Koji's Classroom II

ボルチモア・オリオールズと上原浩治投手の応援ブログ。スポナビ+から引っ越してきました。

マット・ウィーターズがクオリファイング・オファーを受諾

13日金曜日の午後5時(現地)は、クオリファイング・オファーを受けた選手がそれを受諾するかどうかを決めるデッドラインでした。

アストロズのコルビー・ラスマスがきのう早々と受諾を決めて、12年から始まったこの制度で初の受諾者になったのを皮切りに、今日、ドジャースのブレット・アンダーソンとオリオールズマット・ウィーターズが受諾を表明しました。15.8Mil$の1年契約。ただし、このあとさらに交渉を重ねて複数年契約を結ぶことも可能です。

Catcher Matt Wieters accepts @Orioles’ $15.8M qualifying offer. #HotStove pic.twitter.com/DAXt9y9dAA— MLBRosterMoves (@MLBRosterMoves) 2015, 11月 13

オリオールズは、若干迷ったすえ、ウィーターズに対してQOを出しました。

FAの捕手はそう多くないので、引き合いは多いという観測が優勢で、それならばとオファーしたような節があります。

ただ、もしもオファーしなければ、きっと何の見返りもなく移籍していたでしょう。それでは昨年のマーケイキスの二の舞になってしまう。今季のマット・ウィーターズの成績――というより出場試合数(75試合)に対して15.8Milは高すぎるのですが、まあ、こうせざるを得なかったんだろうなと思います。

今年、ウィーターズは、6月でTJ手術からようやく1年たったところでしたから、まだ本調子でなかったのは仕方のないところ。9月の後半、シーズンが終わるかというころになって、ようやく2試合連続でマスクをかぶり、打撃も上向いてきたところでした。来年こそは真価を発揮できる(&問われる)シーズンになるはずです。ウィーターズのエージェントである辣腕のボラスとしては、来年を試金石にして、いい契約を結ばせたいという意向でしょう。いっぽうウィーターズ本人は、オリオールズというチームが好きだし、家族も街を愛しているから、戻ってこられてうれしいとコメントしています。それなら、チームフレンドリーな2、3年の契約を結びなおしてくれないかなあ……。オリオールズも、いちおうその方向で話はするようですが、まあ、そうかんたんではないでしょう。

バックアップのケイレブ・ジョセフは、投手陣の扱いに定評があり、打撃もすばらしいとまではいかないものの、悪くないレベル。打率は低いですが、HRを11本打っています。ウィーターズとは同い年(どちらも1986年生まれ)。

この人が、ほんとにこれでもかっていうくらいのナイスガイでして、今日のウィーターズQO受諾を受けて、こんなコメントをしていました。

「二三日前、マットと話したときに言ったんだ。おまえが戻ってきたら、チーム一喜ぶのはこのぼくだ、って。マットはボルティモア・オリオールズというチームを向上させてくれるし、ぼくの力も引き上げてくれる。またチームメートになれるのはうれしいよ」

これだけ見たら社交辞令みたいだけど、ジョセフならたぶん本心でいってると思います(知り合いかいな?)

そしてもうひとり、どちらかというと打撃がうりの捕手スティーブ・クレベンジャー。

カブスへトレードされてサイ・ヤング投手に(まだ決まってないけど)変貌したジェイク・アリエッタの見返りのひとり(もうひとりはスコット・フェルドマン)(^_^;) 来年はオプション切れになるので、マイナーに落とすにはDFAしなければなりません。よって、DHやファーストなどで出る機会も増えるでしょう。もちろん、打てればという条件つきですが。

◎チェン、デイヴィスは、QOを拒否。

こちらは、予想どおり。どちらも大型契約を結ぶと予想されています。

チェンは、だいたい4年60milぐらいの予想。オリオールズでは4年間で15.5Mil弱ぐらいでしたので、こんどは4年分を1年でかせぐような契約を自分で勝ち取ると(まだ決まってないけど)いうことでしょう。ほんとうに4年間ありがとう。4年前に契約したときの記事を関連記事からリンクしておきます。ヤンキースが本気でとりにくるという話があって、それはやめてくれー!なのですが(お金があるんだからプライスを取りにいけばいいじゃんねえ)、投手の立場からすると、現在それなりに成功しているのだから、打者をよく知る同地区内で、と考えても不思議ではないような気がします。打たれていたら、地区やリーグを変えて心機一転と考えるかもしれないけど、好調なら別の地区へうつるほうがリスクがあるわけですし。

一方、クリス・デイヴィスは、人によってものすごく予想に幅があります。

7年182Milというジョン・ヘイマンから、4年60Milというキース・ローまで。でもだいたいは年間20Milで5~6年という予想が多いみたい。

予想がばらばらなのは、デイヴィスの打者としての傾向を反映しているとも言えそう。2012年からの4年間のHR数が、33-53-26-47という不安定さ。だめだった14年には、アンフェタミン系の薬剤(ADHDの治療薬)で出場停止も受けています。三振も多く、今年は208個。でも四球もこれまでのなかではキャリアハイの84個選びました。

どうなんでしょうね。彼もウィーターズと同じ86年生まれで来年30歳ですし、パワー系なので、7年契約っていうのはさすがにないんじゃないかと。オリオールズだったら5年90Mil(年18Mil)ぐらいまでに抑えたいだろうな~。そんなお金あるのかどうか知りませんが。(デュケットは、ウィーターズに15.8Mil払っても、まだデイヴィスと再契約できると繰り返しております。本当でしょうか。)

◎ダレン・オデイ、大人気

オデイの今季のサラリーは4.25Mil。でも今オフは人気沸騰中で、タイガース、ナショナルズ、メッツなどなどから引く手あまただそう。4年40milといった、クローザー級の契約を結ぶのではないかといわれています。2年前にジム・ジョンソンの10Milの契約をサラリーダンプしたオリオールズには、ちょっと高嶺の花になってしまったかも。セットアッパーどうしましょうかねえ……。

でも、オデイも2011年のオフにTEXDFAしたところをショウォルター監督がさっとかすめとった(<人聞きが悪いな、おい)んですよね。まあ、そうそううまくはいかないかもしれないけど、ブルペンの投手というのは、なんかショウォルター監督がうまく見極めながら育てていくような気もします。マイカル・ギブンズも悪くないし。

◎マニー・マチャド、ゴールドグラブを受賞。

Manny Machado wins 2nd career #GoldGlove Award as AL's best defensive third baseman. https://t.co/NT12UpjOTu pic.twitter.com/4ePvr8Yoq6— MLB (@MLB) 2015, 11月 11

今季は膝の手術明けで、シーズン当初は、明らかに自分の思ってるタイミングと少しずれているようなエラーが多かったのですが、徐々に調子を取り戻して、5、6月以降は、いつものすばらしい守備を見せてくれました。

オリオールズはここ3年連続でGG受賞者が3人出ていたのですが、さすがにそれは途切れてしまいました。でも4年連続でかならずひとり以上受賞というのもすごいことです。

アンドルトン・シモンズがエンジェルスにトレードされてきて、今、ALのショートはすごいことになりつつありますが、どうなんでしょう。再来年まではJJハーディーの契約がありますが、いずれマチャドはショートにもどるのかどうか。

受賞後のインタビューでは、まだまだ学ぶことがたくさんあると謙虚に語っていたマチャド。なにしろまだ23歳ですからね。

怪我をしないで、また来年もすばらしいプレーを見せてほしいです。わたし、マチャドの好プレー集なら、一日中見ていられます(笑)。