Koji's Classroom II

ボルチモア・オリオールズと上原浩治投手の応援ブログ。スポナビ+から引っ越してきました。

O's:静かで騒がしいオフ(1)静か編

ごぶさたしております。午後にゲラが来る予定なので、待ち時間のあいだに、静かだけど騒がしいオリオールズのオフについてちょっと記しておきます。どうもここへきてさらに混迷の度合いが深まっているので……。

いつものことながら、書いているうちにどんどん長くなってしまったので、2編に分割することにして、まずは静か編(笑)。

選手補強の面ではとても静かなオフでした。デュケット政権下ではおなじみのことです。(一番下にリンク:過去記事「O’s、過去5年のウィンターミーティングをふりかえる」参照)

まず出ていった選手からふりかえると、ネルソン・クルーズにはQF(クオリファイング・オファー)をしたものの、交渉はせず。その後、クルーズはマリナーズへ行きました。ポストシーズンでめざましい働きをしたアンドルー・ミラーはNYYへ(引き留められないのはわかっていたけどNYへは行ってほしくなかった……)。そして再契約するものと思われていたマーケイキスは、ブレーブスへ。ただしマーケイキスはその後頸椎ヘルニアの手術をしたため、「手術の必要な選手に4年44mil?」と、アトランタのファンにはそれなりに疑問の声があがっているようです。

そして補強&延長はというと、けっきょくこれまでのところ、地区シリーズがおわった直後にJJハーディーと延長したのが一番のファインプレーか。今季のFA選手には実力派のミドル・インフィルダーが少なかったので、FAになるのを待っていたら、今ごろピンストライプを着ていてもふしぎではなかった。チームのまとめ役としても貴重な存在なので、この再契約は寿(ことほ)ぎたいです。

デルモン・ヤングと1年2.25MILで新たに契約を結んだのもよかった。マーケイキス、クルーズが去った今、役割はさらに大きくなる可能性があります。守備があれなので、DHかとは思いますが。

あとは、例年通りマイナー契約とルール5(今年は2人)、それからリリーバーをひとり。このあたりは、キャンプで台頭してきたらまた触れたいと思います。

マーケイキスが抜けたあとの懸案の外野は、ずーっと検討しつづけている状況。つい先日もラスマスがアストロズと契約して、日本のスポーツ紙に「オリオールズ、補強に失敗」などと書かれましたが、昨シーズンの成績が悪く、三振率の高いラスマスに去年の年俸(約7MIL)以上のものをオファーしたくなかったというだけのことで、納得ずくの見送りでしょう(ちなみにアストロズとの契約は8MIL)。「才能を生かしてない」など、とかく、性格面での欠点を指摘されがちなラスマスに対して、ショウォルター監督がわざわざ自宅をたずねて面談するなど、かなり獲得に本腰を入れているなと思いましたが、まあしょうがない。 デイヴィッド・ロウや、アレハンドロ・デ・アザに昨年後半ぐらいの働きができれば、ラスマスに8MIL支払う必要はぜんぜんないような気がします。

それともう1人候補になるのが、キューバからきたダリエル・アルバレス。26歳と若いですし、昨年は2Aと3Aでそれなりの結果を残しています。スプリングトレーニングではかなり多めに起用されるものと思われます。

ほかにトレードオプションでネイト・シャーホールツ(←すみません、間違いです)チャーリー・ブラックモン(ロッキーズ)などの名前もあがっていますが、さほど本格的な話しあいは行われていない模様。イチローの名前もずっと出たり引っ込んだりしていますが、ここしばらくは代理人とも連絡をとっていないようです。ただ、マーリンズからオファーを受けながら逡巡しているようなので、気にはなります。もしかしてだけどー、デュケットの動向を見定めようとしている? 

はい、ついに触れてしまいましたね。ブログに書くと実現しちゃいそうなので、書きたくなかったのですが、いよいよのっぴきならない状況になってきたようなので、ちょっとざっと経緯を確認しておこうと思います。

というわけで、その(2)の「騒がしい編」へTO BE CONTINUED…

【追記】イチローマーリンズと1年2MILで契約を結びましたね。来季はお茶の間にナリーグの中継が多く流れそうで楽しみです。