Koji's Classroom II

ボルチモア・オリオールズと上原浩治投手の応援ブログ。スポナビ+から引っ越してきました。

O's: 前半戦終了。

Time flies.

毎日気をもみながら、オリオールズの試合はちゃんと見ているのですが、どうしても書きにこられずにいるうちに、なんとオールスターが終わっちまいました。ツイッターでうるさいほどつぶやきつつ必死に仕事をするうち、シーズンが半分終了……(>_<) 

でもいいの。44勝44敗だもん。ここからがスタートよ。(ほんとか~?)

ちなみに、ことしはジョーンズとマチャドぐらいかなと思っていたオールスター、監督推薦でダレン・オデイとザック・ブリトンも選ばれて4人出場しました(オデイは投げませんでしたが)。ホームラン競争も盛りあがったし、なかなかいいオールスターでした。

Your 2015 #Orioles All-Stars on the field in Cincinnati. #Birdland #ASG pic.twitter.com/4A1rudWKWU— Baltimore Orioles (@Orioles) 2015, 7月 14

Manny Machado added his own flavor to yesterday’s #HRDerby: http://t.co/Bsd4IoAhvz #Orioles pic.twitter.com/Zbs8kbLTaB— Baltimore Orioles (@Orioles) 2015, 7月 14

マチャドはHR競争にも出場。第一ラウンドで12本打ったもののピーダーソンに及ばず。でも飛距離の大きいのもどんどん飛ばして、長打力のあるところを見せてくれました。

In last night's #ASG, Manny Machado's RBI double put the American League ahead for good: http://t.co/Gdz1o5E3w7 pic.twitter.com/9bnHFvVZRG— Baltimore Orioles (@Orioles) 2015, 7月 15

得点圏でもきっちりと二塁打を。後半戦もたのんます。

ここまでのオリオールズのシーズンをさらりとおさらいしておきます。現時点で44勝44敗の五割。ひと言でいうなら、起伏の激しい戦いぶりです。月別の成績がこんな感じ。

4月 10 10 112 104 .500

5月 13 16 95 104 .448

6月 18 10 148 102 .643

7月 3 8 32 38 .273

もやもやした4月、5月を抜けて、6月、一気に躍進し、このままいけば去年の再現も夢じゃないかも、と思わせてくれたのですが、7月の声をきいたとたん急降下して一時は7つにまでふやした貯金を一気に吐き出してしまいました。

この不安定さの要因はいったいなんなんでしょう?

【投手陣】

投手陣は、当初心配された絶不調から立ち直り、それなりにがんばっています。

前半戦の投手陣全体の防御率が3.74。4月の4.78から、ずいぶん良化しました。

ただ、リリーフ陣が、防御率 2.90と気を吐いて、オールスターゲームにザック・ブリトン、ダレン・オデイと二人の選手を送り出したのに比べると、先発陣は4.20と物足りない数字。

不振をきわめてブルペンに配置転換になったバド・ノリスの防御率6.86がかなり足をひっぱっているのに加えて、クリス・ティルマンも今季は不振(5.40)。6月末あたりから多少上向きなので、球宴明け最初の登板を大切にしてほしいです。ほかに2巡め以降打ち込まれる傾向のあるミゲル・ゴンザレス(4.24)も、むしろロングマンのほうが生きるだろうなという感じ。

今季、先発陣の柱は、紛れもなく右のヒメネス、左のチェンのふたりでしょう。チェンは、勝ち星には恵まれていないものの、防御率2.78はりっぱ。今季末でFAで、他球団からも引く手あまたでしょうから、来季はもうオリオールズにはいないと思うけど(泣)。

ヒメちゃんも2.81は大健闘――っていうか、もともとそのくらい力のある投手なわけで。全盛期を知る人は、スピード落ちたねえとよくいうのですが、ズシンと来る球は、今でも威力十分です。フォームをシンプルにして、昨年9回あたり5.5だった四球率を、今季は2.9に抑えているのが大きいです。後半戦もぜひフル回転をお願いします。

ノリスの代わりに先発に回ったケヴィン・ゴーズマンは、今のところよかったり悪かったり。でも今季は肩の炎症もあって、まだ上ではほとんど投げていないので、きちんとローテで回れるようになる後半が勝負かなと思います。160キロの球を投げられるゴーズマン。ピッチングが単調にならないよう、低め一辺倒ではなく、高めのファストボールを織り交ぜるなどいろいろ工夫している最中なので、充実の後半戦を過ごしてほしいところ。ぜひ来季につながる足場を築いてほしいです。……ていうか、後半戦、エースにのしあがってください。

ほかに3Aではマイク・ライトより、安定感のあるタイラー・ウィルソンに期待したいです。

【打線】

単純なようですが、この数字がけっこう物語っているかなと。

   打率

4月 .286 106

5月 .231 90

6月 .273 143

7月 .215  31

5月と7月の低調さよ。打てば勝つし打たなきゃ負ける。単純な話です。

ポジションでいうと、レフトの.223とショートの.220が突出して打撃成績が悪い。

レフトは、おそらく7人ぐらいが入れ替わり立ち替わり守っていると思いますが、突出した人がいません。ネルソン・クルーズとニック・マーケイキスがFAで去った穴をトラビス・スナイダー(.257)、スティーブ・ピアス(.228)、デルモン・ヤング(.270)らで埋めようとしたものの決め手がなく、結局DFAされたヤングが一番成績がいいんじゃないかという皮肉。外野手補強の話も出てはいますが、あまり現実的ではないような気がします(トレードの駒がない)。

それだったら、むしろ来季を見すえてダリエル・アルバレスを昇格させ、メジャーの水に慣れさせてはいかがでしょうか。肩は、オリオールズ球団全レベルの外野手のなかで一番強いという評判。ただ守備には若干問題があるという話もあるので、早めに上げてショウォルター監督とウェイン・カービーコーチにたたき直してもらいましょう。

ショートは、5月はじめにJJハーディーがケガから復帰して、エバース・カブレラをDFA。以後はハーディ一本なのですが、そのハーディが.226、HR5本。DLの原因になった肩は治っていると思うのですが、まだどこか故障があるのか、単なる不調なのか。

じつは、開幕直後のオリオールズは、自慢の守備が崩壊する試合がたびたびありました。それが、5月初めにハーディが復帰してからぴたりとおさまって、いつもの安定感が戻ってきた。やはり守備的には欠かせない人なのだということがよくわかります。だからバットのほうも、せめ二割五分ぐらいまであげてほしい。

月別で見ると:

5月 .190

6月 .307

7月 .125

あ、そゆこと? 復帰直後はスプリングトレーニングのやり直しみたいなもので、6月にようやく調子が上向き、7月に入ったら疲れが来た? だったらこのオールスター休みがいいほうに作用するといいんですが。ハーディは勝負強いので、彼が好調だとやはり得点力があがるのですよ。

ポジティブな面に目を向けると、今のオリオールズを背負っているのは、やはりアダム・ジョーンズとマニー・マチャドだなと思います。

とくにマチャドは、進境いちじるしい。ここまでの打率、出塁率長打率が.298/.361/.525。四球もよく選んでいるし、2ストライク取られてから粘ってヒットを打つこともしています(球宴のタイムリーもそうでした)。

FAのマーケイキスに出し惜しみをしたり、今年末のFAもおそらくほとんど引き留めないだろうといわれているのは、マチャドの年俸(来年、年俸調停の資格を得ます)と契約延長のためだとわたしは信じてるんで、それだけはなんとしても死守していただきたいです。アダム・ジョーンズともども2019年末のFA。まだ先ですけどね。でもすぐですよ。

さあ、後半戦1カードめはタイガース戦。あちらもまったく同じ44勝44敗(笑)。ミゲル・カブレラをケガで欠いています。(プロ初のDLということに驚きました。)

ハーディの復活と外野陣の誰か――スナイダー、ピアス……Anybody!――の覚醒を希望。

セリーグとよく似た泥団子状態のAL東なので、ここで踏んばらないと! 過去数年間のショウォルター・オリオールズの戦いぶりからして、まだ8月9月にもうひと山、ふた山盛りあがりが来ると信じています。

Go, O’s!