Koji's Classroom II

ボルチモア・オリオールズと上原浩治投手の応援ブログ。スポナビ+から引っ越してきました。

O's:前半戦終了(^-^)/

前半最後の3連戦、オリオールズは2勝1敗と勝ち越し、貯金10で折り返しました。2位ブルージェイズと4差、3位ヤンキースとは5差。今季低調なAL東でたまたま首位に立ってるだけ、みたいな見方もあるようですが、勝率でいえばアリーグ4位、メジャー全体でも5番めの成績ですから、そんなに卑下することもありません。対NYY3連戦を振り返ります。

6/11 オリオールズ3-NYY2 ○ 勝:マクファーランド

先発、ミゲル・ゴンザレスが8回2失点と好投。ブリトン-マクファーランドとつなぎ、10回ウラ、マチャドの二塁打を足がかりに、ニック・ハンドレーのサヨナラ打で決着。

6/12 オリオールズ0-NYY2 ● 負:ティルマン

相手先発、ルーキーのグリーンに翻弄され、完封負け。

6/13 オリオールズ3-NYY1 ○ 勝:ゴーズマン

ゴーズマンが「メジャー初完投」(ただし5回。)

1回先頭のガードナーにHRを浴びて目がさめ、以後は危なげないピッチングでした(動画)。この先頭打者弾についてのショウォルター監督のコメントがちょっとおもしろかったです。

“I don’t think I’ve ever won a game when our first hitter hit a home run, and I don’t think I’ve ever lost a game when their first hitter hit a home run,”

「自チームが先頭打者弾を打った試合で勝った記憶がないし、相手に先頭打者弾を打たれた試合で負けた記憶がない」

たしかに。意外と先頭打者HRって勝ちにつながらないですよね。一種の野球あるあるですな。

いっぽうオリオールズは3回までホイットリーに抑えられていましたが、2巡めにさしかかると球の見極めがついたようで、4回ウラ、クルーズ四球のあと、クリス・デイヴィスがレフトフェンスをぎりぎり越える2ランで逆転!(動画) このHRのすばらしいところは、課題の変化球にしっかりついていったことと、逆方向へのHRだったこと。本人も、手応えをつかんだようです。もっとも今年のデイヴィスは、その手応えがなかなか完全な復調につながらないんですけどね(^_^;;

このデイヴィスのHRについてのショウォルター監督のコメントもナイスでした。

“I think from a human being standpoint, just for him to spend the next four days thinking about his last swing is good for him and good for us tonight,”

「人間として、これから4日間あのスイングを思い出しながらすごせるのは、彼にとっても我々にとってもいいことだよ」

野球選手として、とか、技術的に、とかじゃなく、「人間として」うれしいと。そういうことですね。

そして5回の表をゴーズマンがちゃちゃっと片づけると、まるでタイミングをはかったかのように5回ウラからどしゃぶりの雨が。

当初、1時間以内に再開の見込みと言っていたのに、2時間半近く待ってもいっこうに止まず。日付も変わり、オールスター出場選手たちがミネソタへの移動を控えていることもあって、とても珍しいことに5回表終了時点でコールドゲームになりました。後攻のオリオールズがリードしていたから、表終了時点で試合成立してたんですね。あぶねーあぶねー。4回で逆転しておいてよかったし、5回表をゴーズマンがかんたんに終わらせたのもすごくよかったです。

こちらは、グラウンドクルーの仕事ぶり。ヘッド・グラウンドキーパーは、ニコル・シェリーという女性。ときどき写真や映像で見るけど、かっこいいんですよね。たしか産休から復帰して仕事を続けているはず。女性としてすてきです。それと、オリオールズは、雨による中断が多いので、グラウンドキーパーはとても手際がいいです。

ちなみにこちらは、2012年、地区シリーズ前のグラウンド整備のもよう。ここでもニコルさんがトップバッターで登場します。もう一度この光景を見せてくれ。

もうひとつ、この試合でも諸処に見られましたが、前半戦のオリオールズをがっちり支えていたのが「堅守」でした。

今日の試合でもニック・マーケイキスがテシェイラを二塁で刺したこのプレーが。外野の捕殺数、オリオールズは23個でメジャー4位。マーケイキス個人では9つめで、こちらもメジャー4位です。チームで取ったダブルプレーは103個で堂々のメジャートップ。守備率.988もメジャートップです。

大連勝はないけど、大連敗もない。地道にこつこつ道を切り開いているその大きな要因は、案外守備なのかもしれないなと思います。

さて、昨日も書きましたが、休みが明けるといきなり西海岸への旅が待っています。A’s-LAA-SEAという好調チームばかりと対戦するきつい遠征。ESPNのバスター・オルニーは、球宴後のスケジュールのきつさをランキングにして、オリオールズをダントツ1位に挙げています。(いちおうリンクを貼っておきますがinsiderなので有料コンテンツです。)曰く、ホーム32試合に対してアウェイが36試合。しかも5割以上のチームとの対戦が42試合!(一番スケジュールの楽なA’sは29試合しかないらしい。レンジャースとアストロズ……。)

そうなんです。たしかにきついんです。

でもじつはオリオールズ、5割以下のチームには24勝25敗なのに対して、5割以上のチームには28勝17敗と大きく勝ち越してるんですよね。しかもホーム&アウエイでもアウエイのほうが成績がいいし。だからそう悲観したものでもないかもしれません。

いずれにしても、オアシスのようなこのオールスターが終わったら、あとは死闘待ったなしです。ぶるぶる。

だからこそこの4日間、球宴に出る人も出ない人も心から楽しんで、英気を養ってほしいです。

Go, Orioles!