Koji's Classroom II

ボルチモア・オリオールズと上原浩治投手の応援ブログ。スポナビ+から引っ越してきました。

気がもめる【追記】マーケイキス、ブレーブスへ (T_T)

日米野球、楽しかったです。(って、いつの話だよ?)

東京ドームの第1戦と3戦に行きましたが、予想以上の大入り満員。1戦めは侍ジャパンの活躍と応援ばかりが目立つ感じで、ちょっとメジャー選抜に気の毒な気がしましたが、3戦めはメジャー打線も息をふきかえし、また守備の派手なプレーなどもあって、再三スタンドがわきました。試合前には、ツイッターで交流のある方々と、短い間ながらおしゃべりもできましたし、とても充実した試合観戦。出場辞退が相次いだこともあって、不満の声も多く聞かれましたが、やはり生で見るプレーはいいなあと思いました。打球の強烈さとか、送球のすごさなんかは、TVでは体感できないので。

うちの(?)トミー・ハンターは、試合前練習ではずっとパイレーツのマランソンと組んでキャッチボールをしていました。けっこう「トミー!」と声がかかって人気者でしたよ。一度目が合ってにっこりしてくれました。イェイ。ツイートからさっすると、各地でお寿司も堪能していたようですし、日本滞在、楽しんでくれたみたいですね。3戦めに登板も見られたのでよかったです。

さて、オフですが、例年どおり、オリオールズはここまできわめて静かな動き。

例によってマイナー契約はいくつかありましたが、ご近所のボストンさんとかトロントさんなどのような、派手な動きは今のところなし。

そんななか、まず、昨年オリオールズを優勝に導いてくれたうちのひとり、ネルソン・クルーズが、マリナーズと4年契約を交わしました。

オリオールズはクオリファイング・オファーをしていたので、1巡め補完指名を得ることになります。

オリオールズも3年のオファーはしていたようですが、クルーズ自身が4年を求めていることはわかっていたので、これはある程度折りこみ済み。あまり大きなショックはありません。

しかし、もう一人の外野手、生え抜きの中心選手、ニック・マーケイキスとなると話がべつです。

そもそもマーケイキスには、再契約前提でQOをしていません。来季のオプション17milを破棄したので、そのバイアウト分2milと、QOの15milを足したら、破棄した意味がなくなるというのがその理由。

再契約は堅いと読んでのことでもありました。

ところがここまで、待てども待てども再契約には至らず。逆に「マーケイキスとの再契約の可能性は50%以下」とか「ブレーブスがマーケイキスをディナーに招いた」とか、そんな話ばかりが伝わってきます(^_^;;

デュケットGMによれば、まだまだ交渉は継続中、50%以下というのは誇張ということなのですが。昨年のジム・ジョンソントレード、バルフォア獲得からの破談……のときと同様、今の時期は毎朝ツイッターをチェックするたびに、なんだか気がもめるのでした。

そういえば、他球団ではありますが、A’s→TORへのドナルドソンのトレードも驚きでした。FAまであと1年、とかいうならともかく、まだ4年ぐらいあるんですよね? 欠場するしないでもめて、ドナルドソンがビーンGMのことを「ビリー・ボーイ」と呼んだとか呼ばないとかいう記事を今日読みましたが、それくらいのことでチーム1の働き頭をトレードしたりします? そんな感情的なことではない、なにか深謀遠慮があるのかしらと思いつつ、ビリー・ビーンさんには、毎度毎度驚かされてしまいます。

さて、毎日のようにブログに書きたいと思うことはあるのですが、たぶん1月末ぐらいまでは、あまり書きにこられそうにありません。

本業が、人生初というくらい商売繁盛(?)でして、年内に1本、年明け5日にもう1本、さらに1月20日すぎにもう1本と〆切が3つ。そのあと、なんとついに野球系の読み物も控えております。なんとかこちらでみなさんに訳書をご紹介できるよう、がんばって働きたいと思います。更新は間遠になりますが、相変わらずぼちぼちと気長に続けてまいりますので、よろしくお願いいたします。(あ、あとツイッターでは忙しいといいつつもわりとひんぱんにつぶやいてますので、よろしければそちらものぞいてみてくださいまし。)

デュケットさん、マーケイキスをよろしくね~。

【12/4 追記】つい先ほど、マーケイキスとブレーブスとの4年契約が発表されました。(>_<) 4年44Mil そのくらい出せたでしように……。この倹約モードが、来季、ウィーターズを引き留めるためのものであってほしいです(T_T)

出先なので帰ったらまた追記します。1日引きずるよ、これは。

【12/5 AM1時追記】

めいっぱいひきずってます(^_^;; わたしだけじゃありません。選手たちからも嘆きの声が。

Say it ain't so....— Zach Britton (@zbritton) 2014, 12月 4

ザック・ブリトン。「うそだといってよ」ほんとにね……(T_T)

U don't want my opinion!!!!!!!!— 10 (@SimplyAJ10) 2014, 12月 3

アダム・ジョーンズ「何もいいたくない!!!」うん。だよね……。

このジョーンズのツイートに関して、スポニチが「アダム・ジョーンズ外野手(29)はマーカーキス移籍の一報を受けて、自身のツイッターで「よく思わないな!」と08年からのチームメートに対してやりきれない思いを吐露」と、あたかもジョーンズがマーケイキスに対して批判的であるかのような記事を書いているのですが、4年44MILはけっして法外な値段ではなく、オリオールズも払おうと思えば払えるレベルの金額ですから、おそらくチームに対して「なんで呼び戻さなかったんだよ」という思いのほうがはるかに強いはず。ジョーンズは、わざとぼかしてツイートしているわけですから、そこをあえて踏み込んで解釈するなら、きちんと前後の流れをくみとらないといけないのではないでしょうか。ずいぶん雑だなあと思ってしまいました。

QOすら出していなくて、再契約は確実と思われたオリオールズがなぜ惨敗したのか。真相は定かではないのですが、一説には頸椎ヘルニアの状態を懸念して、より詳しい医師の所見を求めた、という話もあります。いっぽうブレーブスは、最新の診断結果を見て問題なしと判断した、と。でもね、じゃあオリオールズの懸念どおり首が悪くなってほしいなんてもちろんみじんも思わないわけで。まだ31ですもん。4年間、ブレーブスでバリバリ働いてほしいです。

#TBT: A look back at one of the most memorable moments from Markakis’ career in Baltimore. http://t.co/ItjBWiHSDy pic.twitter.com/3jSZKgbcEq— Orioles on MASN (@masnOrioles) 2014, 12月 4

これは、地区優勝のとき。めったに表情を変えないマーケイキスの、心からの笑顔♡ 2012年にケガでポストシーズンに出られなかったから、せめて今年いっしょにALCSまで行けたのはほんとうによかった。

その2012年が、メジャー昇格後初のDLというほど、丈夫で試合に出続けるマーケイキス。寡黙で、地味で、HRだってそんなに打つわけでもなく、数字を見るだけではそのよさはわからないのだろうと思うけれど、オリオールズの精神的支柱としての存在感は、まことに大きいものがありました。出塁率よりなにより、まずそこを埋めないとな。ていうか、わたしの心に穴があいているのよ。しくしく。

でも、たとえばNYなんかにいかれたのではなくて、まだよかった。アトランタは、マーケイキスが少年時代を過ごした土地なのだそう。新球場の用地からほど近いところに住んでいたそうです。

ちょうど今日、ブレーブスは、ジム・ジョンソンともメジャー契約を結びました。

今年はジョンソンにとっては悪夢のような1年だったけど、もう一度じっくり作り直してぜひ復活してほしい。マーケイキスとふたりなら心強いんじゃないかな。

そんなこんなで、わたしはまだしばらくひきずると思いますが(なにしろ、オリオールズカレンダーの12月がマーケイキス(涙))、いちおう現時点で、代わりの外野手として名前があがっている人たちにちょっとだけ触れておきます。

青木の名前は、この2週間ほど地元紙でもちらほら。

あとは、ビーストことマイク・モース。彼に関しては、地元メディアでも「あり」「なし」と意見が二分されています。SFのポストシーズンで「よく打つなあ」と思って見ていたのですが、昨年8月にオリオールズが獲得したときは、結局9月終わりまでにヒット3本しか打ちませんでした(^_^;; じつは手首を痛めていて、そのあとすぐ手術をしたのですが、そのとき「もう少し早く言ってくれればいいのに」と、チームのなかで多少の憤りがあったと、〈ボルチモア・サン〉のコナリー記者は書いていました。それにプラス、オリオールズのフィジカルチェックの厳しさ、さらにプラスして、代理人が昨年破談になったバルフォアと同じなのだそうで。それらの複合要因でコナリー記者は「ない」と見ているよう。でもマーケイキスだって、地元記者全員予想をはずしてますからね。オフはなにがあるかわかりません。

あとはもちろん、内部のスティーブ・ピアス。マイナーにいるキューバ出身のダリエル・アルバレスの名前もあがっています。

ただ、アルバレスはもう少し時間がかかるんじゃないかという見方が支配的ですが、もう26だし、3Aでも3割打ってるし、今のところあまり長打は打ってないけど、来年中にはあがってくるんじゃないかという気がします。

はー。でもまだ当分、オリオールズファンはどんよりした気持ちをかかえて行かざるを得ないかなと。

オフというのは、毎年、どうしてこんなに切ないんでしょうかね……。

【12/6 AM2 追記】

今し方、ケン・ローゼンタールから驚きのツイートが。

Sources: Markakis leaning toward surgery to repair bulging disc in neck. Recovery time up to 12 weeks. #Braves knew of possibility.— Ken Rosenthal (@Ken_Rosenthal) 2014, 12月 5

マーケイキスが頸椎ヘルニアの手術に踏み切るかもしれないと。そこまで悪いとは知りませんでした。たびかさなる塀際キャッチやダイビングキャッチで、大変な痛みをこらえていたんじゃないでしょうか。

このあとのフォローアップのツイートによれば、ブレーブスは医師に独自の診断をあおいで、開幕に間に合うと確信して契約したとのこと。

一方オリオールズは、同じく首の手術をしたノーラン・ライモルドのことが頭にあったかもしれません。12年に手術して13年春に復帰したものの、治りきらずに13年途中に再手術。14年にはだいぶよくなって復帰しましたが、ロスタークランチでDFA。頸椎は、首だけに留まらず、手のしびれ、握力の低下などをもたらすのがやっかいなところ。マーケイキスのパワーダウンもそこに原因があったのかもしれません。

手術ですっかり治して、できれば開幕に無理に合わせることなく、完治させてほしいと思います。