O's: なかなか波に乗れまへん(-_-)
オリオールズ、先発も打線も上向いてきたかなと思ったら、ここへきてまた先発陣が早期降板続き。おまけに一番のよりどころだった守備もあちこちにほころびが出て、このところまさしく一進一退。ボストン4連戦の結果を簡単に記しておきます。
4/18 オリオールズ8-BOS4 ○ 勝:ティルマン S:オデイ
ティルマンは5回3失点、122球と球数がかさんで降板。でも前回8回自責0で負け投手になりましたから、勝ち星がついてよかったです。打つほうではジョナサン・スコープが5打数4安打2打点うち二塁打2本。恐怖の9番打者でした。
4/19 オリオールズ2-BOS4 ● 負:ノリス 勝:田澤 S:上原(4)
6回まで両先発、ノリス、ドゥブロントともに2失点と投手戦。ところが7回裏にフォアボールを足がかりに勝ち越されると、BOSは7回2死から登板していた田澤が8回もきっちり抑え、9回には上原が登板しました。
1 先頭、マット・ウィーターズにフルカウントから四球!
なんとなんと、昨年8月3日以来、ポストシーズンも含めると43.2イニングぶりの四球です。「無四球+1奪三振以上の試合」は、25試合でとぎれてしまいました。昨年、連続アウト記録がとぎれたのもオリオールズ戦。なんなんでしょうね(^_^;;
2 JJハーディを空振り三振!
3 ジョナサン・スコープを空振り三振!
4 スティーブ・ロンバルドージを空振り三振!
全球ハイライト(Gao:国内のみ)
本人もブログに記しているように、まだかばいながら投げているところがあるとのこと。それでも3者三振。それだけに四球がもったいなく思えてしまいます。米メディアでは「上原が四球。それでも地球は回っている」なんていう見出しをつけるところもあるほど。日本のメディアの報じ方と比較すると、ほかの日本人選手と違って上原に関しては、アメリカでの報道のほうがカラフルでバラエティーに富んでいるような気がします。
4/20 オリオールズ5-BOS6 ● 負:マタス
今季ずっと好投を続けていたピービにおそいかかって着々と加点し、5-0とリードしたのに、7回、8回に追いつかれ、9回ウラ、サヨナラ犠牲フライで終了という残念な試合でした。この場面、レフトのロウがライナーを好捕したのですが、バックホームが暴投に。もったいなかった。その前、7回の同点の場面もエラーがらみ。これは今季非常に悪評ふんぷんのtransfer ruleというやつでして、ゲッツーをねらったショートのフラーティが、いったん捕球したあとボールをつかむところで落っことし、オールセーフと判定されたもの。このルール、間もなく見直されるという話もきくのですが、どうなんでしょう。ビデオで見ると明らかに捕球しているので、オールセーフというのはとても理不尽に感じてしまいます。
4/21 オリオールズ7-BOS6 ○ 勝:チェン S:ハンター(5)
前日とまったく同じような試合運びで、最後の結果だけぎりぎり踏みとどまったという試合。心臓に悪いです(>_<)
オリオールズは、打撃陣がBOS先発バックホルツに襲いかかって、一挙6点。一方チェンはすいすいと4回まで無失点。それでも前日のことがあるので、まったく安心できないというのが正直なところでした。そんなファンの気持ちが伝わったわけでもないでしょうが、チェンは5回、とつじょ崩れて四球と長短打で3点を失い、この回で降板します。うーん、すいすいの回と崩れる回のギャップが大きいこのごろのチェン。この壁をなんとか克服してほしいです。
その後もじりじりと追いあげられ、最後はハンターがランナーを出して、さらに1点失いながらもどうにか踏みとどまったのですが、振り返ってみれば、8回表のフラーティのタイムリーがとても大きかった。またその裏、BOSが2点差に迫ったあと、ランナー一、二塁からボガーツの走塁ミスで三振ゲッツーをとれたのも大きかった。そんな試合です。
これでやっとこさ4連戦をスプリット。9勝9敗の五分で踏みとどまりましたが、どうにも勢いに乗れないなというのが率直な印象です。
もっとも、それは相手のレッドソックスにも言えること。シーズン当初から比べると、この4連戦はだいぶ打線が活発だったように思いますが、そうしたらこんどはラッキー、ピービ、バックホルツと先発が点をとられている。マーくんが先発した今日22日のNYY戦では、頼みのレスターが8失点。もっとも自責は3で、バックにエラーが4つありますから、気の毒なんですけど。
カナダに飛んだオリオールズも、今日は3-9と敗戦。
ネルソン・クルーズがディッキーから3ランを打って、「出た、アール・ウィーバースペシャル!」と喜んだのもつかの間、なんと相手に3ラン3発を打たれて盛大に逆アール・ウィーバーを食らってしまいました。ふう。おまけに守備でもまた内野にエラーが出て、失点につながっています。
やはり投手陣と守備陣、これがしっかりしていないと、いくら打っても勝てないよなあと、少しため息。
マチャドよ早く帰ってこい、と願いつつ、マチャドひとりがすべての解ではないこともわかっています。5月から6月にかけて、そろそろ先発やリリーフ陣のテコ入れもあるかもしれません。
ところで、わたくし、5月末まで緊急の締め切り仕事が入ってしまって、しばらくは新しいエントリを上げられないかもしれません。追記やコメントのお返事は書けると思うのですが。ひと月ほど開店休業状態になってしまうかと思いますが、どうぞお許しを……。
その間に、マチャドくんが無事にマイナーでの実戦を終えて元気に合流してくれますように。それまで5分でもいいから、とにかくしぶとく食らいついていってほしいです。
Go, O's!
【舌の根もかわかぬうちに追記(笑)】
現地4/23の第2戦はたいへんな打撃戦になりました。
オリオールズ10-TOR8 勝:ティルマン(3-1) S:ハンター(6)
今日は外仕事の日なので見られていないのですが、朝スコアをチェックしたら1-6。ティルマンでこれではスイープもあるかもとがっくり。ところが1時間ほどしてから見たら、少し追いついている。BOS戦もずっとそんな試合だったので、胸に希望のあかりがともりました(笑)。けっきょくお昼にチェックしたら10-8で大逆転勝ち。クルーズの逆転グランドスラム、しかも今日2本め。デイヴィスにもようやく2号が出て少しは勢いづいてくれるといいな。今日のは、ゆるーくスイングしてびっくりするほど飛ぶ、デイヴィスらしい当たりだったので、きっかけになればと思います。
あと、BOXをもっとよく見たら、トミー・ハンターが3安打無失点というピッチング。思わず「なんじゃそりゃ?!」と二度見しちまいました。1アウトからシングル3本で満塁にされて、最後はゴロでゲッツーというひやひやの6セーブめ。オリオールズファンのアメリカ人が「シーズン最後まで心臓がもたない」となげいていました(^_^;; まったくだ。ハイライトへのリンクを貼っておきます。
今日は上原も登板しました。こちらは5-1と4点リードの9回でセーブはつかず。
BOS 5-NYY1 勝:ラッキー 負:ピネダ
上原の登板
1 ソリアーノに2ストライクからレフト前ヒット
1 テシェイラを空振りの三球三振!
2 ガードナーを1-2から空振り三振!
3 ブライアン・ロバーツを1-2から空振り三振!
しめて14球。
もー、BOXを見るだけで十分興奮する登板ですよこれは。かっこよすぎます。
全球ハイライトを貼っておきます。
それと、ピネダが松ヤニで2回途中降板というのもびっくりしました。前回も手につけているところをTVに映されていますので、「そんなにわかりやすくやるなよ!」ということなのでしょうが、正直、BOSもサンスクリーンを使っていると言われますし、これも「みんなやってる」の世界なのかもしれません(-_-)
直接ボールにつけるのは、完全にあかんと思いますが、すべりどめとしてはある程度しょうがないのかもという気も。線引きが難しいですけどね。ショウォルター監督は、「すっぽ抜けてデッドボールを当てられるよりは松ヤニを使う方がまし」とコメントしています。
だからといってオリオールズが使っているのかどうかは知りませんが。ちなみに昨日は、ブルージェイズがミゲル・ゴンザレスにクレームをつけて、試合中に審判がグラブを調べにきましたが、何もありませんでした。エイデンハートのグラブに文句つけるなよー(`ヘ´)
というわけで、ちょっと追記するつもりがまただらだら長くなったので、このへんで。