Koji's Classroom II

ボルチモア・オリオールズと上原浩治投手の応援ブログ。スポナビ+から引っ越してきました。

オフシーズン開幕:オリオールズからは6人がFA

2か月半もお留守にしてしまいました。

主に仕事のせいではあったのですが、やっぱりオリオールズの調子があがらないと、何が何でもというエネルギーがわいてこなかったのも事実。コンスタントにつづけるのって、ほんとにむずかしいことだなあというのが実感です。ここからまたほそぼそと再開したいと思いますので、おつきあいください。

さて、今季のオリオールズは上昇の気配を見せたかと思うとまたどん底に沈み、あわや4年ぶりの負け越しかというところでぎりぎり踏みとどまって、81勝81敗の五割ジャストでシーズンを終えました。最後は対トロント、NYY戦を5連勝でしめくくったのですが、それができるならもっと早くからやってほしかったですよ、ほんと(^_^;)

2015年シーズンを軽くふりかえっておきます。

【打撃陣】

今シーズンが始まる前のオフに、オリオールズは、ネルソン・クルーズ、ニック・マーケイキス、アンドルー・ミラーの3人をFAで手放しました。

◎ネルソン・クルーズが抜けることで長打力に陰りが出るのではと言われましたが、HRの本数自体は14年の211本(リーグ1位)から217本(リーグ3位)へと増えています。これはクリス・デイヴィスの復調と、マニー・マチャドの覚醒が大きかった(ただし上には230本以上のジェイズとアストロズがいます)。長打率も.422→.421とほとんど変わっていません。

◎いっぽう、つねに課題である出塁率は、.311(リーグ11位)→.307(リーグ12位)へと、さらに下がってしまいました。これにはいろいろな要因があったと思いますが、14年のチーム2トップだったスティーブ・ピアスの不振と、ニック・マーケイキスの退団がかなり響いたのではないでしょうか。

マーケイキスは、長打力の低落傾向に拍車がかかって、今季はHR3本しか記録できませんでした(14年は14本)。でも、打率、出塁率とも昨年よりあげて.296、.370。今季、オリオールズは、右翼と一番バッターを固定できずにさんざんとっかえひっかえするはめになったので、マーケイキスを逃したのはやはりもったいなかった。

しかもその右翼の補強として、デッドラインでジェラルド・パーラを獲得することになり、若手右腕ザック・デイヴィーズを放出。そのデイヴィーズはブルワーズでメジャーデビューしていきなり3勝をあげています(3勝2敗、ERA 3.71)。先発候補が貴重なオリオールズにとって、いろいろな意味で、影響が大きかったように思います。

【投手陣】

14年からの推移を見ると

先発のERAが 3.61→4.53

ブルペンは 3.10→3.21

ミラーが抜けたことを心配する声が大きかったものの、ブルペンは比較的安定。その一番の理由は、クローザーのザック・ブリトン(4勝1敗36セーブ ERA 1.92)が盤石だったことでしょう。ダレン・オデイも、何度か痛い場面での被弾があったものの、年間を通して好調でした(ERA 1.52)。

問題は、先発。チェン、ノリス、ヒメネス、ティルマン、ゴンザレスと、開幕メンバーは去年と同じだったのに、ほぼ全員が去年より成績を落とし、ノリスにいたっては、体調不良(肺炎)と、その後の絶不調で、8月にDFAされてしまいました(その後パドレスへ)。ノリスのあとにはケヴィン・ゴーズマン(4勝7敗 ERA .4.25)が入り、終盤に肩を痛めて離脱したゴンザレスのあとにはタイラー・ウィルソンやマイク・ライトが入れ替わり立ち替わり先発しましたが、今のところ決め手はなし。

ゴーズマンは、100マイルを超える球も持っているのですが、往々にしてど真ん中に投げ込んだ球をスタンドまではじきかえされます。ただ、シーズン最終盤にいくつか目の覚めるような投球を見せてくれたので、来年に期待しています。まだ若い(来年25歳)ですしね。

さてワールドシリーズも終わり、契約最終年の選手たちは一斉にFAになりました。このあと11月6日(金)の夜11時59分までは、元のチームに独占交渉権があり(他チームが「ほしい」というのはOKだけど、具体的に金額の交渉はできない)、そのあとは30球団交渉可になるようです。

オリオールズからはつぎの6選手がFAになりました。

クリス・デイヴィス

チェン・ウェイン

マット・ウィーターズ

ダレン・オデイ

スティーブ・ピアス

ジェラルド・パーラ

このうちデイヴィス、チェン、ウィーターズの3人にはQO(クオリティ・オファー)がなされるみこみ。今季は、1580万ドルだそうですが、これまでひとりも受諾した選手はおらず、みなFAになっています。

デイヴィスには、再契約の交渉をすると、デュケットもアンジェロスオーナーもたびたび言明していますが、あまり価格が高騰するようだと、難航しそう。ただ、デイヴィスは成績の浮き沈みが激しいところもありますし、ドラッグテスト(PEDではなく、ADHDの治療薬であるアデロールの申請ミス)でクロになったりと、いろいろリスクをかかえているのも事実。市場がそれをどう判断するか。

……と、このあともまたずらずらと書きたいところではありますが、長くなるのでひとまずここで。

独占交渉期間中に再契約する選手はまずいないと思いますが、つぎは金曜日のデッドラインを見届けてから更新しようかと思います。