Koji's Classroom II

ボルチモア・オリオールズと上原浩治投手の応援ブログ。スポナビ+から引っ越してきました。

O's:相手投手のアドバイス?

6/3 vs レンジャーズ 8-3○

6/4 vs レンジャーズ 6-5○

6/5 vs レンジャーズ 6-8●

5月29、30日、アストロズ4連戦のしょっぱなにいきなり1-3、1-2といきなり2連敗し、前のブルワーズ戦から続いて4連敗となったときは、あかん、このままぶくぶくとどこまでも沈んでいくんじゃないかという気持ちになりましたが、ここでちょっとおもしろいことが。

オリオールズを7回1失点に抑えた相手先発のオーバーホルツァーがこんなコメントをしたのです。

「ぼくらもしっかり研究した。むこうの打線は、カウントが 0-1、 1-1のときはすごく積極的に振ってくる。だからそのカウントでは高めのつり球を投げるようにしたんだ」(MASN)

オリオールズが積極的な打線であるのは周知のとおりです。

ショウォルター監督もつねづね「打ちにいって結果的に見のがすのはいい。初めから見のがすつもりでいったら、打つことはできない」と、得意のややこしい言いまわしで、「積極的であれ」と説いています。結果としてチームの四球数は、リーグどころかメジャー最少。1位のアスレチックス(258)に比べると、今日現在で140と、100個以上も少ない(!)。

だからオーバーホルツァーには、よくわかっていることを言われたにすぎないのですが、それでも4連戦のまん中にこんなことを言ってくれるのは、ちょっと親切かも(笑)。連敗中は得点が6、3、1、1とじり貧だったオリオールズですが、その翌日からハッと目がさめたかのように4、9、8、6とよく打って4連勝しました。ただの偶然かもしれないけど、ときには監督やコーチよりも、相手選手からの指摘のほうが突き刺さることもあります。何かしらきっかけになったんじゃないかと、つい想像しちゃいます。

◆いくつか心強いことが。

◎アダム・ジョーンズがホット。

レンジャーズとの初戦に5の4、2戦めも5の2、3戦めもここまで2安打3打点、うちHR1。打率は2割9分台後半で推移しています。

◎マニー・マチャドが、復調ぎみ。

前回のエントリで、6月1日アストロズ戦でのグランドスラムをご紹介しましたが、じつはその前日に、内野安打2本を打っているんですよね。そういうヒットが復調のきっかけを作ることもあるようです。2日のTEX戦でも1安打1打点、3日は2安打。スイングもだいぶシャープになってきました。

◎クリス・デイヴィスが久しぶりの8号。

5月23日以来11日ぶりのHRでした。5月終盤は1週間でヒット3本と、打率も2割3分台まで落ち込んでしまいましたが、今日(4日)で4試合連続安打と、ようやくじわじわ上向きに。粘って四球を選ぶ場面も見られるようになってきました。

◎クルーズは、死球の影響なさそう。

FA以来、初めて古巣テキサスにもどったネルソン・クルーズ。第1打席では、思いのほか温かい拍手に迎えられました。それにも後押しされたのか、ヒューストンでフェルドマンから受けた死球の影響はまったく感じさせずに、3日は特大の21号。翌日も5打数3安打。オフには、TEXからのクオリファイングオファーを蹴り、オフの初期にいくつかあったとされる複数年のオファーも蹴りながら、結局オリオールズと1年8MILの契約を結びました。今季最大のバーゲンなんて言われていますが、オリオールズの各打者が軒並みスロースタートだったことを思うと、クルーズがいなかったら大変なことになっていただろうなとブルブルきます。「えー? クルーズとるの?」なんて思って、ごめん(^_^;;

◎控え捕手ケイレブ・ジョセフ、奮闘中。

マット・ウィーターズがDL入りするとき、スティーブ・クレベンジャーのバックアップとしてメジャー初昇格したジョセフ。じつは2008年、ドラフト7巡めで指名され、マイナーで足かけ7年暮らした苦労人。しかも大学出なので、今年でもう27歳になります。その間、生え抜きのウィーターズばかりか、テイラー・ティーガーデンや、スティーブ・クレベンジャーなど、外から取ってきた捕手にも何度も追い抜かれ、それでも腐らずにようやくメジャーの座をつかんだのでした。野球が好きで好きで、マイナー時代には家に帰る間を惜しんでクラブハウスに寝泊まりすることもたびたびだったとか。昨年は3Aで.299、HR22本を打って、チームのマイナーリーグ最優秀選手に選ばれ、それでも今春、開幕メジャーには残れず。しかし5月なかばに昇格すると、パドレスからトレードでニック・ハンドレーを取ったときににも生き残り(代わりにクレベンジャーが3Aに降格)今は、相手投手が右腕でも先発出場するようになりました。きのうもバント処理でナイスプレー、今日も盗塁をひとつ刺しています。華々しくデビューする新人選手もいいけど、こうやってへこたれずに道を切り開く人も、好き。応援したくなります。

◆気がかりなこともいくつか。

◎クリス・ティルマンの不安定がとまらない。

5/16 のロイヤルズ戦でキャリア初完封を記録し、ようやく戻ってきたかと思ったのもつかの間、そのつぎの2試合で8失点、6失点。31日のアストロズ戦では6回2/3、1失点で5勝目を挙げたものの、今日、6/4のレンジャーズ戦では、なんと1回0/3、6安打、3四球、5失点。悩ましい投手陣のなかでも最大の悩み種です(-_-)。

◎ミゲル・ゴンザレスが脇腹痛。

ティルマンとは対照的に、過去10試合、自責3以下の投球を続けているゴンザレスですが、2、3日前の朝起きたとき、脇腹に痛みを感じたそう。投球中ではなかったことが幸いしてか、MRIの結果、思ったほどひどくはなかったようですが、DL入りの可能性も。その場合はゴーズマンが先発候補。しかしゴーズマンくん、きのうも1回3失点だったのよね。ホント、きみがすくすく育ってくれないとこまるのよ~。

◎ドラフトは最初のピックが90巡め。

ウバルド・ヒメネス、ネルソン・クルーズと、ドラフトピックがらみのFA2人と契約したため、1、2巡めの指名権を失ったオリオールズ。でもじつはそれだけじゃなくて、昨年夏にアストロズからバド・ノリスを獲得したとき、LJホーズ、ジョシュ・ヘイダー(ヘイダーくんには、まだ未練たらたらな私)に加えて、「コンペティティブ・バランス・ピック」で、全体37位の指名権も手放しているのです。まあ、ね、下位指名者がものになることだって往々にしてありますから、スカウト陣はそれなりに張り切っているみたいですが、やっぱりちょっと蚊帳の外な今年のドラフトです……。

そうこうしているうちに、今日の対TEX第3戦は6-8で敗戦。0-5とリードされてから一度は追いついたのですが、JJハーディーの3失策なんていう超めずらしいできごともあって、流れを手放してしまいました。

明日からはホームに帰ってA’s、BOS、TORときつい10連戦。リーグベストの2チーム+連勝連敗を繰り返す昨年度チャンピオンが相手です……。やっぱり、ちょっと連勝したぐらいで喜んじゃいけないのよねと思いつつ、それだと1年間喜ぶときがなくなっちゃうので(笑)、勝てばすなおに喜びにひたり、負けたらため息をつきながら、見まもっていこうと思います。

Go, Birds!