Koji's Classroom II

ボルチモア・オリオールズと上原浩治投手の応援ブログ。スポナビ+から引っ越してきました。

オールスターとか、9回2アウトとか、かんたんに喜んではいけないこととか。

ああっ、もう、野球って!

いや、勝負事はすべてそうなんですね。

勝つと思うな、思えば負けよ……行く川の流れは絶えずして、しかも元の水にあらず……おごれる者は久しからず……。

べつにおごったわけじゃあないけれど、O'sはカムデンヤーズでNYYをスイープして喜んだのもつかのま、ヤンスタできっちりやりかえされて、今や逆スイープの危機。ジム・ジョンソンはまたセーブ失敗するし、連日の1点差負けだしで、4位転落のせとぎわです……まあ、まだ順位を気にする時期でもないのですが。みんなくっついてますからね。

でもやっぱり、喜びすぎちゃいけないってことですね~。

長いシーズンだから、一喜一憂しなくちゃおもしろくないんだけど、途中でへんな達成感を得るのはいかん、と思いしらされました。あのNYY戦3連勝のあと、打線も落ち気味だし、良化しつつあった先発陣もまた不安定に。ふんばりどころです。

……ていうか、ショウォルター監督、どうです、ここらでクローザー、トミー・ハンターを試してみちゃあ。もちろん誰を立ててもそれなりに苦労するとは思うのですが、ジム・ジョンソンにちょっと制球を取り戻す時間を与えてはどうかと思うのですが。

でも、ショウォルター監督のジム・ジョンソンへの信頼は絶大で、当分、交代はなさそうです。

一方の上原。昨日スナイダーとの交流を紹介したら、そのスナイダーのタイムリーエラーで9回に追いつかれるというとんでもない展開に。ここ、death blog やったんか?(>_<)

今日、わたしは法事で1日出かけていたので、今しがた今日(現地7/6)のLAA-BOSの9回裏を見たのですが、まったくもって信じられない展開ですよ、これ。

そもそも7回裏にリリーバーのアンドルー・ミラーが脚を痛めて交代したところから雲行きがあやしくなります。それでも8回はベイリーがきっちりおさえ、7-3と4点差で9回に突入。

9回はウィルソンが2アウト一塁までこぎつけますが、そこからヒット、死球で満塁に。死球って、なんかへんなムードを生みますよね……。

ここで、上原投入。ここ5試合で4度めの登板です。とうぜん今日は温存する予定だったはず。軽くキャッチボールはしていましたが、準備の足りないまま登板せざるを得なかったんじゃないでしょうか?

しかもいきなりプホールスと対戦。プホールス、4球ファウルで粘ります。2-2からの7球め、低めの、他にこれを打てる打者はそうそういないだろうというスプリットをバットの先でひろってセンターに。二者かえって7-5。これはしょうがない。さすがとしか言いようがないです。【本人ブログによると、スプリットではなく、カット系だったようです。】

つぎはハミルトン。きのうは三球三振にとっています。でも多分、きのうより少しだけ上原の分が悪かった。おそらくキレも少しだけ足りなかったのでしょう。外めのスプリットをはじきかえされライト前に。7-6。1点差。

それでも、ここでとめれば終わりだったんですよね。

プホさま、ハミルトンとの対戦を通して、どんどん集中力を増していく上原の表情。つぎのケンドリックは、いいスプリット2つでたちまち追いこみます。あと1ストライク。4球め、ケンドリックは、よく落ちた低いスプリットをやっとこさバットにあててサードゴロ。サード、スナイダー、軽快にさばいてセカンドへ……と思ったら、高~い! 送球はセンターへ! 同点(>_<)

いやはや。野球ってほんとにおそろしい。9回4点差ツーアウトからの同点劇ですからね。こういうこと、ほんとにあるんだなあ……。

しかし。わたしはつぎのトロンボとの対戦に上原の真骨頂を見ました。おそらくは自分への怒りで、鬼神のような表情に変わった上原。スプリット、ファストボール、スプリットでいずれも空振りを奪い、三振。同点でとどめました。 ~ブログ~

結局このあと11回にハミルトンのサヨナラ2ランでエンジェルスが勝ちましたが、やはりこいつらは並みの打者ではない、と、いっそう闘志をかきたてられた1戦だったんじゃないかと思います。

とはいえ、5戦で4登板はちと多いと思いますよ、ファレルさん……。

あと、首位のチームがこういう負け方をすると、アリーグ東がなおさらいっそう混沌としてくるだろうと予感させられますね。特に、サードが入れ替わ立ち替わりで不安定というのは、あまりよくないんじゃ? まあ、ブルペンとともにトレードで補強してくるでしょうけれども。

そんなこんなで、上原さんがせっかくFinal Voteのひとりに選ばれた日に、この試合ですか、という展開になってしまいましたが、長年の上原ファンとしては、こういうときこそ上原の真価を見ておくれといいたい投球でもありました。

みなさま、こちらから上原さんに1票をお願いします!

ツイッターでのツイートに#HighFiveCitiというハシュタグをつければそれもカウントされますので、よろしかったら単語登録して使ってください(笑)

さて、いつもコメントをつけてくださるlineupさんもずっと気をもんでいたダルクマもオールスター出場が決まりました! おめでとうございます\(^o^)/ しかもふたりとも選手間投票での選出とのこと。格別にうれしいでしょうね。ダルは昨年、登板機会がなかったので今年は投げられるといいですね。

そして Last but not least (ひさびさに出た)オリオールズからも4人の選手が選出されました! これは2005年以来のこと。しかもそのうちの3人がファン投票。すなわちスターティング・メンバーです。これは1997年以来。さらにさらに、中間発表ではミゲル・カブレラについで常に得票数が2位だったデイヴィスが、最終発表では 8,272,243票で、メジャー全体でトップの得票数。これはすごい。しかもアダム・ジョーンズも外野部門のトップ。これにSS部門トップのJJハーディーと、サードで二位ながら監督推薦で選ばれたマニー・マチャドの4人がオリオールズからの選出です(動画)。

選にはもれましたが、マーケイキスも外野の4位、マクラウスが5位、ウィーターズが捕手の2位と、軒並み大健闘でした。

(いっぽうで、アリーグ西で首位を張るA'sからはわずかにバートロ・コロンひとりしか選ばれなかったとか……ううむ、それはちょっとファンは憤るんじゃないかしら。すべての条件を満たすのはむずかしいことだとはいえ。)

さ、そんなわけで、オールスター選出の喜びをかみしめつつ、あっちもこっちも踏ん張りどころであります。

上原はさすがに明日は投げないだろうと思いますが、オリオールズ、なんとかひとつ取ってくれ~(>_<) とくにアダム・ジョーンズ、ちょっと外角の落ちる球を追っかける悪いクセが目立つようになってきたので、ぐっと踏みとどまってほしいです。Go, O's!

【追記 7/8】

アダム・ジョーンズ~って書いたとたんに、7/7の第3戦では、0-1とビハインドの9回、そのジョーンズがマリアーノ・リベラから逆転2ラン! これ、打ったジョーンズがもちろんえらいけど、その前のマーケイキスもすばらしかった。2球めのカッターをライトポールのわずか5センチほど右に大ファウル。そのあと3球めをきっちりセンター返し。ハイライトリールには残らず、ファン投票でも最後に逆転されてしまう地味なやつですが、好きですよ、マーケイキス。

そして9回裏はジム・ジョンソンが1-2-3。しかも2奪三振。リアルタイムで見ていたら確実に胃に穴があきそうな展開だけど、よく勝ったねえ……。しばらくはこんな感じで推移するんでしょうね、AL東。それにしてもオリオールズ、つぎはTEX戦ですぜ。なんつー、きついスケジュール……。しがみつけよおぉ~~(>_<)

【追記:2】

あと、今日の試合からもうひとつ。マチャドのスーパープレーがMustCに入ってました。えっ、はじいてるやんと思ったあなた。これはマチャドだから追いついたんですぜ。そしてすぐさま素手でリカバーすると、そのままサイドアームでノーバウンド送球! ESPNのコメンテーターが、ワンバウンドで投げると思っていたので度肝を抜かれた、と言っていました。ワンバンだったら絶対セーフですもんね。「送球したあと、スタンドの最前列のビール売りと握手できるくらいの位置にいたからね。たいへんなプレーだよ」とはショウォルター監督。ナイスな言いまわしでマチャドのプレーをたたえていました。