ボストン、キンブレルを獲得。上原はセットアッパーへ。
パリで大変な事件が起きて、昼ごろまでずっとCNNを見ていたのですが、地上波はみんなまったりと土曜日の番組をやっていて、パラレルワールドにいるような気分になりました。まあ、わたしも、ひまさえあれば野球を見ている人なので、えらそうなことは言えないんですけど。
そんななか、レッドソックスがトレードでクレイグ・キンブレルを獲得という驚きのニュースが。『Slugger』誌のツイートをどうぞ。
【大型トレード成立】 BOS獲得:クレイグ・キンブレル SD獲得:マニュエル・マーゴ(CF)&ローガン・アレンLHP&ハビアー・ゲラ&カルロス・アシュアジェ 最強守護神キンブレル。上原投手の放出は今のとことないとの見方が大半 pic.twitter.com/ZIxg8Aol21— slugger (@slugger_monthly) 2015, 11月 14
交換相手のことはよく知らないので、ほかのブログ頼みで、関連情報にリンクを張らせていただきます。例によって事後承諾ですみません。
それにしてもドンブロウスキーさん、仕事が早い。BOSは後半戦、若手の台頭で打撃好調だったので、これで先発にプライスでも仕入れたら一気に上昇してきそうでいやだな~(- - ;)
クローザーの座を明け渡しそうな上原の心境やいかに、と一瞬思いましたが、そんな考え自体失礼だったみたい。とても喜んでます。
キンブレルが来たぁ〜(o^^o) 優勝するために必要なこと。どこで投げようが全力投球するだけ!— KOJI UEHARA (@TeamUehara) 2015, 11月 14
じつはチームがトレードを発表する前に、ファレル監督が上原に電話を入れて、「来季は8回をたのむ」と伝えたようです。
例によって番記者ピートさんのツイートをどうぞ。
Dombrowski says Koji will go to 8th inning. Farrell spoke to him and Koji said he was fine with it.— Pete Abraham (@PeteAbe) 2015, 11月 14
チームがきちんと手順を踏んで、宙ぶらりんにしなかったことは、上原としても誠意を感じる動きだったんじゃないでしょうか。上原はこの2年、低迷するチームに心を痛めていましたから、これによってリハビリにもかえって気合いが入るかもしれません。それにしてもタズ→コウジ→キンブレルは強力ですよ。もちろん、タズかコウジのどちらかがトレードされる可能性もゼロではないですが……。ただ、デイブ・ドンブロウスキー編成本部長(President of Baseball Operations)はタイガース時代、ついに強力なブルペンを築けずに終わったので、ある意味こういう形をずっと望んでいたんじゃないかという気もします。
ボストンヘラルド紙が、クローザーからはずれる上原について、短い記事を書いていました。
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上原浩治は、2年半クローザーをつとめ、2013年ワールドシリーズの優勝を決める試合でも最後を締めたが、キンブレルの移籍にともない、セットアッパーへ配置転換されることになった。しかし、上原は気にしていないようだ。
デイブ・ドンブロウスキーによれば、金曜夜、レッドソックスがキンブレルの獲得を発表する少し前に、ジョン・ファレル監督が上原に直接電話して、キンブレルの移籍と上原の配置転換を伝えた。上原は、トレードについて祝福の言葉を述べたという。
「ジョン・ファレルがコウジにあらかじめ伝えてくれた。コウジは、役割が変わるのは気にしない、とにかくもう一度ワールドシリーズで投げたいと言ってくれたそうだ。ぼくのことは心配しないでほしい、どこでもいわれたところで投げるからと。さらに、キンブレルなら大丈夫だと太鼓判を押し、自分の8回への配置転換を了承してくれた。この組み合わせなら、うまく行くと思う」
上原は2015年シーズンに27のセーブ機会で25セーブをあげ、防御率2.23をマークしたが、8月上旬に打球を手にあてて骨折、離脱した。2013年途中にクローザー就任してからの通算成績は、防御率1.86で72セーブ。9回あたりの奪三振率は11.5。90マイル(144.8キロ)に満たないストレートで、これだけの数字を残してきた。
――Scott Lauber
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いちいち球速のこと言わなくてもええねん(^_^;)
しっかし出足の早いドンブロウスキーレッドソックス。トップ30に入ろうかというプロスペクトを4人も放出したことが今後どう響いてくるかはわかりませんが、来季、こわいチームになるのはまちがいなさそうです。(»Sigh«)
あ、あと、コウジ→キンブレルのリレーは、ライバルチームながらちょっとわくわくするかも。
キンブレルさん、かっこいいですしね。上原も、手首を完全に治して、いい状態で来季を迎えてほしいです。
超弩級のK/BBの共演が見られるといいな。
【追記 11/15】
本人ブログが更新されたのでそちらにもリンクを張っておきます。
「キンブレル獲得」
ああ、なんでしょう、このじわーっとにじみ出る言葉に出せないくやしさ(深読み)。
いいんです、それを新たな燃料に変えればいいことだもん。
テキサスの2年めのように、オフ中周囲の推測(あのときはトレード話)にさらされて宙ぶらりんにならないよう、きちんと連絡を入れてくれたボストンは、上原のことをよく尊重してくれているなあとありがたく思います。まあ、それだけ選手としての格が上がったということかもしれないけど。
もちろん、それでも翌朝起きたらハイ、トレードなんていうこともメジャーでは日常茶飯事なので、なんの確約でもありませんが。
とにかく万全な状態で来季に臨んでほしいです。
ハイタッチは、手首と相談の上で。あまりやりすぎないでねっ(笑)。