハンラハンに決まっている」と擁護しながらも、そろって「ナリーグとちがって(ハンラハンはパイレーツから移籍)アリーグ東では1番から9番まで危険なバッターがならんでいるから、多少の慣れが必要」という意味のコメントをしてるのが気になったなー。なんかちょっと上から目線じゃね? まあ、事実なのかもしれませんが(投手が打席に立たないし)、自分がいわれたらカチンときそうな(^_^;; だってWSはこのところナリーグが勝ってるしさ。

4/11 オリオールズ4 - BOS3 ○ BOX

じりじりとした一進一退の攻防。ひきしまった好ゲームでした。

先発のティルマンは、4回もたなかった前回に比べるとはるかに落ちついた投球で、5回1/3を2失点。ただ、粘られて3-2にもちこまれる場面も多く(これはボストンの打者の力でもあるけれど)、6回に満たない時点で100球に達してしまいました。けっきょくランナーを2人残して降板。しかしバトンを受けたブライアン・マタスが、続くサルタラマッキアとドルーを三振に切ってとってみごとに火消し。とくにサルティは3-0から立てなおしての三振だったのでおみごとでした。

今日は、そのあとのストロープ→オデイ→ジム・ジョンソンのリレーがかんぺき。試合を重ねて少しずつブルペンが勘を取り戻してきたかな?

そして山場は7回に訪れました。6回からリリーフしていたモーテンセンが2死をとったあと、マニー・マチャドがヒット。するとBOSは左のマーケイキス用にアンドリュー・ミラーにスイッチしますが、四球で一、二塁。するとここで今度は上原にスイッチ。こ、ここですか(>_<) あいかわらずキビシイ場面でくるのね。ふうう。

昨日と同じジョーンズからの打順。その初球、落ちきらなかった初球をジョーンズがひっぱたいてツーベース。マチャドが生還して4-3。ぐああぁぁ。悩ましすぎるぅぅ。

昨日ハンラハンが打たれただけに、ここは抑えておきたかったところ。もったいない。けどしょうがない。昨日はランナーがいなかったので、ファストボールでがんがん勝負に行ってましたが、今日はむずかしい局面だし、初球からふってくることを見越してのフォーク。それがちょっと甘く入ってしまいました。

ただ、今年のアダム・ジョーンズは、こういう場面で去年のポストシーズンのように力んで大振りすることが少ないです。2ストライクまでぶんぶん振っても最後に修正してきっちりヒットを打ったり。だから、昨年までのジョーンズとはちょっと違う部分が打たせたタイムリーだったのかもしれません。

このあとデイヴィスは敬遠で満塁になりますが(ちなみに四球も今季初)、ウィーターズはきっちりレフトフライにしとめてダメージは最小限で収めました。ここらへんはさすがです。ブログのリンクも貼っておきます。

しかし、先ほども記したようにそのあとをオリオールズがきっちりしめて、けっきょく4-3で終了。オリオールズにとって、フェンウェイでは最近15試合でオリオールズの11勝め、両軍の対戦では最近30試合で21勝めとなりました。2009年に年間通してBOSに3勝しかできなかったことを思うと「わあ」と思いますが、今年もまだたくさん対戦がありますので、感慨にふけっているひまはありませんね。

なお、クリス・ディヴィスは今日もHRを打って第6号。19打点です。すごすぎる。

その他の情報を。

◎クリス・ディカーソンが昇格。ルイス・アヤラをブレーブスへトレード。

ベテミットとロバーツのケガにともなって、内外野、DHとさまざまなポジションをこなせるクリス・ディカーソンが3Aから昇格しました。ディカーソンはオフにFAとしてマイナー契約。キャンプでは堅実な成績を残したものの、ピアスやキャンズラー、ジャクソンなど競争相手が多くて生き残れず。でも「必ずチャンスはあるから」とショウォルター監督に言われたとおり、昇格第1号になりました。残された競争相手たちはくやしいでしょうが、ほんとにチャンスがあるんだということを目の当たりにして励みにもなるはずです。

ちなみにお呼びがかかった4月10日はディカーソンの誕生日。3Aの試合で打席に入ったとたん、「監督がやたら手をふりまわしているのを見て、サインでも出してるのかと思った」そうですが、サインではなく、打席から呼び戻そうとしていたのでした。

で、ディカーソンを40人ロスターに加え、25人ロスターを空けるために、リリーバーのルイス・アヤラをブレーブスへトレードしました。トレード相手はマイナーの投手クリス・ジョーンズ。これによってベンチ入り野手がひとり増えて4人に。逆にブルペンはひとりへって7人になりました。

ジャーニーマンのアヤラは、昨年FAでオリオールズと契約して、よく投げました。それだけでなく、ブルペンで帽子でHRキャッチ(1)(2)をしたり、味方のHRをみんなで祝ったり、スタンドのかわいいおねえちゃんをナンパしたり(A-ロッドがやって問題になったけど、実はアヤラもやってた)とにかくムードメーカー。「こんなに仲のいいブルペンは初めて」とたびたび口にし、オリオールズのことをとても気に入っていました。どこを見てもなぜかアヤラのコメントが載ってなくて、ショックなんちゃうかなあと思っているのですが、まあどこにいっても大丈夫そうなアヤラなので、きっとまた好調ブレーブスブルペンでも大いに貢献することでしょう。がんばってほしいです。

◎4/12の試合前に、ブルージェイズからDFAされていた右腕リリーバー、アレックス・バーネット(25)をウェーバーでクレーム。3Aに配置。40人ロースターを空けるためウィルソン・ベテミットを60日DLへ。アヤラを放出したため、右のリリーバーの層を保つための措置で、またアヤラとちがってオプションがある(メジャーにあげたあとまた3Aに降格させられる)のが利点だそうです。