O's:ティルマンを開幕投手に指名/ほか (ST ~3/19) 【追記あり】
STの勝率は関係ないからね、といいながら(ほんとに関係ない)それでも勝つほうがうれしいこの単純さはどうにかならんものか(笑)。このところちょっと負けがこんでいるSTオリオールズです。
今日はレイズに7-4で負け。ちなみにレイズはこのオープン戦13勝4敗です。いくら関係ないといっても、なんか強そうでいやな感じです(^_^;;
きょう気になったのはチェンの3 2/3回、10安打6失点(自責6)という投球。四球はなく、三振を5つとっているので、本人はあまり気にしていないようでしたが。ちなみに前回14日のツインズ戦では4回3安打1失点。制球もさえているように見えました。本人のコメントを記しておきます。
「感触はよかった。高めに浮いた球をとらえられてしまったが、思ったより直球で空振りがとれたし、四球を出さなかったのもよかった。回の先頭を出してしまったのが課題」(MASN)
もうあと2、3回登板があると思うので、開幕までに調整してほしいです。
そのチェンも含めたローテーションが少しずつかたまってきました。
開幕投手はクリス・ティルマン(25)。先日17日(月)に監督から告げられました。2013年は33先発で16勝7敗、防御率 3.71。エリック・ベダードとのトレードでアダム・ジョーンズとともにマリナーズからやってきて、一昨年の後半ぐらいからようやく安定感のある投球ができるようになりました。とくに変化球でストライクを取れるようになったのが大きいんだと思います(素人目)。
じつは、オリオールズは過去4年間、毎年ちがう投手が開幕をつとめているんですよね。
2010 ミルウッド
2011 ガスリー
2012 アリエッタ
2013 ハメル
今、だれひとりとしてチームにいないし!(^_^;;
どうかティルマンには、来年も監督が迷いなく指名できるような、真のエースに成長してもらいたいです。
ローテはたぶんこんなふうになるでしょう。
ティルマン-ヒメネス-チェン-ミゲル・ゴンザレス-ノリス(?)
5番手はまだ流動的。でもケヴィン・ゴーズマンは、おそらく下でもう少し投げさせて、変化球の精度を高めることになると思います。悪天候で月曜日のスプリット・スクワッド(チームをふたつに分けての変則ダブルヘッダー)が中止になってしまったこともあって、昨日はマイナーのオープン戦で投げてきたゴーズマン。本人も「スライダーをテーマにしていて、三振がとれたのでよかった」とコメントしています。
またこちらの記事では、フォームを修正してボールに角度をつけることを意識しているという話もしています。昨年はフォームが崩れていたのに、2Aで結果が出ていたせいで、状態が悪いことに気づかなかっのだそう。メジャーに昇格して打ち込まれたときビデオを見て修正をほどこし、「上体を倒して膝に近づけるのではなく、膝をうしろの肩に向かって引き寄せる」という意識で投げるようにしているということです。
ゴーズマンくん、この春からコンタクトレンズをやめてメガネをかけるようになったんですよね。まだ写真がないのですが、本人は「相手が『なんだ、あのオタク(nerd)』と思ってるうちに投げて打ち取る」なんておちゃめなコメントもしていました(笑)。
その他の話題を:
◎ユン・ソンミンは3Aスタート
2/18に入団会見をしたユン。キャンプには初めから参加していましたが、ワークビザがようやくとれたのが3月14日(金)。それまで有料の試合では投げられなかったので、現時点では2登板、3イニング投げただけです(2安打1失点)。今日、3Aにオプションされ、下で先発としてもう少し投げこむ(試合で)ことになりました。本人は「ビザの問題だけだった。体はできている」とコメントしていますし、ショウォルター監督も「いずれ上で投げるだろう。フォームもいいし、制球もいい」と評しています。(MASN)
こちらも遠からず上で投げるすがたを見ることになるでしょう(その場合は、先発、ブルペン、どちらもありうると監督は話しています)。
◎エヴァン・ミークが好調
今のところ先発陣は、いい登板と悪い登板を交互に繰り返すような状態。いっぽうブルペンは、好調な人が多いです。
そのなかでも耳目を集めているのが、ザック・ブリトンとエヴァン・ミーク。ブリトンは、今年からオプションが切れるので、自分でもある程度ひらきなおって(つまり今にも3Aに落とされるのではないかとびくびくせずに)しっかり腕をふっているのがいい結果につながっているよう。今のところ5登板(8イニング)で1失点。
エヴァン・ミーク(30)は5試合、6イニングに登板して失点0。このままいけば今オフの掘り出し物になるかもしれません。
オリオールズとマイナー契約したのは2月5日。ファンフェスの日にカムデンヤーズでデモ投球をして、そのあとさらに各球団を巡る予定でいたところ、オリオールズとの契約が決まったのだそう。
もともとメジャー156試合で防御率3.34という実績をもっており、パイレーツ時代の2010年にはオールスターにも出場しています。ところが肩のケガがあって成績が低下。昨年はレンジャーズの3Aに1年間いてメジャー登板はありませんでしたが、ここでかなり感触をとりもどしたと本人はコメントしていました(MASN)。
◎マチャドはDLスタートが濃厚
このブログでもオフじゅうずっと、マチャドのリハビリは順調とお伝えしていましたし、じっさいに順調ではあるのですが、傷跡の瘢痕組織に多少の腫れが出て、この1週間ほどランニングを控えています。(今日からプールのなかで走りはじめたところ)
そのため、15日に予定されていた主治医の診察(ランニングも含め、総合的な動きのチェック)はキャンセル。新たに明日カリフォルニアに飛んで診察を受けますが、まだベースを回る練習はしていませんから、ここですべてのゴーサインが出るとは考えにくい状況です。
痛めたのは前十字靱帯とくらべたらずっと小さい靱帯なのですが、それでもやっぱり時間はかかるものなんですね。4月半ばから5月はじめに戻ってきてくれればいいです。どうかあせらずに。
【3/21追記】
マチャド、今日(現地20日)、執刀医エラトラック医師の診察を受け、すべての動きに関してOKが出ました(ソース:ESPN)。
この記事によると、「瘢痕組織の痛み」とされていたものはどうやらふくらはぎとハムストリングの張りのようですね。どうしても患部をかばってほかの箇所に痛みが出るということはあります。
しかし先生は、全体的な回復ぶりには太鼓判を押してくれたようです。
「見るたびによくなっている。膝蓋のかみ合いも正常。筋肉の太さももう一方の脚とほぼ同じところまで回復しているし、動きは現時点で予想されるレベルを超えている」
ほー、よかったよかった。もちろん、許可が出たからといってすぐに試合に出られるわけではありません。このあとまたハムとふくらはぎの張りがおさまるのを待ってからランニングを再開し、ベースランニング、スライディング、急な動きなど、ひとつひとつリハビリのなかでクリアしていくことになるでしょう。どうだろう、やっぱり4月半ばかなあ。とにかく完全に治してほしいです。
◎二塁手争いは?
というわけで、マチャドが抜けるサードにはおそらくライアン・フラーティーがすわることになるでしょう。二塁は、今のところジョナサン・スコープ(.400/.441/.633 )が一歩リードか。ジェイミー・ウィークスはバットがふるわず(.143)、アレクシ・カシーヤはふくらはぎのはりで、出場4試合(無安打)にとどまっています。ほかにはベテランのアレックス・ゴンザレス(37)も23打数10安打.435/.458/.739 と非常に好調です。この人もマイナーリーグFAとして2月にサインしているんですね~。ただセカンドはほとんど守ったことがないみたいなので、先発するならサードか、そうでなければDH? このあたりは、もう少し煮詰まってこないとわかりません。
◎ジョニー・モネルをオプション
前回のエントリで、バックアップ捕手の争いが熾烈と書きましたが、今日、ジョニー・モネルがカットされてマイナーキャンプに向かいました。
というわけでスティーブ・クレベンジャーがバックアップ候補筆頭に。打撃も非常に好調で、23打数12安打.522/.577/.739というすごい数字を出しています。ただ、ショウォルター監督は、捕手についてはなによりも守備重視で打撃は二の次という考えかたなんですよね。まだ外からの補充すらにおわせるコメントもしています。
それだったら早いところウィーターズの契約を延長したほうがいいとも思うんだけど。なんだかそれをGMに対してアピールしているように聞こえなくもない、「捕手は守備重視」のコメントなのでした(^_^;;
(ああ、そういえば2010年だったかな。ジェイク・フォックスがSTでHR10本と大当たりし、開幕ロースターに残ったものの、シーズンに入ったら当たりがぱたっと止まり、守備(リード含む)も冴えなくて、けっきょくDFAになったことがあったっけ。そのときの反省? ユーティリティはみんなそうですが、とくにバックアップ捕手は試合に入る回数が少ないので、打撃の調子を保つのが難しいんですよね。だからそれを中心にして選ぶと泣きを見るというのはあるかもしれないです。)